現役WEリーグ選手が語る、なでしこの素顔~第1回・柴田華絵選手(三菱重工浦和レッズレディース)

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【©Walnix、©JFA】

FIFA 女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド 2023の開幕が7月に迫っています。6月中旬のメンバー発表に向けより選手を知ってもらうため、現役WEリーグ選手に、なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)のチームメートを語ってもらう企画を実施しました。第1回は、三菱重工浦和レッズレディースのキャプテン、柴田華絵選手に、猶本光選手、清家貴子選手、石川璃音選手の3選手について語っていただきました。

○オンライン取材日:2023年4月28日

――直近の欧州遠征に参加した猶本選手、清家選手、石川選手について伺います。まずは猶本選手のプレーヤーとしての魅力を教えてください。

柴田 一番の魅力はパンチ力のあるシュートですね。浦和でもなでしこジャパンでもFKを任されていますが、正確で強いキックが蹴れます。また、攻撃も守備も自分から積極的に関わってくれるので、非常にありがたい存在です。守備のスイッチを入れてくれますし、攻撃の場面でも積極的に前に出ていって得点に絡んでくれます。

【©JFA】

――同じ福岡県の出身で小学生の頃に対戦した経験があると伺いましたし、浦和でチームメートになり、2012年のFIFA U-20女子ワールドカップにも一緒に出場するなど付き合いも長いと思います。プレー面以外の魅力を教えてください。

柴田 普段からサッカーに対してストイックなんですけど、おちゃらけることもありますし、すごく明るい性格ですね。そしてコミュニケーション能力が高いです。後輩に対しても優しく積極的に声をかけてサッカーの話などをしています。私はずっと同じチームでやっているので何でも言い合えますし、すごく頼もしい存在です。

――浦和では柴田選手とボランチを組むこともありますが、なでしこジャパンではインサイドハーフやトップ下でもプレーしています。2列目の猶本選手に期待したい部分を教えてください。

柴田 やっぱり得点ですね。ミドルシュートをどんどん狙ってほしいです。WEリーグでもミドルシュートで得点を決めていますし、あのパンチ力は大いに期待できる部分だと思います。

――大会に向けて、猶本選手にどのようなメッセージを伝えたいでしょうか。

柴田 浦和のときと同じぐらい自分をどんどん出してほしいですね。なでしこジャパン特有の雰囲気や決まり事もあると思いますが、いつも通り、光らしいプレーをしてほしいです。

――続いて、清家選手の話を聞かせてください。プレーヤーとしての魅力はどういった部分にあるでしょうか。

柴田 スピードですね。縦への推進力は本当に魅力的で、止められないですよね。腕の使い方が上手なので、相手と並走する場面では腕をうまく使って前に入りながらドリブルできます。ここぞという場面での力の出し方は海外の選手にも通用すると思います。シュートは力任せではなく、しっかりコースを狙えるので、女子ワールドカップでは得点にも期待したいですね。

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――オフ・ザ・ピッチの清家選手はいかがでしょうか。

柴田 彼女が浦和レッズレディースユースにいた時から知っているのですが、年齢を重ねてすごく大人になったというか、大らかになりました。プレー面でもそれがすごく出ていて、柔軟になりましたし、余裕もあって、大人になったな、と感じます。そういった部分が代表に選ばれている理由だと思います。

――柴田選手自身はキャプテンということもあってチームのバランスを考えながらプレーされていると思いますが、積極的に仕掛ける清家選手とのバランスはどのように取っているのでしょうか。

柴田 清家が疲れている様子のときは私もパスの質を選びますし、逆に積極的に仕掛けているときは、シュートで終わらせてくれるように促します。なでしこジャパンでも、タイミングを見計らってここぞというときに仕掛けてくれると思います。

――最後に石川選手についてお伺いします。どういう選手でしょうか。

柴田 対人がすごく強い選手ですね。1対1で負けないですし、スピードもあるし、大柄なのでフィジカル勝負でも全く負けない。そこが魅力ですね。

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――浦和の選手からは「ディフェンスで観客を沸かせられる選手」だと伺っています。

柴田 そうですね。最年少(19歳)ですけど頼もしい限りです。センターバックとして何も心配していないというか、1対1だったら大丈夫だろうなって。ギリギリの場面でスライディングするなど、思い切りのいいプレーが観客を沸かせるんだと思います。

――普段の石川選手はいかがでしょうか。

柴田 一番おちゃらけていて、めっちゃ明るい子です。物怖じもしないですし、チーム内でも常に笑いを取っていて、ちょっと天然が入っているところもあります(笑)。JFAアカデミー時代にキャプテンをやっていたこともあり、責任感は強いです。たまにミスをして落ち込むこともありますが、前向きで明るい姿が石川らしいところです。

――女子ワールドカップに向けて、なでしこジャパンに期待することを教えてください。

柴田 昨年の男子のワールドカップのように国民の皆さんに注目していただき、日本中を盛り上げるような大会にしてほしいと強く願っています。普段サッカーを見ない方にも見ていただき、話題にしていただきたいですね。また、普段サッカーは見るけど女子サッカーやWEリーグを知らない方がまだ大勢いらっしゃると思うので、そういった方々にWEリーグを知っていただき、見に行ってみようと思ってもらえるようなプレーを見せてほしいです。

――改めて、浦和の3選手に期待していることを教えてください。

柴田 やっぱり3人が一緒にピッチに立っているところを見たいです。チームを代表して行くからには、試合に出て活躍することを期待しています。

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日本サッカー協会(JFA)は、日本サッカー界を統括し代表する団体として、サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、人々の心身の発達と社会の発展に貢献することを目的に活動しています。 JFA公式Webサイトでは、日本代表からグラスルーツまで幅広いサッカーの現場の話題をお届けします。

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