フロンターレとJICAの健康事業inベトナム
【©KAWASAKI FRONTALE】
フロンターレとベトナムの交流活動
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その背景がある中、日本の政府開発援助(ODA)を一元的に実施する機関として、開発途上国の経済社会開発事業を行っているJICAは、JFA、Jリーグ、WEリーグとの連携協定を結んでおり、東南アジアでのサッカーを通じた国際協力に力を入れている。ベトナムでサッカースクールを開校したフロンターレとJICAが協力体制を組み、ベトナムでの活動を行ってきたことで、本イベント参加まで至ったのである。
「日越交流まつり」での健康増進プログラム
ポールウォーキングの様子。幅広い年齢層の方々が参加した。 【©KAWASAKI FRONTALE】
「前回の日越交流まつりのときよりも、規模を大きくして1,000人以上の方がブースに来てくださいました。そのうちに200人がプログラムに参加していただき、とてもいい感触を得ることができました。参加者からの事後アンケートでは、本健康増進プログラムの事業化を意識して『このプログラムが、もし有料だったら次回も参加したいか』という項目を設けたのですが、94%の方が『有料でもやりたい』と回答をしてくださいました。また、ブースに来てくださった方のなかでフロンターレを知らない人は半分くらいでしたが、そういう方々に、日本のサッカーチームがこのような社会貢献事業を行っていることを知ってもらいつつ、私たちJICAのスポーツを通じた平和な社会の実現への取り組みについても知ってもらうことができ、意義のあるイベントだったと感じています」(土本さん)
算数ドリル実践学習の様子。子どもたちも真剣な表情で取り組む。 【©KAWASAKI FRONTALE】
「この取り組みをよりベトナムで浸透させていきたい」(土本さん)
JICAベトナム事務所 兼 青年海外協力隊事務局企画業務課 所員 土本周さん 【©KAWASAKI FRONTALE】
「フロンターレが『フロンタウンさぎぬま』で展開している健康事業のような地域に根ざしたSDGsへの取り組みを東南アジアでやろうという試みは、フロンターレさんが唯一無二だと思います。そのような革新的なクラブとJICAが連携して活動できるのは有り難いこと。スポーツと国際協力は世の中的にもホットトピックになっていますし、JICAとしても、教育や保健といった開発課題と並び、スポーツも今後重点的に取り組むべき分野の1つに掲げているほど、スポーツは重要だと思っています(参考→下記リンク)。その中でフロンターレさんと連携をして、日本のサッカークラブの強みである地域貢献に、東南アジアというフィールドで一緒にチャレンジできることに意義を感じています。また、これは言うまでもなく、フロンターレの今回のジャパンベトナムフェスティバルを見ても感じたことですが、スポーツは人を集める力があります。年齢も性別や文化的背景も関係なく楽しむことができますし、集まった人だけでなく、ひいては地域全体の活性化にも貢献します。それを今回のイベントを通して感じることができましたし、この取り組みをよりベトナムで浸透させていきたいと思っています」(土本さん)
これからも継続的に活動を続けることで日本とベトナムの架け橋となり、社会貢献につなげていくフロンターレとJICAの取り組みに注目していきたい。
(取材:高澤真輝)
協力
JICAベトナム事務所 兼 青年海外協力隊事務局企画業務課
所員 土本 周
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