カープ芸人・コットン西村真二の熱すぎる“赤ヘル愛” 野球部エース&アナウンサー歴と今季期待の「三本の矢」
3月10日の配信では、お笑いコンビ・コットンの2人が、姉妹番組の『MONDAY FOOTBALL on TVer』との2週連続のコラボスペシャルとして2番組にゲスト出演。サッカー経験者のきょんに対して、広島出身の野球経験者である西村真二が熱い“カープ愛”で番組を盛り上げた。
憧れた「大野豊」と「前田智徳」
「小さい頃からファンクラブに入っていて、もう暇さえあれば球場に試合を観に行ってましたね。周りもみんなカープファンですし、学校でもみんなカープの話しかしない。小学生の頃に転校してきて今でも親友の奴がいるんですけど、転校初日に阪神ファンからカープファンにさせましたから」
最初の憧れは「七色の変化球」を操り、1980年代の投手王国を支えた左腕、大野豊だった。番組内での『MONDAY FOOTBALL on TVer』とのコラボ企画、「野球とサッカーでひもとく交遊録」の中で、西村は熱く語っている。
「実家があった街も一緒で、僕が野球を始めるきっかけになった選手なんです。あの投げ方を小学生のときとかはよく真似をしていましたね。不撓不屈の精神で、本当にカッコ良かった」
広島市民球場の外野フェンスに齧(かじ)り付きながら、「孤高の天才」と呼ばれた前田智徳の姿、そしてバッティングにも酔いしれた。
「打者では前田智徳さんですね。市民球場のフェンス越しに、センターとかライトを守っていた背中をずっと見ていましたね。もう天才バッター。ヒットを打っても一塁上で首かしげる、あの姿、ストイックさに、僕はもう野球少年ながら心を打たれました」
軟投派エースからアナウンサー時代を経て
「小学生の頃は小柄だったので最初はセカンドでしたね。そこから背が伸びてピッチャーをやり始めて、中学1年から一応、背番号1を背負ってました。高校でもピッチャーとして投げていましたけど、まぁ、県内屈指の弱小校だったので(苦笑)。タイプ的には軟投派。右のオーバーハンドでカーブとかスライダーとか、変化球が得意でした」
慶應義塾大学時代から芸人の道を夢見ながらも、大学卒業後には広島ホームテレビにアナウンサーとして入社した。そこで1試合だけ、広島の試合を中継する機会があった。「阪神戦だったんですけど、カープが好きすぎて『一塁側はカープ、三塁側もカープ』って言っちゃったんです」と笑うが、カープ少年だった西村にとっては忘れ難い思い出でもある。
3年間のアナウンサー生活を経て、「自分がどうしてもやりたいこと」として芸人になるために再び上京し、東京NSC(吉本総合芸能学院)に入学。同期だったきょんと2012年にコンビを結成することになるが、カープ愛はその後も冷めることなく燃え上がり続けている。
この日の収録でも西村は気合十分だった。アナウンサー時代に親交を深めた広島・天谷宗一郎の背番号49のユニフォーム姿でスタジオに登場するや否や、「今年はワシらが優勝したるんじゃけぇ〜!」の雄叫びを上げた。