ヒートのジャージーを着る重みを知った 〜vol.14トム・バンクス【三重ホンダヒート 新加入選手インタビュー】
【三重ホンダヒート】
ヒートに加入し2か月が経った今、改めて「ヒートのジャージーを着る重み」を知った出来事とは。
オーストラリア出身、ブリスベンボーイズカレッジ→SRレッズ→ブランビーズ。186cm/93kg。ポジションはフルバック 【三重ホンダヒート】
チームスポーツに没頭した少年時代
ブリスベンで生まれ育ち、直近の6・7年はオーストラリアの首都・キャンベラに住んでいました。鈴鹿はキャンベラに似た雰囲気を感じています。景色が良くて、たくさん公園がある所など素敵ですよね。
鈴鹿では本当にみなさんが歓迎してくださって、とても居心地良く過ごしています。日本に来て良かったとつくづく感じます。ぜひみなさんにも、小さいころからのニックネームである「バンクシー」と呼んで頂けたら嬉しいです。
――バンクス選手はどんな子ども時代を過ごしていたのでしょうか
AFLというオーストラリアンフットボールやクリケット、バスケットボールをやって育った少年時代でした。ラグビーの虜になったのは高校時代でしたね。
将来は何らかのスポーツ選手になりたい!と思っていましたが、どのスポーツにするかはまだ何も決まっていなくて。でも、チームスポーツが良いとはずっと思っていました。友だちと何かをすることが好きだったので、友人関係を築けるスポーツにしようと思っていたんです。
――ラグビーではどのようなポジション変遷をたどってきたのか教えてください
最初はフルバックです。キックを蹴ったり、ある程度スペースがある所でプレーしたりすることが好きだったので、フルバックを選びました。17歳の頃には13番を経験した後、ブランビーズでのファーストキャップはウイングとして出場しています。
第2節・釜石戦でトライし、チームメイトと喜ぶバンクス選手 【三重ホンダヒート】
ヒートで新しいタイプのラグビーを
そうですね。一番の理由は、違うタイプのラグビーをしたいなと思ったことです。それまでは7年間、同じチームで同じラグビーをしてきたので、環境を変えてみようと。そんな時にヒートからお誘いを受けました。見聞きする日本の素晴らしい文化を体験してみたいなと思い、決断したことを覚えています。
――ヒートにやってきて2か月が経ちました。何を感じていますか
先日みんなで集まって話していた時のことです。ヒートのジャージーを着ることがいかに自分にとって重要なことか、このチームが自分にとってどれだけの意味を持つのか、と言葉を交わしていたんですよね。その光景、そして言葉にとても影響を受けました。
我々にはディビジョン1に昇格したいという共通の思いがあり、そのゴールを見据えて協力し合っているチームです。その一部として、このチームに携われることを幸せに思っています。
――素敵なエピソードを教えてくださり、ありがとうございます。ぜひ、バンクス選手が「この選手アツいな、ヒートだな」と感じた選手を教えてください
そうですね・・・(辻)アツローでしょうか。試合に勝利した後チームソングを歌うのですが、その時とてつもなく気合いを入れて歌うんですよ(笑)。これから先も、アツローが歌うチームソングを僕は毎週聞いていきたいなと思います。
勝利後、チームソングを歌う辻惇朗選手 【三重ホンダヒート】
ラグビーでできた友だちは一生の友
ラグビーとは面白いもので、次のステップに進む度、その環境に適応するまでに時間がかかるスポーツです。だからこそ僕のようなプロレベルになっても、必要なスキルは変わりません。しっかりと目標やゴールを設定し、それに対してコツコツと努力を重ねること。いかにプロセスを踏めるか、が重要になってきます。
そして何より、ラグビーを通してできた友だちとの友情は一生続くものです。ラグビーキャリアが終わったとしても、友人関係も、それまでに築いた生き方も、変わらずに続いていくものだと信じています。
――バンクス選手ご自身の次の目標は何でしょう
僕のいまのゴールは、ヒートがD1に上がれるように力を発揮すること。間違いないですね。チームメイトからも、しっかり仕事をすることを期待されているはずです。頑張ります!
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