ボートレース戸田で開催中の「G2戸田モーターボート大賞」は14日、開催折り返しの3日目が終了した。この日は3連単の万舟券が5本も飛び出し波乱続出。戸田がアクティブな水面ということを十分承知していても、びっくりの派手な決め手が飛び交う一日となった。イン選手の勝ち星は2つのみ。まくり4本、差し1本、まくり差し2本、抜き3本という決まり手だった。

　メインカードの12R予選も、1枠インに格上の吉川元浩が陣取ったが、中段3コースから井口佳典がまくり、そこを切れ味良くまくり差した中村晃朋【冒頭の写真】が突き抜けて白星を飾っている。中村は前半6Rでも3コースからまくって快勝しており、3日目はセンターで連勝した。

　中村晃朋が操る8号機は、戸田の準エース機と言えるもの。吉川・井口と今節の格上選手2人を、華々しいレースで撃破した中村は「いいダッシュも乗せられたし、エンジンパワーを生かせました。やりたいことは全部やって、レースに集中できる状態でいけた。1マークはしっかりブレーキも利き、前にも進む。いい足をしています。あとは気候に合わせていく調整。このエンジンに恥をかかせないようなレースをしたい」と精悍(せいかん)なマスクをさらに引き締めて、勝利者インタビューに応じていた。

　中村晃朋が8.00で得点率2位につけており、得点率7.60の3位には中村の師匠でもある重成一人【写真上】が浮上してきた。香川支部師弟での準優1枠ジャックを目指して、4日目も熱走を見せてくれそうだ。

　混戦ムードが漂うシリーズ中盤だが。予選トップの方は9.00と1人抜け出しているのが井口佳典。初日ドリームを制した後は勝ち星こそないが、2着3本と安定してまとめる走り。予選4日目に残した枠が5、2枠だけに油断はできないが、予選首位を守りたい。

　一方、準優ベスト18へのボーダー争いの方だが、現在得点率6.00の18位タイには大山千広【写真上】、吉川喜継、安田政彦、海野康志郎、村田修次の5人がひしめく大接戦。さらに5.80でボーダーすぐ下の23位には、2日目ドリームを制している気鋭・上條暢嵩もつけている。激しいポイント争いが演じられる予選ファイナルの4日目となりそうそうだ。