現役WEリーグ選手が語る、なでしこの素顔~第3回・中島依美選手(マイナビ仙台レディース)

チーム・協会

【©Walnix、©JFA】

FIFA 女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド 2023の開幕が7月に迫っています。より選手を知ってもらうため、現役WEリーグ選手に、なでしこジャパン(日本女子代表)のチームメートを語ってもらう企画を実施しました。最終回となる第3回は、前回のFIFA女子ワールドカップフランス 2019メンバーであり、マイナビ仙台レディースの中島依美選手に、宮澤ひなた選手、同年代の熊谷紗希選手(FCバイエルン・ミュンヘン/ドイツ)と岩渕真奈選手(トットナム・ホットスパーFC/イングランド)の3選手について語っていただきました。

○オンライン取材日:2023年5月23日

――直近のなでしこジャパンの欧州遠征ではマイナビ仙台レディースから宮澤ひなた選手が参加しています。宮澤選手の選手としての特徴を教えてください。

中島 一番の持ち味はスピードだと思います。本当にすごく速いですし、トップスピードに乗ったままパスを出すことができる選手です。同じチームでプレーしていて、本当にうまいな、と感じています。

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――中島選手がINAC神戸レオネッサに所属していた頃にはマッチアップすることもあったと思いますが、対戦相手としてはどのような存在だったのでしょうか。

中島 スピードがあるので厄介というか、本当に嫌な相手でした。今はチームメートになったので心強いですし、頼りにしています。

――チームメートとしてより期待したい点はありますか。

中島 もちろん本人はゴールも意識していると思うのですが、自分でシュートを打てばいい場面でパスを選択することもあるので、そこでもっと我の強さを出してもいいのかな、と私自身は思っています。

――オフ・ザ・ピッチの宮澤選手についても教えてください。

中島 私自身、オフの時に選手同士で会うことが多くないので深くは知らないんですが、練習の合間などは、ああ見えて結構おちゃらけています。一見するとすごくおとなしそうなんですけど、ふざけていることが多いですね。たぶんまだキャラクターを隠していると思います(笑)。

――宮澤選手が女子ワールドカップに出場した場合、期待することを教えてください。

中島 スピードも見せてほしいですが、一番はゴールを決めてほしいですね。マイナビ仙台レディースでももっと得点を奪えると個人的にすごく思っているので、なでしこジャパンでも得点の部分で貢献してほしいです。やっぱりゴールを決めないと勝てないですし、ひなたの中ではアシスト役を担うという意識もあるかもしれないですけど、個人的には得点を取ってほしいです。

――中島選手は熊谷紗希選手や岩渕真奈選手とも付き合いが長いと思いますので、彼女たちについてもお伺いします。まず、熊谷選手はどんなプレーヤーでしょうか。

中島 ディフェンスラインで試合に出ることが多いですし、なでしこジャパンのキャプテンということもあって本当に頼りになる選手だと思います。紗希より上の世代も同世代もほぼいない中で、思うこともたくさんあるかもしれませんが、2011年大会での優勝を経験している選手でもありますし、今大会でも良い成績を収めてほしいと思っています。

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――普段の熊谷選手はどのような感じでしょうか。

中島 今ではしっかりもののキャプテンというイメージがあると思いますが、私たちは上の世代の選手と一緒にいることが多く、そのときは大体イジられていましたね(笑)。それに対してポジティブに返すので、そこがまた面白くて、いいキャラだと思います。

――続いて、岩渕選手について教えてください。

中島 真奈は私と似ているところが多く、年上の人に対してグイグイいっちゃいます。私のことも、たぶん年上とは思っていないです(苦笑)。でも、考えていることも似ていて、サッカーの話をしても意見が合うことが多いですね。

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――熊谷選手、岩渕選手は年長者として女子ワールドカップを迎えることになります。彼女たちに期待することを教えてください。

中島 なでしこジャパンを引っ張ってほしいですし、実際にそうしてくれると思うのですが、その中でも自分のプレーを出しながら、優勝を目指して頑張ってほしいです。

――中島選手ご自身は前回のフランス大会で全試合に出場しました。どのような大会だったでしょうか。

中島 私にとって初めての女子ワールドカップで多少なりとも緊張感がありましたし、優勝を目指して臨んだので悔いが残りました。もっとサッカーを知らなければならない、サッカーを知っていれば、その中で自分ができたことももっとあっただろうに、というのはすごく感じました。でも、そう思えたのも大会を経験できたからだろうし、自分のサッカー人生において大きく成長できた時間だったとも思います。また、日本では代表チームが強くないと注目されないですし、日本代表である以上、結果に対してもっともっとシビアにならなければならないのは分かっていたので、結果を出せなかったことに対する責任も強く感じました。

――大会前、国内最後の親善試合が7月14日に仙台で行われる予定です。直前の親善試合の重要性についてはどのように感じていますか。

中島 チームとして積み上げてきたものを再確認するためのいい機会ですし、パナマといういい相手と対戦できるので、本当に貴重な時間だと思います。日本のファン・サポーターの方からの後押しは本当に大きな力になりますし、選手はしっかり応えなければいけないという責任感も強くなります。

――改めて、今回の女子ワールドカップに挑むなでしこジャパンへのメッセージをお願いします。

中島 もちろん優勝を目指してほしいです。4年に一度しか行われず、誰でも出られる大会ではないので、大会の雰囲気も含め、すべてを楽しみながら戦ってきてほしいですね。

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日本サッカー協会(JFA)は、日本サッカー界を統括し代表する団体として、サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、人々の心身の発達と社会の発展に貢献することを目的に活動しています。 JFA公式Webサイトでは、日本代表からグラスルーツまで幅広いサッカーの現場の話題をお届けします。

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