佐賀ファイナルの超短距離戦は差し馬の一発逆転!直近1年で10万超え3回/佐賀競馬・大恵総合研究所佐賀支部

佐賀県競馬組合
チーム・協会

佐賀競馬場 【撮影:大恵陽子】

もしかしたら10万馬券ゲットも夢じゃないかも――そう思わせてくれるのが、今夜の佐賀最終レース。3歳限定の「ドリームシリーズ」で、賞金下位から順に選ばれた馬たち(移籍初戦の馬は除く)による戦いです。加えて、900m戦のドリームシリーズは直近1年の9回中7回で3連単万馬券と波乱になりやすい一戦。

大恵総合研究所でお馴染みの競馬リポーター・大恵陽子が今夜も的中目指して独自のデータから分析します。

大恵総合研究所 【佐賀支部】

推奨馬は4戦連続馬券圏内!ポイントは買い方?

スポーツナビをご覧のみなさん、こんにちは。
競馬リポーターの大恵陽子です。

普段は高知競馬のYouTube生配信に出演することが多いのですが、高知競馬が暑熱対策と馬場改修のためお休みに入った8月10日から期間限定で佐賀競馬の最終レースを予想しています。高知競馬では最終レースが「一発逆転ファイナルレース」と銘打たれ、近走成績の振るわない馬同士で“一発逆転”を狙う一戦。それだけに高配当続出で、全国の競馬ファンから支持を集めています。
しかし、高配当続出は高知だけではありませんでした。佐賀競馬の最終レースも高配当続出。特に、上位入着経験がないor乏しい馬(移籍初戦を除く)ばかりが集められた「ドリームシリーズ」かつ、超短距離戦の900mは直近1年で3連単10万円超えが3回に上ります。

そうなれば、大恵総合研究所のデータ分析にも俄然力が入ります。
スポーツナビさんで佐賀最終レース予想を始めて以降、推奨馬は4戦すべてで馬券圏内に入っており、「大恵総研の推奨馬がピタリ来た!」と喜んでいただく一方、「推奨馬は合っているのに、買い目が惜しい」など賛否両論、使い方次第の大恵総合研究所のデータを見ていきましょう。

900mのドリームシリーズは高配当続出!

改めて、今夜の佐賀最終レースの条件と傾向をおさらいしましょう。
今夜は3歳限定の「ドリームシリーズ」。その中でもワンターン900mの超短距離戦は大波乱の結果となりやすく、直近1年で3連単10万超えは実に3回もありました。(下表)
3連単1万円超えも9回中7回と、高確率で万馬券が出ています。時間にしてわずか1分弱のレースですが、コースを1周する1300mや1400mに比べて万馬券となりやすいとあって、手広く狙える一戦でしょう。

ドリームシリーズ3連単配当一覧 【直近1年】

900m戦の方が差し馬が届く!?

地方競馬の小回りコースとなると、逃げ・先行馬が断然有利というイメージをお持ちの方が多いと思います。佐賀競馬場でも基本的にはその通りなのですが、「3歳ドリームシリーズ」かつ「900m」となると、差し馬も上位に入りやすくなります。下表は直近1年で900mで実施された3歳ドリームシリーズでの通過順(最初のコーナー)。
9回のうち約半数の4回で最初のコーナーを6番手以下で回った馬が差してきています。(黄色マーカー)

ドリームシリーズ通過順 【直近1年】

では、差してこられる馬の共通点は何でしょうか。
最初のコーナーを6番手以下で回りながらも3着以内に入った4頭について調べたところ、1300m以上のレースで末脚を使えている馬が好成績を収める傾向にありました。
具体的には

・前走が1300m以上
・今回の出走馬の中で、上がり3ハロンのタイムが3位以内(1300m以上)

これらに該当したのは4頭中3頭。差し馬を狙う一つの基準となりそうです。

では、逃げそうな馬は?

900mのドリームシリーズでは差し馬が上位入着する可能性が高いことをここまで記してきましたが、やはり基本は逃げ馬有利。直近1年で9回すべてで逃げ馬が3着以内に入っています。
では今回、逃げそうなのはどの馬でしょうか。
近走の位置取りから候補に挙がるのは①フォーメリトゥム、③ラグランデテソーロ、⑩クラウンチャンス。3頭とも共通点は前走で青海大樹騎手が騎乗しという点です。
そこで、青海大樹騎手が逃げた場合に好成績を出せるのはどの馬番なのかを調べたのが下記グラフです。最内枠からが勝率や3着内率が最も高く、3着内率は66.7%に上ります。この視点から考えると、①フォーメリトゥムは今回も青海騎手騎乗で、期待できると言えるでしょう。

青海大樹騎手×逃げ 【馬番別成績】

では、気になる予想と買い目は?

さぁ、ここまでデータを見てきた上で今夜の予想に入りましょう。

まず狙いたいのは、逃げそうな馬。
①フォーメリトゥムは前走900m戦で3頭横並びのハナ争いを演じました。4番手以降は4~5馬身離しての先手争いとあって、豊富なスピードがありそうです。加えて、騎乗する青海騎手は最内枠から逃げると3着内率66.7%。3連系の軸として堅そうです。

差し馬からは⑨リトルアイドル
前走の1400m戦はゲート内でゴソゴソして出遅れ、向正面では先頭から30馬身以上離れた後方を追走しましたが、上がり3ハロン37秒7という驚異的な末脚を発揮して5着。次点に2秒差をつけており、小柄な牝馬によく見られる鋭い末脚を披露しました。今回は900m戦のため、序盤からエンジンがかかるかどうかがポイントですが、この末脚を発揮できれば上位争いできるでしょう。

前走の上がり3ハロン比較で先述の⑨リトルアイドルに次ぐのは⑦カシノシャンデリア。前走は⑨リトルアイドルと同じレースで、こちらも向正面では先頭から約20馬身離されていましたが、差を詰めて7着。ただ、3~4コーナーはロスなく内目を通っており、その点は割り引きが必要でしょう。

そこから0秒2差で続くのが④ノボリサクラ。前走では7枠8番ということもあり、外を回らされることとなりましたが、上がり3ハロンは同レース2位。序盤に押されながらも中団後ろからとなったため、900m戦でどのくらい前の位置につけられるかにもよりますが、楽しみを持てそうな1頭です。

さらに、佐賀最終レース3歳戦で好成績の竹吉徹騎手②フェイスクラ、山口勲騎手③ラグランデテソーロ、出水拓人騎手の⑤メイショウポワロも買い目に入れたいと思います。

よって、買い目は3連単軸1頭マルチで①=②③④⑤⑦⑨ /90通り。過去傾向から万馬券となることを期待して、手広く狙います。

佐賀11レース「本日YouTube現地生配信中! SAGAリベンジャーズ×ドリームシリーズ3歳-15組」 【出馬表】


文・大恵陽子(おおえ ようこ)
競馬リポーター。小学5年生で競馬にハマり、地方競馬とJRAの二刀流。毎週水曜日は栗東トレセンで、他の日は地方競馬の取材で全国を駆け回る日々。グリーンチャンネル「アタック!地方競馬」「地方競馬中継」などに出演のほか、「優駿」「週刊競馬ブック」「うまレター」「馬事通信」など各種媒体で執筆。
「大恵総合研究所」なるデータ分析機関を勝手に設立し、現場取材で得た騎手・調教師などの談話をヒントに、馬場傾向やレース傾向を導き出して精度向上に励む。
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著者プロフィール

佐賀競馬は九州唯一の地方競馬場として主に土日に競馬を開催しています。注目の重賞情報やイベント情報など、佐賀競馬のニュースを日々お届けいたします。

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