弟に触発されてブレイクか!? 横山和生騎手を分析する
【2021/7/18 函館11R 函館記念(G3) 1着 8番 トーセンスーリヤ】
2021年JRA平地騎手成績・トップ10(8/15開催終了時点)
■表1 【2021年JRA平地騎手成績・トップ10(8/15開催終了時点)】
横山和生騎手の2021年・厩舎別成績(8/15開催終了時点)
■表2 【横山和生騎手の2021年・厩舎別成績(8/15開催終了時点)】
横山和生騎手の2021年・脚質別成績(8/15開催終了時点)
■表3 【横山和生騎手の2021年・脚質別成績(8/15開催終了時点)】
基本的にマクリは最後の直線が短いコースで決まるもので、中央場所よりもローカル場所で見かけることが多いだろう。しかし、それでもマクリが決まるケースはそう多くはない。そもそもジョッキーの腹がすわっていないと難しい作戦であり、積極的に狙う立ち回りでないような気がする。というのも、3〜4コーナーで大外を回って追い上げるので、通る距離は他の馬よりも長くなる。仮に最後の直線入り口で先頭に立つことができても、早めにいい脚を使ったことで、ゴール手前で止まってしまいやすい。
したがって、マクリはスパートするタイミングが難しい上に、馬に余分な負担がかかる可能性がある。失敗したときに良くない印象を持たれてしまうリスクがありそうだ。にもかかわらず、今年これだけマクリを決めている横山和生騎手は、ペース判断・操縦技術に優れ、度胸があるのではないかと想像できる。
横山和生騎手の2021年・コース別成績(8/15開催終了時点)
■表4 【横山和生騎手の2021年・コース別成績(8/15開催終了時点)】
文:小田原智大(おだわら ともひろ)
1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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