サマーチャンピオンの後も一発逆転！佐賀・最終レースデータ予想／佐賀競馬・大恵総合研究所佐賀支部（期間限定コラム最終回）
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そして、サマーチャンピオンが当たっても外れても、まだ最終レースがあります。
最終レースを当てて一発逆転！……も夢ではありません。
期待膨らむ佐賀最終レースの予想にあたって参考となるデータを提供しているのが大恵総合研究所・佐賀支部。
高知競馬のYouTube配信でお馴染みの競馬リポーター・大恵陽子が期間限定で当コラムを書いており、今夜が最終回となります。一部ファンの間では「高知より佐賀の方が予想成績がいい」と言われた大恵総研。有終の美を飾るべく、今夜も独自のデータから分析します。
今夜がラスト！期間限定のレース予想
競馬リポーターの大恵陽子です。
高知競馬が暑熱対策と馬場改修のため約1カ月の休催中、スポーツナビで佐賀最終レースの予想コラムを書かせていただきましたが、来週から高知が再開。期間限定のこのコラムは今日が最終回となります。
（期間限定と言わず、ずっと続けたい気持ち。読者のみなさんのあと押しと佐賀競馬さん頼みです）
推奨馬でバッチリ決まって馬券も的中！という日もあれば、推奨した穴馬は来ているのに買い目が…という日も。それでも、少しでもみなさんの予想の参考になっていたら嬉しいです。
では、今夜の最終レースの傾向から見ていきましょう。
今夜は特別な条件がつかない、一般的な条件の3歳限定戦。直近1年で同条件の最終レースは下表の通り。
12レース中9レースで単勝1番人気が3着以内に入り、3連単が1万円未満だったのも8レースと、堅い決着になりやすいと言えます。ただ、見方を変えると、配当が落ち着きやすいとされる地方競馬で3連単5000円以上が12レース中10レースというのは、小波乱なレースとも捉えられます。買い目の点数を考える時の参考にしてみてください。
上表では右から2つ目の欄で、1コーナー6番手以下で運んだ馬が3着以内に入ったレースにオレンジマーカーをつけています。
小回り地方コースでありながら差しが届きやすいのが佐賀競馬の特徴、という話は昨日のコラムでも書いた通り。実際、昨夜の最終レースでも最後方から運んだ馬が末脚を伸ばして3着でした。
今夜と同条件の最終レースでは直近1年で12レース中10レースで6番手以下で運んだ馬が3着以内に入っており、差し馬の存在は軽視できません。
差し馬を見つける基準は単純な方法でOK
今夜と同条件の最終レースにおいて、出走馬中最も上がり3ハロンが速かった馬は3着内率50％（下表）。
ただ、この中には出走馬のほとんどが移籍初戦で、比較対象外の馬が多いレースもありました。そこで、「全馬が佐賀で1走以上している」というレースに限定すると、4レースが該当。3着、2着、2着、3着と連対率100％となりました。
今夜の最終レースも全馬が佐賀で1走以上しています。近5走でマークした上がり3ハロンのタイムを見て最も速い1頭を選ぶ、というのが的中への近道となりそうです。
軸馬選びの基準は前走タイム
出馬表の前走欄を眺めて、最も速いタイムで走っていた馬を選ぶだけ、というこちらも単純作業です。でも何気にこれで的中率がグンと上がるのです。というのも、「ダート戦ではタイムは裏切らない」とJRA関係者の間でも言われているほどで、速いタイムを持っている馬はメンバーや馬場状態、展開が多少変わったとしても上位争いに加われる可能性が高いのです。
それを証明しているのが下表。
8月17日は前走タイムが最も速かった馬が勝ち、2番目のタイムだった馬が2着。
8月18日は1400mの前走タイムが最も速かった馬が勝ち、1300mで最も速かった馬が2着と、前走タイム上位馬のワンツーでした。
軸馬選びのあと押しデータ 騎手×脚質×馬番
そこで、今度はジョッキーについて調べたところ、②テンロに騎乗の山田義貴騎手は2番枠からの逃げで勝率5割近くと非常に好成績でした。②テンロは佐賀移籍後4戦中3戦で逃げていて、今夜もメンバー的にも逃げ濃厚。データのあと押しは非常に強力です。
では、気になる予想と買い目は？
前走のタイムが出走馬中最速タイに加え、騎乗する山田義貴騎手は2番枠からの逃げで3着内率73.9％と、軸馬としては最適でしょう。
前走で②テンロと同タイムだったのは⑥コスモビオラ。前者が良馬場でのタイムに対し、こちらはやや時計の出やすい重馬場の分、割り引きましたが、先行してしまいの脚もしっかりしている点は魅力的です。
おそらくこの2頭が人気を分け合うでしょうから、1番人気好成績のデータも押さえられることになります。
差し馬からは近5走の上がり3ハロンが出走馬中2番目に速い⑩コーントップス。
前走は向正面半ばからスーッと位置取りを上げ、4コーナーで先頭に並びかけての勝利でした。そうした差し脚に加え、前走のタイムは前述の2頭に次ぐ3位です。
また、前走1300mの馬は2頭のみながら、その中でタイムが速かったのは⑦マティルデ。向正面では先頭から約20馬身離れた後方にいながら、直線で鋭く伸びて4着で、上がり3ハロンは出走馬中最も速い38秒0でした。
買い目は馬連②-⑥を本線に、②-⑦⑩
また、3連単50倍以上が期待できることから、3連単ボックス②⑥⑦⑩ / 24点
的中で当コラム有終の美を飾りたい！
文・大恵陽子（おおえ ようこ）
競馬リポーター。小学5年生で競馬にハマり、地方競馬とJRAの二刀流。毎週水曜日は栗東トレセンで、他の日は地方競馬の取材で全国を駆け回る日々。グリーンチャンネル「アタック！地方競馬」「地方競馬中継」などに出演のほか、「優駿」「週刊競馬ブック」「うまレター」「馬事通信」など各種媒体で執筆。
「大恵総合研究所」なるデータ分析機関を勝手に設立し、現場取材で得た騎手・調教師などの談話をヒントに、馬場傾向やレース傾向を導き出して精度向上に励む。
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