栄城賞上位組が好成績も、2,3着に穴馬で高配当も多数!/佐賀・ロータスクラウン賞データ分析
2023年優勝ブレイブアモーレ 【撮影:佐賀県競馬組合】
ここでは過去10年のデータのほか、昨年4月に新設された1860mのコースのデータを元に分析する。
地元優勢も、高知は3着内率6割超え
所属別成績 【表1】
過去には22万馬券も!
単勝人気別成績 【表2】
この距離で初の重賞レース!傾向は?
スタートは向正面に入ってすぐ。わずかな違いではあるが、1750mや1800mに比べると最初のコーナーまでは距離がある。
佐賀競馬場 【コース図】
脚質別成績 【表3】
39秒未満の末脚だと期待大!?
40秒以上かかった馬で上位入着はほとんどが逃げ・先行馬。逃げ馬にとっては直線で脚が上がりながらも40秒前半でまとめられるかが一つのポイントとなりそうだ。
対して差し馬であれば39秒未満の末脚を使いたいところ。過去の走りからこれらのファクターを一つの判断材料とできそうだ。
上がり3ハロン別成績 【表4】
大外枠有利
馬番別成績 【表5】
石川騎手がこのコースで圧倒的な成績
なお、下表はロータスクラウン賞に騎乗予定のある騎手のみを抽出。赤岡修次騎手(高知)、下原理騎手(兵庫)、吉村智洋騎手(兵庫)は騎乗経験がなかった。
騎手別成績 【表6】
狙うは3歳頂上決戦上位組
キャリア別成績 【表7】
データからの推奨馬は?
②逃げ・先行馬なら近走を上がり3ハロン40秒5以下でまとめられている馬
③差し馬なら近走で上がり3ハロン39秒未満
④12番枠ならなお良し
⑤石川慎将騎手だと心強い
※1着は上位人気も、2,3着には伏兵馬の可能性も
トゥールリーは栄城賞4着。
大本命のウルトラノホシの前で運び、相手が来る前に自ら動いて行ったが、4コーナーで早々に捕まってしまった。そうなると苦しく、さらに後ろから来た馬にも交わされてしまったが、今回はウルトラノホシが不在。近3走は先行して上がり3ハロン40秒前半でまとめられており、逃げ・先行からの粘りが期待できる。
①②に当てはまる。
そのトゥールリーに栄城賞で先着したのはデッドフレイとトレベルオール。
デッドフレイは栄城賞で勝ち馬に次ぐ上がり3ハロン38秒6の末脚を繰り出して2着。このコース好成績の石川慎将騎手が乗るというのも心強く、①③⑤に該当。
トレベルオールは同じ石川騎手でも北海道から石川倭騎手が駆け付ける。冬の期間限定騎乗でリーディング争いをするなど、佐賀は勝手知ったるコース。
前述2頭が夏の間休んでいたのに対し、こちらは使われてきている分は有利か。①③に当てはまる
またケンタッキーグレイも栄城賞5着で①③に該当、高知からは佐賀で重賞2勝を挙げ、関東オークスJpnII3着のグラインドアウト、そして栄城賞8着ながら今夏は古馬相手に善戦したキトーウィンも③に該当し、相手候補として見逃せない。
第21回 ロータスクラウン賞 【出馬表】
文・大恵陽子(おおえ ようこ)
競馬リポーター。小学5年生で競馬にハマり、地方競馬とJRAの二刀流。毎週水曜日は栗東トレセンで、他の日は地方競馬の取材で全国を駆け回る日々。グリーンチャンネル「アタック!地方競馬」「地方競馬中継」などに出演のほか、「優駿」「週刊競馬ブック」「うまレター」「馬事通信」など各種媒体で執筆。
「大恵総合研究所」なるデータ分析機関を勝手に設立し、現場取材で得た騎手・調教師などの談話をヒントに、馬場傾向やレース傾向を導き出して精度向上に励む。
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