U18日清食品 関東ブロックリーグ2024 女子 大会レポート 岩坂真紘「チームのリーダーとなり勝利に導きたい」土浦日本大学(茨城県)

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【©U18日清食品リーグ】

9月23日、土浦日本大学は八雲学園(東京都)に81-86で敗れました。前半につけられた20点差を後半に猛追して接戦に持ち込みましたが、逆転勝利には至らず。6月の関東大会で89-77で勝利した相手にリベンジされましたが、この日の土浦日本大学は大学受験に備えたテスト期間のため3年生が不在でした。川満有紀ヘッドコーチは「多くの発見と収穫があった試合でした」と振り返ります。

「先発を予定していたシューターの選手が朝の練習でケガをしてしまったのですが、代わりに出場した選手がこの試合では上手く機能して期待に応えてくれました。選手起用について私自身の考え方が変わりましたし、楽しみが増えた試合になりました」

このように、チーム事情や個々の選手の成長具合によって、様々な試みをしながら試合に臨めるのがリーグ戦の利点です。土浦日本大学は「U18日清食品 関東ブロックリーグ2024」の出場が3年目となりますが、川満ヘッドコーチは「毎年異なるテーマを持って臨み、多くの選手を起用してモチベーションを高めながら、多くの収穫を得ています」と語ります。

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今年の土浦日本大学は、昨年の「U18日清食品 関東ブロックリーグ2023」で多くの経験を積んだ2年生が中心のチームです。その2年生の中で一際目を引くのが、176㎝のサイズがあり、世代別の女子日本代表として国際大会に出場した岩坂真紘選手です。1年生の頃はポストプレーが主体でしたが、この2年間でジャンプシュートの確率を上げ、内外角で大黒柱となる選手へと成長しています。

その岩坂選手に対し、川満ヘッドコーチが高い要求を突き付けるのは、もっと成長できる選手だという信頼があるからです。「彼女はU16、U17日本代表に選ばれる成長を見せていますが、代表ではまだプレータイムが少ないので、将来に向けて身体の強さや器用なスキルを身に着けたいところです。足りない部分を柔軟にとらえて、八雲学園のように留学生がいるチームにチャレンジしてほしいです」

八雲学園との試合ではタイプの異なる留学生プレーヤーへの対応に苦戦し、前半に失点がかさみました。「後半に巻き返したのですが、詰め切れませんでした。留学生とマッチアップする時はドライブやアウトサイドの攻めで対応できるように、シュートの正確性を高めたいです」と岩坂選手は次なる課題に意識を向けます。

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「U18日清食品 関東ブロックリーグ2024」の戦いは11月まで続きます。2年生エースの岩坂選手は関東の強豪チームの対戦を前に、自身の成長をこのように誓います。

「県外の強いチームと試合ができて、同じ関東でも今まで対戦したことのないチームと試合をする中で、今までとは違う守り方と攻め方を学べます。私はオフェンスではシュートの確率をもっと上げて、ディフェンスではアウトサイドの相手でも守れるようにしていきたいです。自分のやることは3年生がいても同じ。先輩がいても常にチームメートに声をかけることを意識して、チームのリーダーになります」

そして、最後にこう決意を語りました。「負けたらやっぱり悔しい。まだリーグ戦は続くので、一つでも多く勝ちます」
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著者プロフィール

「U18日清食品リーグ」ば、バスケットボールにおける部活・クラブなどの垣根を超えたU18年代の階層別リーグ戦です。リーグ戦文化の導入により、実力が拮抗するチーム同士の対戦や、多くの選手への出場機会、また、予定された試合/対戦相手を見据えた質の高い準備など、公式戦の試合数が確保された環境下で競技に取り組むことにより、競技力の向上を目指して設立した競技大会です。 今年度も「U18日清食品リーグ バスケットボール競技大会 2024」 として 「U18日清食品トップリーグ2024」 、「U18日清食品ブロックリーグ2024」を開催いたします。

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