開業間近! Anker フロンタウン生田とは?(1)スポーツを楽しめる空間がここに!

川崎フロンターレ
チーム・協会

【shinki takazawa】

3月24日(金)から開業する「Anker フロンタウン生田」。2023新体制発表会見でアンカー・ジャパン株式会社とのネーミングライツ契約を発表するなど、開業に向けて着々と工事・準備が進められている。果たして、どんな施設となっているのだろうか。クラブ担当者の谷田部然輝さんに紹介をしてもらった。

市民の方々が遊びとスポーツを楽しめる場

公園内でひと際目立っている滑り台 【shinki takazawa】

施設に入った瞬間にまず驚いたのは広さ。なんと東京ドームよりも広い約48,000平方メートルにもなり、サッカーコートでいうと6.7面分もの面積である。この広大な敷地の中にグラウンドはもちろんクラブハウス、テニスコート、アリーナ、フィットネススタジオ。加えて保育学童施設や整形外科クリニックなど様々な施設が集まっているのだ。

入り口から歩いてすぐのところには青空のもとに広がる公園が。インクルーシブ遊具や、高学年の子どもが遊ぶことができるターザンロープ、噴水広場などバラエティに富んだ遊具があった。あまり聞き慣れていないインクルーシブ遊具とは体に障がいがある子も、ない子も一緒になって遊ぶことができる遊具のことで、みんなが楽しく遊べる遊具がズラリと並んでいるのだ。定番の滑り台や回転する遊具だけではなく、音を聞いたり、手で叩いて操作をしたりと様々な感覚を使って楽しむことができる。

叩いたりするなど音で楽しむことができる遊具 【shinki takazawa】

また、人工芝エリアもあり、小さな子どもたちもフカフカの芝生で楽しめる空間も備わっているのも魅力に一つ。「麻生のクラブハウスは人を入れられない施設で、もちろんここも24時間ではないので閉まってしまうけど、フェンスがあるわけでもないしみんながリラックスして遊ぶことができる空間だと思います。その中でプロになる選手が出てきたら嬉しいです」と谷田部さんが笑顔で話すように、新しい憩いの場にもなっていくのだろう。

バスケットボールはもちろん、バレーボールやフットサルもプレーが可能のアリーナ 【shinki takazawa】

テニスコートはすでにネットも張ってあるので、すぐにテニスができてしまう状態 【shinki takazawa】

綺麗なフロアと差し込む日の光。ここでヨガをするのが絶対に気持ちがいい 【shinki takazawa】

施設の中の方へ足を進めると一般利用もすることができる6面のテニスコートや、Bリーグ 川崎ブレイブサンダースのユースチームの練習拠点になる予定のアリーナが。冷暖房設備も完備されており、どんな季節でも快適なプレーすることができる。加えてフロンタウンさぎぬまのようにヨガスタジオもあり、スポーツを楽しみたい方々にとって最適な施設が整っていると言えるだろう。

細部までこだわったグラウンドとクラブハウスの設備

ネーミングライツが発表された「Anker」のロゴもBコートに 【shinki takazawa】

そして、なんと言っても「Anker フロンタウン生田」は川崎フロンターレアカデミーの拠点にもなる場所。U-12、U-15、U-18がともに練習できるグラウンドには機能性が天然芝により近い人工芝を用意し、充填剤にはヤシの実、コルク、トウモロコシといった環境に優しい自然素材が使われている。また、暑さ対策でミスト設備も埋設されていたり、足が芝に引っかからないように人工芝自体も余裕をもった貼り方をしているという。さらにこだわったのが水はけ。グラウンドの中には多くの排水管が中に入っているため、どんな雨が降っても水たまりが溜まることがないと自信をもって言うことができる。日本でもトップクラスのグラウンドが、ここにはあるのだ。

充填剤にヤシの実、コルク、トウモロコシを使用 【shinki takazawa】

この黄色い部分からミストが噴射される 【shinki takazawa】

そんなグラウンドに隣接したクラブハウスには、スタッフオフィスに加え、選手向けのロッカールームやシャワールーム、多くの器具が設置されるウェイトルーム、スパイク室などを完備。アカデミー選手たちが、より質の高い練習に打ち込むことができる。そして、厨房施設を併設した食堂もあり、選手たちは練習後すぐに食事を摂ることができ、食育の面で支えることもできる。その他にも細部にこだわった設備が数多くあり、選手はもちろん、スタッフにとっても理想的な環境と言えるだろう。

グラウンドを一望できるテラス階 【shinki takazawa】

まだ工事中だが、ここに人工芝が敷かれて選手がウォーミングアップなどに使うことができる。雨が降っても屋根があるため心配なし 【shinki takazawa】

フロンターレらしく

綺麗な芝生と青空。ここは、いい空気が流れている 【shinki takazawa】

これだけ大きな施設を作るにあたって、どんな思いを込めて計画を進めてきたのか。クラブ担当者の谷田部然輝さんが語る。

「今はそういうことはありませんが、昔はアカデミーの練習場がないということがありました。その中で一つの場所に集約してトレーニングができる場所を作りたいという思いがありました。だからこそグラウンド2面と食事ができる場所にしたいという前提のもと、フロンターレらしく地域の皆さんとスポーツを楽しめる場所、そして市民の皆さんが場所にしたい。それが形になって嬉しいです」

広々とした食堂。昼は保育学童施設の子どもたち、夜はアカデミー選手が食事をする場所に 【shinki takazawa】

まだマシンは置かれていないが、ここがトレーニングルーム。窓からグラウンドの様子を見ることもできる。 【shinki takazawa】

今後、施設内で休日にはマルシェを開催したり、キッチンカーを置いてグルメを楽しんでもらったり。ステージを使って大きなイベントを開催することも可能。ここはアカデミー選手の育成がメインとなる場所ではあるが、市民の方々とスポーツでコミュニケーションをとって一緒に楽しむことができる施設という言葉がしっくりくる場所だった。

開業まで絶賛作業中。完成に向けて着々と準備が進められている 【shinki takazawa】

開業の3月24日(金)から、この場所にはどんな光景が広がっていくのか──。気になった方はぜひ足を運んでみては?

(高澤真輝)
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著者プロフィール

神奈川県川崎市をホームタウンとし、1997年にJリーグ加盟を目指してプロ化。J1での年間2位3回、カップ戦での準優勝5回など、あと一歩のところでタイトルを逃し続けてきたことから「シルバーコレクター」と呼ばれることもあったが、クラブ創設21年目となる2017年に明治安田生命J1リーグ初優勝を果たすと、2023年までに7つのタイトルを獲得。ピッチ外でのホームタウン活動にも力を入れており、Jリーグ観戦者調査では10年連続(2010-2019)で地域貢献度No.1の評価を受けている。

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