2025センバツLIVE! 全32校アンケート分析

【滋賀短大付】秋の「金星」で初甲子園 学校は琵琶湖そば 釣果を書く選手も(滋賀県)

毎日新聞

センバツ出場を決めて喜ぶ滋賀短大付の選手たち 【加古信志撮影】

 第97回選抜高校野球大会が3月18日に開幕します。北海道から沖縄まで各地から出場する32校の選手・監督らを対象に主催者が実施したアンケートから、チームの魅力や今どきの球児事情を探りました。

秋の「金星」 選手の心に深く

 春夏通じて初出場。昨秋は初出場だった近畿大会の初戦で、甲子園優勝経験を持つ全国屈指の強豪・履正社(大阪1位)を破って8強入りし、一躍、注目を集めた。

 主催者のアンケートで、選手25人に「野球に関して今まで最も印象的な事柄や思い出」を尋ねると、この「ジャイアントキリング」に触れた選手が多く、六回に逆転の左越えツーベースを放った北嶋朔太郎選手や、リードを広げるスクイズを決めた関東正悟選手ら6人が履正社戦を挙げた。

 2008年、共学化に伴い、「滋賀女子」から現在の校名となった。野球部は2009年創部。校内に専用グラウンドがなく、平日は近くの自治会が持つグラウンドを間借りして練習している。

 アンケートでは独自の練習として「校歌」を挙げた。練習の最後に歌う学校もあるが、滋賀短大付は新チーム発足時にコーチから「(練習で)声が出ないなら毎日、校歌を歌ってみたら?」と提案があり、練習の始めに歌ってから始動する。日々の習慣を、甲子園の大舞台で試合後に実演できるか。初戦は北信越王者・敦賀気比に挑む。

強豪にチャレンジ 趣味に釣果を書く選手

大会前に主催者が滋賀短大付の選手25人に実施した「将来の夢」のアンケート調査結果 【毎日新聞】

 琵琶湖の釣りスポット「におの浜」まで約2キロの場所に学校が位置している。趣味で「釣り」を挙げた選手が4人おり、釣りの思い出をアンケートに書いた選手もいた。

 強肩捕手の飯塚蒼仁選手は66センチのブラックバスを釣った経験があり、中軸の峯悠汰選手は海釣りで「1126グラムのタコを釣り上げた」という。

 好きな言葉として、秋の旋風の立役者となったエース左腕・桜本拓夢(ひろむ)投手は「下克上」、中軸の岡遼希選手は「我々はチャレンジャー」と記入。強豪校にチャレンジする気持ちを前面に出した。

「将来の夢」について聞くと、「未定」との回答が10人で4割を占めた。プロ野球選手や社会人野球選手など野球選手を掲げた選手は1人だった。

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