「頂点を、つかむ。」 マリーンズ戦記 6月19日 ファイターズ戦 4対2 2014年4月以来の札幌ドームで同一カード3連勝

千葉ロッテマリーンズ
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【2022年千葉ロッテマリーンズ チームスローガン】

 リーグ戦再開で見事なリスタートを切った。敵地 札幌ドームで行われたファイターズ3連戦。初戦は大逆転勝利。2戦目は終始、流れを渡さず、勝利した。そして迎えた3戦目。初回に指揮官が求め続けてきた高い集中力を発揮し、速攻をかけた。荻野、高部の連打でチャンスを作るとキャプテン中村奨吾が犠飛。4番の山口が追い込まれてからセンター前にはじき返した。これで終わらない。調子を上げてきている安田が右中間を割る適時二塁打。初回で勝負は決した。

 「3つ勝てたのは大きい。いい流れになってきている。初回に本当にいい形でつながったと思う。安田も状態を上がってきている」と井口資仁監督はゲームを振り返った。

 これで最大9あった借金を1とした。札幌ドームでの同一カード3連戦は2014年4月以来だ。指揮官は「そこら辺を気にしては試合をしていない。勝つことだけ」と振り返ったが、満足げな表情を浮かべた。

 頼れるベテランの存在も大きい。荻野が一軍復帰してから攻撃力が上がり、攻撃のバリエーションが明らかに増えた。

 「荻野は去年の状態に戻りつつある。彼が一番にいることでチームとしていい流れが来ている。そこに高部もしっかりと打ってくれている」と井口監督も全幅の信頼を寄せる。

 チームは空路、帰京。21日からはZOZOマリンスタジアムでライオンズを迎えて2連戦。そして週末のバファローズ3連戦に備える。チームは4連勝中だが、頂点をつかむためには、もっともっと勝ちを積み重ねていかないといけない。

 「また明後日から。気持ちを入れ直して、集中して繋いでみんなで束になった攻撃をして勝っていきたい。目指すものはもっと上なのだから」

 井口監督は見事な勝利を収めた余韻に浸ることはなかった。すぐに表情を引き締め直して、移動のバスに乗り込むとバスの車窓からただ1点を見つめながら、次なる戦いに想いを馳せた。車窓からはのどかな牧場の風景が広がり、奇麗な夕陽が見えた。それでも指揮官はしばしの安息の時を望もうとはしなかった。戦いは容赦なく次から次へとやってきて、様々な選択と判断を繰り返し勝利を重ねていく。悲願のリーグ優勝のために足を止めるわけにはいかないのだ。そして勢いに乗っている今は攻勢をさらに加速させる時である。令和の常勝軍団を目指すマリーンズは北の大地で確かな一歩を力強く踏み出した。それは栄光と感動への大きな一歩である。
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