JDSFA代表理事、杉岡英明氏がブライトンのセンサリールームを訪問【ブライトン】

チーム・協会

日本発達支援サッカー協会代表理事、杉岡英明氏(右) 【@Brighton & Hove Albion】

日本発達支援サッカー協会(JDSFA)代表理事、杉岡英明氏が今月1日に完成したJ1リーグ、サンフレッチェ広島の新スタジアム、エディオンピースウィング広島に日本で初めて常設された、センサリールームの運営方法のリサーチのため、ブライトン&ホーヴ・アルビオンの本拠地、アメックス・スタジアムに足を運んでもらいました。

センサリールームとは聴覚や視覚など感覚過敏の症状がある方やその家族が、音や光などの刺激に左右されることなく過ごせる部屋のことです。今回はそんな杉岡氏にブライトンへの視察についてのお話を伺いました。

ーーまず、なぜ英国のスタジアムを訪問しようと思ったのでしょうか?
世界のサッカーリーグにおいてイングランドプレミアリーグが歴史や環境を含め、サッカーを大切にしている姿勢が世界最高だと尊敬していて、サッカーが文化だから訪問を決めました。

ーー実際にセンサリールームを視察した感想を教えてください。
他との比較ではなく、私はその地域に即した環境づくりが大切だと思っていて、ブライトンのセンサリールームは障がいのレベルや種類を問わず、インクルーシブな部屋として機能していました。クールダウンスペース(Quiet Room)もあり、部屋に刺激になるものが少なく、シンプルかつ清潔なところが良かったです。部屋からも試合が見えやすく、広島のスタジアムに似ている上、多くの方がホームページから応募していて、無料招待ではなくチケットを販売するという運営方法がとても参考になりました。

ーーアメックス・スタジアムはいかがでしたか?
広々としたスタジアム周辺の美しい環境とスタジアム内の景色のギャップがかっこよく、チームカラーも場所の雰囲気にマッチしていて素敵でした。常勝チーム、ビッグクラブではないチームが勝っていく姿はCOOLです。ブライトンがさらに良い結果を手にすることを願っています。

ーー視察を終えた今後の展望を教えてください。
日本発達支援サッカー協会はADHD,ASD,LDなどの特性に合わせた独自のサッカープログラムを提供しています。このプログラムを通して、普段サッカーを楽しめない子どもたちに楽しみながらソーシャルスキルも身につけてほしいと願っています。そして普段試合を観に行きたくても行けない子供たちをサポートしていきたいです。新しいサッカースタジアムにセンサリールームが出来ることをチャンスととらえ、一般社会にも発達障害への理解や認知を広げたいと思っています。

ーー杉岡さん、このたびはありがとうございました!
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著者プロフィール

ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFCは、イギリス南部のブライトン・アンド・ホーヴ市に本拠地を置くイングランドのプロサッカークラブであり、一般にはブライトンと呼ばれるている。1920年に設立された120年以上の歴史を持つクラブであり、日本代表の三笘薫が所属していることでも知られている。

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