【滋賀短大付】秋の「金星」で初甲子園 学校は琵琶湖そば 釣果を書く選手も(滋賀県)
秋の「金星」 選手の心に深く
主催者のアンケートで、選手25人に「野球に関して今まで最も印象的な事柄や思い出」を尋ねると、この「ジャイアントキリング」に触れた選手が多く、六回に逆転の左越えツーベースを放った北嶋朔太郎選手や、リードを広げるスクイズを決めた関東正悟選手ら6人が履正社戦を挙げた。
2008年、共学化に伴い、「滋賀女子」から現在の校名となった。野球部は2009年創部。校内に専用グラウンドがなく、平日は近くの自治会が持つグラウンドを間借りして練習している。
アンケートでは独自の練習として「校歌」を挙げた。練習の最後に歌う学校もあるが、滋賀短大付は新チーム発足時にコーチから「(練習で)声が出ないなら毎日、校歌を歌ってみたら?」と提案があり、練習の始めに歌ってから始動する。日々の習慣を、甲子園の大舞台で試合後に実演できるか。初戦は北信越王者・敦賀気比に挑む。
強豪にチャレンジ 趣味に釣果を書く選手
強肩捕手の飯塚蒼仁選手は66センチのブラックバスを釣った経験があり、中軸の峯悠汰選手は海釣りで「1126グラムのタコを釣り上げた」という。
好きな言葉として、秋の旋風の立役者となったエース左腕・桜本拓夢(ひろむ)投手は「下克上」、中軸の岡遼希選手は「我々はチャレンジャー」と記入。強豪校にチャレンジする気持ちを前面に出した。
「将来の夢」について聞くと、「未定」との回答が10人で4割を占めた。プロ野球選手や社会人野球選手など野球選手を掲げた選手は1人だった。