U18日清食品 北海道ブロックリーグ2024 女子 大会レポート 畠山心菜と原杏名が得た手応え「頑張ったら近づける」帯広大谷 (北海道)

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【©U18日清食品リーグ】

帯広大谷は、札幌市から車で3時間以上かかる場所にあります。民安佳克コーチは「札幌近辺の強豪チームは大学生など格上の相手に胸を借りられるでしょうが、ウチにとってそれは簡単なことではありません」と、広大な北海道ならではの事情を明かしてくれました。

そんな帯広大谷にとって、道の4強が一堂に会する「U18日清食品 北海道ブロックリーグ2024」は実力の拮抗したライバルたちと切磋琢磨できる貴重な実戦の場です。そして、民安ヘッドコーチはこの大会を主力が経験値を積み上げる大会と位置づけました。

「勝ち負けにこだわらず、主力以外の選手に経験を積ませるという考え方もありますが、こんな機会は滅多にあるものではありません。主力の選手たちが何かを打開したり、つかみ取ったりすることのできる大会にしたかったです」

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1年時から主力としてプレーしてきた3年生に長くプレータイムを与える中、民安ヘッドコーチは2人の1年生、畠山心菜選手と原杏名選手を積極的に起用しました。いずれも6月に開催されたインターハイ予選の決勝リーグではほとんど出場機会がありませんでしたが、その後の数カ月でめきめきと成長し、主力の一員として貴重なチャンスを手に入れました。

「外からも中からも攻められるバスケをやりたかった」という理由で、帯広から2時間以上かかる釧路から進学した畠山選手は、身長153cmと小柄ながらアグレッシブなドライブと精度の高い3ポイントシュート、そしてどんな苦しい時も笑顔でチャレンジし続けられる気持ちの強さが魅力的なポイントガードです。「自分より長くプレーする先輩方は疲労が溜まっているから、1対1から積極的にシュートチャンスを作ることを意識していました」と話し、初戦の日本航空北海道(北海道)との試合では、交代でコートに入った直後に3ポイントシュートを成功させました。

勝てば2位でフィニッシュできた最終戦の札幌東商業(北海道)との試合では、前半積み上げたリードをじりじりと追い上げられた第3クォーター終盤にコートイン。残念ながらリードを守ることができず、敗北後は悔しそうな表情を見せていました。それでも、「100パーセント近く決めきれるシュート力とドライブを磨いて、もっとチームに貢献できるような選手になりたい」と今後の抱負を力強く語りました。

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原選手はチームで2番目に大きい173cmの身長と長い腕を生かして着実に成長を続けているセンターです。大会前は「コーチに信用されるようなプレーがまだできていないし、今回もあまり出ることはないかなと思っていました」と考えていたそうですが、自身の予想に反して、初戦の日本航空北海道戦の前半から出場機会を獲得。女子U17日本代表の庵原有紗選手や、自分より10cm以上大きいファトゥマタ カマラ選手とマッチアップしました。

全国区である2人の印象を「ベンチで見ている以上に迫力がありました」と語る原選手は「インサイドでボールを入れさせないような守り方も少しできたし、次に対戦する時は今回の経験を生かしてもっと守れると思います」と続けました。「どのチームも全然手の届かない場所にいるチームでなく、頑張ったら近づけると思いました」と大会を通じた感想を語る表情からも、コートに立った時間の分だけ自信を得たことを感じさせられました。

「やるべき仕事をきちんとやり、2日間を通してすごくいい経験をした」と2人を評価した民安ヘッドコーチは、彼女たちがこの大会で得たものについて次のように語ります。「今まではベンチで見ているだけで、少し距離を感じていただろう相手を身近に感じ、コート内で起きる勝ち負けの責任も感じられたと思います。そして、この『U18日清食品 北海道ブロックリーグ2024』という貴重な機会を与えてくださった皆さんに心から感謝を述べさせていただきたいです」
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著者プロフィール

「U18日清食品リーグ」ば、バスケットボールにおける部活・クラブなどの垣根を超えたU18年代の階層別リーグ戦です。リーグ戦文化の導入により、実力が拮抗するチーム同士の対戦や、多くの選手への出場機会、また、予定された試合/対戦相手を見据えた質の高い準備など、公式戦の試合数が確保された環境下で競技に取り組むことにより、競技力の向上を目指して設立した競技大会です。 今年度も「U18日清食品リーグ バスケットボール競技大会 2024」 として 「U18日清食品トップリーグ2024」 、「U18日清食品ブロックリーグ2024」を開催いたします。

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