篠崎愛プロ初V 推薦出場に感謝感激
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相性抜群。逆転でプロ初Vを飾った篠崎愛は、優勝を知らされるとにわかに緊張が走る。そして、震えがとまらない。「信じられない。これまでいい順位でスタートしても、なかなか優勝まで手が届かない」と、フーッと大きなため息がもれる。続けて、「勝てる時って、こういう感じなんだなぁ。朝から、無心でラウンドし、苦手のパッティングがポコポコ決まった。本当にありがとうございます」。
9バーディー、2ボギーの内容はとにかく勢いがあった。後半はベテランの西山ゆかりとマッチプレーの展開。パー5の17番、2メートルのバーディーを決めアドバンテージを握った。1打差をつけて、ひと組前でホールアウト。66は中国新聞ちゅーピー最終日以来、ベストスコアタイだった。
今大会は推薦出場。しかも、「最初は無理かなぁ、と思っていた。それが前週、出られることが決まって…。それで優勝です。推薦をいただいたことに、ただただ感謝を申し上げるだけですね」。
自宅から車で30分と近い。ジュニア時代から慣れ親しんだコース。そして、良い思い出がつまっていた。「ちょうど同じ東コースで、中学3年の時、試合があって初入賞。エビアンマスターズのジュニアカップへ出場することができた」。当時をなつかしそうに語っている。
また、今大会、事前に決めた最低目標があったという。「せっかく推薦をいただいたのですから、精いっぱいプレーしよう。どんな状況でも予選落ちだけは避ける。ただ、いい意味で意気込んでいなかったことがよかったかもしれませんね」と話した。実は、ひそかに大きなターゲットも定めていたそう。
ステップも終盤戦。目指したのは賞金ランキング10位以内へ入ることだ。これが実現すれば、QTファイナルへ進出できる。来季、JLPGAツアーへ挑戦のプランは大きくふくらむ。とはいえ、優勝者はーファイナル進出が決まることを、「あっ、そうでした。忘れていた」。
一方で、今度はJLPGAツアー前半戦出場権が得られる賞金ランク2位へ、残り2試合の成績しだいでジャンプアップが可能に。「私は緊張しい。きょうは落ち着いてプレーができたから、それを克服します。次もショットでいいプレーができれば…」にとどめたのは当然、2連勝が脳裏へ浮かんだからか。
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