【スノーボード】波乱の第2戦 FISワールドカップスノーボードクロス結果を振り返る

チーム・協会
2023年の最終戦となるチェルビニア(イタリア)でのFISワールドカップスノーボードクロス第2戦が終了しました。

大会期間中は天候にも恵まれ、絶好の大会コンディションであった 【全日本スキー連盟】

JAPAN SBX Teamは高原 宜希選手(Pasco SSC)が14位、鈴木 瑠奈選手(HOUSECOM)が23位、吉田 蓮生選手(日本体育大学荏原高校)が30位という結果になりました。


6人ヒートは転倒などによるレースアクシデントが通常の4人ヒートよりも多く、ポイントランキングの上位選手も1回戦で早々に敗退するなど大混戦のレース展開が多く見受けられました。

そのなかでも高原選手は順当に1回戦を勝ち進み迎えた準々決勝、前半は後方順位でレースを分析しながら機をうかがっていましたが、前を滑走する選手がバランスを崩し、転倒に巻き込まれてしまい4位でフィニッシュ。最終順位は14位となりました。

インスペクションの際に入念なミーティングを行う五十嵐ヘッドコーチと高原選手 【全日本スキー連盟】

前日の予選を勝ち進み初の決勝トーナメント進出となった鈴木選手。レース序盤にいい位置をキープしていましたが、後方からの選手と接触し転倒してしまい6位でのフィニッシュ。最終順位は23位となりました。

両選手とも非常に悔しい結果となりましたが、4人ヒートとはまた違う6人ヒートでのレースの難しさを経験できたことは大きな収穫だと思います。翌年からまた始まる今後のワールドカップでこの経験を活かし、さらなる上位進出に期待したいと思います。

個人戦の翌日に行われたチームクロスでは、前日の転倒の影響を考慮し、鈴木選手に変わり吉田選手が出場しました。

先に男子がレースを行いフィニッシュした時間差で女子のゲートが開き、女子のフィニッシュ順位で決めるチームクロスでは、高原選手が2位でフィニッシュするも、1位から4位までわずか0.11秒しか差のない大接戦でした。2位でスタートした吉田選手も序盤はくらいついていくものの、北京オリンピック金メダル獲得のLindsey Jacobellis(アメリカ)や昨年度ワールドカップランキング1位のCharlotte Bankes(イギリス)らに離されてしまい、善戦するも4位でフィニッシュ。最終順は15位となりました。

残念な結果となってしまいましたが、トップ選手達とレースをしたことは吉田選手にとって大きな経験値となり、非常に意味のあるものだったと感じました。今後に活かしてもらいたいと思います。

マッターホルンを背にインスペクションに臨む高原選手と吉田選手 【全日本スキー連盟】

それぞれの選手たちに新たな収穫と課題点がみえた今大会でした。年明けからまた始まるワールドカップに向けて更なる飛躍に期待したいと思います。

JAPAN SBX Teamの応援をしていただいた皆様ありがとうございました。

第3戦は1月25日、サン・モリッツ(スイス)で開幕です。





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著者プロフィール

公益財団法人全日本スキー連盟は、日本におけるスキー・スノーボード競技を統括すると同時に、普及・振興の役割も担う競技団体。設立は1925年、2025年には設立100周年を迎える。スキージャンプ、ノルディック複合、クロスカントリー、アルペン、フリースタイル、スノーボードの6競技において、世界で戦う選手たち「SNOW JAPAN」の情報や、FIS(国際スキー・スノーボード連盟)ワールドカップなどの大会情報をお届けします。

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