「EVILが新日本をふざけた会社にした」「ウミノはちっぽけなクソガキ」「ナイトーは、クソ詐欺師」「TAKESHITAは俺の足元にも及ばない！」『G1』目前！“マッドマン”ゲイブ・キッドが全方位に暴言三昧！
撮影／山本正二
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■NOAHは俺を使って金を稼いだんだよな。あいつはチャンピオンなんだろ？ キヨミヤは、まるで小さなネズミのようだったよ。
ゲイブ あの試合は公式裁定では俺が負けたことになっているようだが、本当に俺は負けたのか？
――…………。
ゲイブ 俺のおかげでNOAHの観客動員数は増え、試合の視聴率も上がったんだ。NOAHは俺を使って金を稼いだんだよな。あいつはチャンピオンなんだろ？ キヨミヤは、まるで小さなネズミのようだったよ。でも結果はキヨミヤが俺に勝った。
――その前に、まずはSTRONG無差別級王座についてお話を聞かせてください。棚橋弘至社長は最近記者会見で「新日本プロレスにおける王座の扱いを変えるつもりだ」と発言し、特にSTRONG無差別級王座はアメリカでのみ防衛されることになるだろうと言っていましたが……。
ゲイブ ああ、もちろん会見を見たよ。俺の考えを知りたいかい？
――できれば教えていただけるとありがたいです。
ゲイブ タナハシは恐れているんだよ。彼は俺のことを恐れているのさ。彼は俺がタナハシの縄張りの中で人々を恐怖に陥れることを望んでいないのさ。俺が新日本プロレスでこのベルトを一番おもしろいタイトルにすることを望んでいないんだよ。
だから言わせてくれ。タナハシはくたばれ！ 心の底から、ヒロシ・タナハシのことはクソ野郎だと思っているよ。お前の頭を侍の刀で串刺しにしてやるよ。ツジ、ウエムラ、ウミノたちとの闘いを俺に押し付けてくるのは構わないが、この会社の未来は俺なんだ。さあ、もういいだろう、 『G1』の話をしようぜ。
■新日本プロレスはあまりにも長い間同じままだった。同じことを繰り返している年寄りばかりの団体なんだよ。
ゲイブ まあ、聞いてくれ。俺は他の選手たちとは違うんだ。当日に俺がどう感じるかなんだ、それがその日の俺のやるべき仕事になるのさ。最も話題となるレスラーになること、最も宣伝効果のあるレスラーになること以外、俺は何も気にしてはいないんだ。
新日本プロレスはあまりにも長い間同じままだった。同じことを繰り返している年寄りばかりの団体なんだよ。だがここに来て、この会社をもう一度話題性のあるものにし、業界のトップにするのは俺の責任なんだ。 『G1』を勝ち抜くことで、俺はその責任を果たすつもりなんだ。
■EVIL？ アイツのせいで、この会社はふざけた会社になってしまった。この3年間、ヤツはこの会社をふざけた場所にしてしまいやがったんだ。
ゲイブ EVILの話はもういいよ。こいつはいい大人なのに、自分のことをEVILって呼んでいるんだろ？ 俺はEVILとプロレスをするんじゃない、〇〇〇〇っていうクソガキとプロレスをするんだ。アイツのせいで、この会社はふざけた会社になってしまった。この3年間、ヤツはこの会社をふざけた場所にしてしまいやがったんだ。
――特に今年はHOUSE OF TORTUREに関する問題が大きなトピックとなりました。
ゲイブ HOUSE OF TORTUREのEVILは不要なんだ。2019年の頃のEVIL、日本のプロレス界を代表していた頃のEVILが必要なんだよ。みんなが話題にしていた、本物の、あのときのEVILが必要なんだ。俺が画面に登場すれば、誰も画面の電源を消すヤツはいない。俺はアイツをもう一度人気者にしてやって、そのうえでアイツを叩きのめしてやるのさ。
■グレート-O-カーン？ ヤツは大口をたたき、そしてしゃべりすぎてしまうクセがある。
ゲイブ オーカーンは自分のやりたいこと、そしてなりたい自分についての意見をしっかりと持ってはいる。だが、彼はリングに上がるたびに失敗してしまうんだ。それが彼の問題点だよな。ヤツは大口をたたき、そしてしゃべりすぎてしまうクセがある。
新日本プロレスを新たな高みへと導きたいと、まるで政治家のような口ぶりで話すのさ。自分を日本のドナルド・トランプだとでも思っているのかね？ 彼はクソバカだよ。口先だけで、X（旧Twitter）やインスタグラムでいいね！ をたくさん集めてはいるようだが、リングに上がれば大失敗する。彼が俺とリングに上がるときも、当然のことながらそうなるだろうよ。
ゲイブ あと、もう頭はツルツルに剃っちまいやがれよ。このハゲ野郎が。
――- オーカーン選手はイギリスにいた頃は、まさにドミネーター・支配者のような活躍ぶりでした。なぜ彼は日本でその成功を効果的に再現できていないのでしょうか？
ゲイブ 正直に言うと、今のイギリスのプロレス界のレベルは肥溜めの中みたいなものだからなんだ。だから彼はみんなを打ち負かすことができたのさ。マイケル・オクに勝ったって？ 何が言いたいんだ？ 新日本プロレスのレベルの方がはるかに上なんだよ。
彼は口では言いたい放題だが、イギリス時代の錯覚が彼に偽りの自信を与えてしまったんだ。彼が俺と試合をすれば、イギリスのトップレベルのレスラーがどういうものなのかがわかるはずさ。
■（海野は）先輩の真似、モクスリーの真似、オスプレイの真似。それしかできないちっぽけなクソガキ。それだけだよ、俺が言いたいことは。
ゲイブ ではショウタ・ウミノのことを話そうか。この5月のことなんだが、俺は日本武道館で開催された『ALL TOGETHER』のバックステージにいたんだ。
――-メインイベント終了後にリングに駆けつけ、清宮海斗選手からGHCヘビー級王座のベルトを強奪しましたよね。
ゲイブ その通りだ……。その直前まではモニターで試合を見ていたんだ。試合前、彼は何をやっていたんだ？ ヤツは前腕に手を当て、オカダのようなポーズをとった。ゴングが鳴ると、観客を煽り、試合では誰だか知らないヤツの頭を掴み、直後にトルネードDDTを決めたんだ。ナイトーのようにな。
ショウタ・ウミノは自分が何者なのかをわかっていないんだよ。現実を見ようぜ。彼は次々とチャンスを得てはいるんだが、ことごとく失敗し続けているよな。これは一体なぜなんだと思う？
――-……。
ゲイブ 父親がメインレフェリーをやっているよな。だから、ヤツにはチャンスが次から次へとやってくるんだ。会社はヤツを次のエースにしたがっているようだが、ヤツにはそれを裏付ける“中身”がないんだよ。
――-今年の初め、海野選手は「この世代のエースになる」と宣言していました。そんな発言に対しても思うところがあるのではありませんか？
ゲイブ おいおい、何をどうやったらアイツが世代のエースになれるんだい？ カメラマン、ちょっと写真を撮るのを一旦止めてくれ。ツジがすぐそこまで来ているのに、どうしてお前が同世代のエースだと言えるんだ？
ツジはウミノよりずっといい。先輩の猿真似もしない。少なくとも、ツジは自分が何者なのかをわかっている。でも、ウミノは何もわかっていない。他の選手の猿真似しかできないヤツなのさ。だからショウタ・ウミノはクソなんだ。ついでにヨウタ・ツジもクソだがな。
■今回もまた俺がヤツ（鷹木信悟）をぶっ飛ばしてやるよ。3分きっかりでヤツを倒し、彼よりも、そして誰よりも、俺にはトウコンがあることを証明してみせる。
ゲイブ わかった、ではSANADAとの試合について話そうか。俺と対戦する前、彼の上腕二頭筋はここにあったんだ（自分の腕を指差しながら）。俺と試合をした後、彼の上腕二頭筋はここ（自分の肩を指しながら）にあったのさ。
あの男は、リングに上がる前と上がった後では別人だったんだ。だから俺が彼に負けたというのは、真実ではないんだ。SANADAはIWGP世界ヘビー級王座を失ったが、彼は1月4日の東京ドームでベルトを失ったんじゃない。俺と戦ったときに、すでにベルトを失っていたんだ。俺は彼と再戦することになるが、次こそ彼の上腕二頭筋は痙攣して使い物にならなくなるだろう。次こそ俺はやってやるよ。
――-7月29日には、福岡です。福岡はあなたが『レスリングどんたく』で鷹木信悟選手とNEVER無差別級王座を争った場所であり、再び『G1』でも鷹木選手と戦うことになります。今回は前回と違ってくることは何かあるのでしょうか？
ゲイブ 何が違うのかというと、俺はシンゴを精神的に壊してしまったんだ。札幌で何が起きた？ シンゴはHENAREにタイトルを奪われてしまったよな。俺が5か月もの長い間病院送りにしてやった相手にタイトルを奪われたんだ。シンゴがなぜHENAREに負けたと思う？ それは俺がドンタクで彼を弱らせてやったからさ。
俺は彼の精神を壊してしまったんだ。今回もまた俺がヤツをぶっ飛ばしてやるよ。3分きっかりでヤツを倒し、彼よりも、そして誰よりも、俺には“トウコン”があることを証明してみせる。ドンタクでの過ちを正してやるよ。
――-『レスリングどんたく』では、鷹木選手に勝てたかもしれないと思える場面がいくつかあったのにもかかわらず、あえてそうしないで鷹木選手や観客に対してアピールすることを選んだ場面がいくつかあったように思います。今回はより結果にこだわるといった感じでしょうか？
ゲイブ （深呼吸して）俺がシンゴに負けたことをお前がまた口にしたら、あっちに連れて行ってお前の鼻っ柱をひっぱたいてやるからな！ 福岡の結果がどうなるかに関しては言うまでもないんだ！ 次の話題へと進んだ方がいいと思うぞ？
■ナイトーは自分のことを話すときにはウソをついている。ヤツの言うことはすべてウソだ。俺があのクソ詐欺師の正体を暴いてやるよ。
ゲイブ IWGP世界ヘビー級チャンピオン。ナイトー！ テツヤ・ナイトー！ ヤツは片目で青森のことを見ていて、もう片方の目では鹿児島のことを見ているようなヤツなんだ。アイツは俺には敵わない、今日が何曜日かもわからないようなヤツだからな。
だから、俺はアイツの頼みを聞いてやろうと思う。アイツの目が真っすぐ一か所を見つめることができるくらいぶちのめしてやるよ。そうすれば、アイツは俺をはっきりと直視ことができ、あらゆる面で俺があいつより優れていることを理解するだろう。ナイトーのおもしろいところを知りたいかい？
――-お願いします。
ゲイブ ヤツは自分のことを「制御不能」と呼んでいるだろ？ だが、会社がヤツに「どこどこに行け」と命令すれば、パチンと指を鳴らすだけでヤツはそこに行くんだ。「記者会見に出ろ」と言われれば、ヤツは必ずそこにやってくる。「あれをやれ、これをやれ」と言われれば、ヤツは絶対にそうするんだ。
――なるほど。
ゲイブ ナイトーのように素直に言うことを聞いていればいいんだよ。誰も俺には指図できない。俺はマッドマンなんだ。制御できないんだ。ナイトーは自分のことを話すときにはウソをついている。ヤツの言うことはすべてウソだ。俺があのクソ詐欺師の正体を暴いてやるよ。
――-失礼いたしました。その次は後楽園ホールでのジェイク・リー選手との試合になります。最近話題となったGLG（Good Looking Guys）とBC WAR DOGSの関係についてはどう考えていますか？
ゲイブ 正直言って、クソつまらない話だと思っているよ。札幌（ALL TOGETHER札幌大会）の控室でモニターを見ていたら、史上最強のジュニアヘビー級レスラー、クラーク・コナーズとドリラ・モロニーが出てきたんだ。みんなクソブサイクなのによ。
――-それはともかくとして、ジェイク・リー選手はGLGの解散を発表し、この『G1』に専念するようです。
ゲイブ いいか、俺はジェイク・リーと組んだことがあるかもしれないし、以前彼と同じコーナーに立ったことがあるかもしれない。だが、もし彼が俺の邪魔をするつもりなら、必要であればジェイク・リーをぶっ殺す。それだけだよ。
■ザックが地球上で最高のテクニカル・レスラーだって？ ブライアン・ダニエルソンが何を言おうが、俺の知ったこっちゃない、ブライアンにはビンタをしてやるよ。
ゲイブ 俺にとってはただの一試合に過ぎないよ。これだけは言える。多くの人たちが、ザックが優勝候補だと言っている。今はザック・セイバーJr.の時代だと言う人も多い。
だが、ザック・セイバーJr.が『G1』で優勝したいのであれば、俺に勝たなければならないんだ。地球上で最高のテクニカル・レスラーだって？ ブライアン・ダニエルソンが何を言おうが、俺の知ったこっちゃない、ブライアン・ダニエルソンにはビンタをしてやるよ。
俺のナックルをアゴに食い込ませたら、お前の鉄槌は効かないんだ。俺がお前を頭から落として首を圧迫し、つま先の感覚をなくしてやったら、そんなことはできなくなるんだ。これは俺が打ち砕くべき一つの小さな困難に過ぎないのさ。
■TAKESHITAはDDTの選手だろ……DDTだぜ？ 去年、NOAHの選手を『G1』に出場させたことも十分におかしな話だったのに、今度はDDTかよ？
ゲイブ その座を誰に譲ってほしいか言ってやろうか。KENTAだよ（※このインタビューは、7.3後楽園の前に収録）。KENTAこそがBULLET CLUBだと俺は信じているんだ。KENTAはシバタを裏切った。もし彼が俺と対戦することになるなら、それは2024年、今のKENTAとの戦いではなく、かつてのKENTAとの戦い・彼の復活戦になるだろう。
俺は昔のKENTAを引き出す。ミツハル・ミサワのエルボーやケンタ・コバシのチョップの感触を思い起こさせるくらい、KENTAのことを激しく殴ってやるんだ。自分が何者かをKENTAに思い出させてやる。その日まで、ガンバッテクダサイ。
――-今年は各ブロックの得点上位3名が決勝トーナメントに進出するシステムなので、決勝進出までに誰かと再戦を行う可能性もあります。このシステムに合わせて戦略は変わったりはしますでしょうか？
ゲイブ 前にも言っただろ。他のヤツらのように先のことなどは考えないよ。俺はリングに上がって自分のやることをやる、ただそれだけなんだ。他のブロックの選手も全員ぶっ殺すよ。
――-決勝トーナメントではBブロックの誰と対戦したいですか？
ゲイブ 誰でもいい。TAKESHITAか？ TAKESHITAが俺に勝てるか？ TAKESHITAをボコボコにしてやるよ。TAKESHITAは棺桶に入ってキクの花に囲まれることになるだろう。トニー・カーン（AEWの社長）はTAKESHITAに何もしてやれないだろうな。
DDTのレスラー？ サンシロー・タカギはレスラーなのか？ 正気か？ DDTのレスラーはレスリングシューズの紐すら結べるわけがないよな。シューズの紐を結ぶどころか、シューズをきれいに磨くことすらできない。だから、TAKESHITAがBブロックを突破して、決勝で俺と対戦できることを心から願っているよ。そうすれば、アイツはオレの足元にも及ばないヤツだってことを、みんなにもわかってもらえるだろうからな。
――-『G1』で優勝すれば、2016年のケニー・オメガ選手以来の日本人以外の優勝者、そして『G1』で優勝した史上初のイギリス人レスラーということになります。それはどんな意味があるでしょうか。もしくは「ただ自分のために勝ちたい」という気持ちの方が強いのでしょうか？
ゲイブ いいか？ 俺が最高のレスラーであることは、誰もが知っていることなんだ。俺が最もエキサイティングで、最も見ごたえのあるレスラーだってみんな知っているよな。俺が 「ザ・ワン」であることは誰もが知っているんだ。
俺は試合に出て、何をするかって？ 俺は誰にもできないようなことをやらかすんだ。初のイギリス人レスラーの優勝とか、そんなことはどうでもいい。俺にとって重要なのは、俺がベストだということ。それだけなんだ。誰も俺に触れることはできない、誰も俺と同じことはできない。
だからお願いだ、俺と一緒にリングに上がるヤツは誰でも、自分自身のベストを見せてくれよ、お願いだ。お前の脳みそがガタガタになったとき、俺がお前を闇の深いところまで引きずり込んで、お前の名前がイアン・ビール（イギリスのメロドラマの主人公）であると勘違いしてしまうくらいになるまで……お前のことをぶちのめしてやるよ。それが俺にとって重要なことなんだ。
ゲイブ そんなことはどうでもいい。誰でもいい。モクスリーでも、ナイトーでも、ケニー・オメガでも、オカダ・カズチカでもいい。誰も俺には勝てない。俺は東京ドームに行って、メインイベントでIWGP世界ヘビー級チャンピオンになる。俺がこの会社を救うんだ。
キダニオーナーが俺に言うであろう感謝の言葉を先駆けて言っておこう。「ドウイタシマシテ！」。あんたが描きたいシナリオを推し進めるような連中にはできない、誰もできないようなことを俺はやってのけるんだ。
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