Anker フロンタウン生田とは?(4)想いのこもったバスケットゴールとバランスの整った食事

川崎フロンターレ
チーム・協会

【©KAWASAKI FRONTALE】

川崎市多摩区生田の浄水場跡地に完成した一般利用も可能なアカデミーの拠点「Anker フロンタウン生田」。3月25日(土)のオープンに先立ち、20日(月)に報道陣向けに内覧会が開かれた。ここは、広大な敷地に人工芝サッカー場やテニスコート、バスケットコートなどさまざまなスポーツ施設を備えた施設となり、報道陣の方々は「最高ですね…!」と驚いている様子だった。

日本最高峰の人工芝ピッチ

綺麗な芝生。青いラインが小学生用コートに 【© KAWASAKI FRONTALE】

U-12からU-18の選手が練習場として使用する「Ankerフィールド」「Nebula フィールド」と名付けられた2面のフィールドに使っている重鎮材には自然素材(ヤシ・コルク・コーン)を使用しているため、万が一流出したとしても河川や海をマイクロプラスチックとして汚染する心配もなく、人体にも環境にも無害である。また、従来のゴムチップに比べて表面温度が10度以上抑制され、加えてフィールドの周りからミストが出る仕様のため夏場のプレー環境がグンと上がるのもポイント。また、観客席も150席設けていて、公式戦など観戦できる場所があることも嬉しい点だ。

U-18のロッカールーム。まるでプロ仕様 【© KAWASAKI FRONTALE】

サッカーだけではなく「Eulyテニスコート」「Soundcore アリーナ」と名付けられたテニスコートと川崎ブレイブサンダースのスクールや下部組織の練習場所やフットサル、バレーボールのプレーが可能なアリーナもある。そのアリーナではオファー段階ではあるが、ボクシングやプロレスといったスポーツ団体からの声もかかっているとのこと。様々な用途で需要のある施設となっていくだろう。

想いが込められたジュニア用バスケットゴールの設置

ガッチリ握手を交わすフロンターレ事業部長の山田直弘さんと川崎ブレイブサンダースの代表取締役社長の元沢伸夫さん 【© KAWASAKI FRONTALE】

内覧会のなかでは、施設内に小学生限定で誰もが使うことができるジュニア用バスケットゴールをBリーグの川崎ブレイブサンダースが設置したことを発表した。アリーナで小学生対象のスクールを4月に開校するにあたってフロンターレから「色々と一緒にやっていきましょう」と声を掛けられてからゴール寄贈に至ったそう。そのなかで川崎ブレイブサンダース代表取締役社長の元沢伸夫さんは「このゴールはブレイブサンダースにとっても想いがこもっています」と目を細めて語った。

「川崎を日本一スポーツが熱い街にしたい」(元沢さん) 【© KAWASAKI FRONTALE】

「私たちはクラブ一丸となってSDGsプロジェクト「&ONE」の一環として、2021年-22年シーズンよりBリーグのレギュラーシーズンにおけるチームアシスト数に応じて算出される金額を、川崎市内の子どもたちのバスケットボール振興に活用する『&ONE ASSIST(アンドワンアシスト)』を開始しました。その取り組みで昨年は130万円の基金が貯まり、その基金を使って第1号の設備がこのジュニア用ゴール。我々としても非常に強い思いがあるゴール寄贈です。フロンターレさんと今後も、ご一緒できるところはご一緒しながら川崎を日本一スポーツが熱い街にしたいという思いでいっぱいです。ゴールだけではなくAnker フロンタウン生田からあらゆるジャンルのスポーツのスーパースターが生まれることを期待しています」(元沢さん)

その熱い言葉を受けて、フロンターレの事業本部長 山田直弘さんは言う。

「スポーツをこれからも身近なものとして盛り上げていきたい」(山田さん) 【© KAWASAKI FRONTALE】

バランスを考え抜かれた食事

食堂に入るとふろん太がお出迎え 【© KAWASAKI FRONTALE】

この内覧会では最後にアカデミー選手が練習後にとる食事、保育学童施設の「キッズ大陸」の児童が昼食にとる食事の試食会が行われた。食事を提供しているのは株式会社オリーブ&オリーブ。給食事業では「家庭料理を給食で。」をコンセプトに発酵や旬の食材を使い日本食と10年後のこどもの身体を考えた食事提供をしている。この日、オープンしてから想定される献立が用意された。

■フロンターレアカデミー

【© KAWASAKI FRONTALE】

主食:ごはん
主菜1:豚肉とキャベツのみそ炒め
主菜:2塩サバ
副菜1:小松菜と厚揚げの煮びたし
副菜2:筑前煮
副菜3:かぼちゃとチーズの和えもの
味噌汁、果物、牛乳

■キッズ大陸

【© KAWASAKI FRONTALE】

主食:ごはん
主菜:豚肉とキャベツのみそ炒め
副菜:小松菜の煮びたし
副菜:かぼちゃとチーズの和えもの
味噌汁、果物
おやつ;大学芋

アカデミーとキッズ大陸では若干メニューが異なっており、アカデミーであれば練習後に特化したメニュー構成となってバランスをとれた食事をとることができる。味もとても美味しくて、ほぼ毎日食べることができるのは羨ましい限りだ。

また、4月4日(火)から「From Kitchen デリ」というお惣菜屋さんもオープンを予定しており、一般の方々も食べることができるそう。

いよいよオープンを迎えるAnker フロンタウン生田

施設内にあるおしゃれなモニュメント 【© KAWASAKI FRONTALE】

施設内には誰でも足を運ぶことができ、公園で子どもたちが遊ぶこともできる。加えて、敷地内に併設される「キッズ大陸」では週2回、フロンターレのコーチからサッカーを教わることができ、子どもたちが未来のトッププレーヤー育成が期待される。

外周コースは900mの距離をとったタータンが敷かれておりジョギングをすることもできる 【© KAWASAKI FRONTALE】

アクセスは最寄り駅がJR中野島駅、小田急線の生田駅で、それぞれ徒歩15分ほど。また、駐車場は100台程度用意されており多くの方々に足を運んでいただけるようになっている。

「Anker フロンタウン生田」は地域の方々と一緒にスポーツを楽しみながら、アカデミー選手たちもレベルアップをして、いつかトップチームで活躍、世界へと羽ばたく選手へと成長していくこと夢を見て、3月25日(土)にグラウンドオープンする。

(高澤真輝)
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著者プロフィール

神奈川県川崎市をホームタウンとし、1997年にJリーグ加盟を目指してプロ化。J1での年間2位3回、カップ戦での準優勝5回など、あと一歩のところでタイトルを逃し続けてきたことから「シルバーコレクター」と呼ばれることもあったが、クラブ創設21年目となる2017年に明治安田生命J1リーグ初優勝を果たすと、2023年までに7つのタイトルを獲得。ピッチ外でのホームタウン活動にも力を入れており、Jリーグ観戦者調査では10年連続(2010-2019)で地域貢献度No.1の評価を受けている。

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