守田英正、欧州カップ戦出場権争い直接対決に臨む。19年ぶり戴冠のスポルティングCPは無敗優勝をかけたダービーマッチ【リーガNOS第33節プレビュー】

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【©LigaPortugal】

リーガNOS(ポルトガル1部)の第33節が、現地14日から116日にかけて開催されている。各地で組まれている9試合の中から、日本人選手たちの活躍も期待される注目すべき3試合のプレビューをお届けする。

スポルティングCPは前節で19シーズンぶりの優勝が決定 【©LigaPortugal】

【ベンフィカ対スポルティングCP】

 スポルティングCPは前節で19年ぶりのリーグ優勝を決め、ベンフィカとの「デルビ・エテルノ(永遠のダービー)」に臨む。ルベン・アモリン監督は普段リーグ戦で出場機会の少ない選手の起用も示唆しているが、スポルティングCPとしては無敗優勝もかかっており、プライドのかかった落とせない大一番だ。指揮官も「我々は(優勝決定後のように)緑に染めた髪で会場に行くのではなく、勝つために行く」と気を引き締める。一方、ベンフィカは3位以上を確定させているものの、2位ポルトとの勝ち点差は4ポイント。まだ来季のUEFAチャンピオンズリーグのグループステージ出場権獲得の可能性があり、モチベーション高く挑んでくるだろう。ジョルジュ・ジェズス監督も「ベンフィカにはすべての試合に勝つ責任がある」と息巻いており、リスボンに本拠地を置く名門同士のガチンコのぶつかり合いが見られるに違いない。

食野亮太郎はリオ・アヴェを1部残留に導けるか 【©LigaPortugal】

【リオ・アヴェ(食野亮太郎所属)対ポルト】

 食野亮太郎が所属するリオ・アヴェは現在16位。このままいけば2部の3位クラブとの入れ替え戦プレーオフに回ることになる。ただ、リーグ戦残り2試合の結果しだいでは自動降格圏への転落も、自動残留圏への浮上もありうる。リーグ戦10試合連続勝ちなしの状況で強豪ポルトとの一戦を迎え、この試合の結果によって最終節の重要性が変わってくるのだ。食野は前節、3試合ぶりのベンチ入りで途中出場を果たした。これまで活躍は散発的で大きなインパクトを残せていないが、最終盤でリオ・アヴェの1部残留に貢献する結果を残し、マンチェスター・シティからのレンタルで過ごした1年をポジティブなものにして締めくくりたい。

守田英正は欧州カップ戦出場権をかけたベレネンセスとの直接対決に挑む 【©LigaPortugal】

【ベレネンセス対サンタ・クララ(守田英正所属)】

 サンタ・クララは前節の勝利で6位のヴィトーリアSCに2ポイント差まで迫っている。残り2試合で十分に逆転可能で、もし6位に入ることができれば来季のUEFAヨーロッパカンファレンスリーグへの切符が手に入る。守田英正にとってもサンタ・クララを欧州カップ戦に導ければ、今後に向けて非常に重要な実績となるに違いない。一方、ベレネンセスは現在8位だが、サンタ・クララと勝ち点で並んでいる。もちろん彼らにも欧州カップ戦出場権獲得のチャンスがあり、今節に勝利した方が目標に大きく近づく。直近は連勝と調子がよく、中でもFWマテオ・カシエラは2試合で3得点と絶好調だ。来季の欧州カップ戦出場権争いの直接対決は、今節最後のカードとして組まれたマリティモ戦に臨む不振のヴィトーリアSCに向けてプレッシャーをかける一戦にもなるだろう。

【その他の試合】

現地14日
パソス・デ・フェレイラ 0-2 ジル・ヴィセンテ(藤本寛也所属)
スポルティング・ブラガ 2-1 モレイレンセ

現地15日(日本時間15日23時30分)
ファレンセ対トンデラ
ボアヴィスタ対ポルティモネンセ(安西幸輝&中村航輔所属)

現地16日(日本時間16日23時)
ファマリカン対ナシオナル

現地16日(日本時間17日4時)
マリティモ対ヴィトーリアSC
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著者プロフィール

ポルトガル・リーグはポルトガルのプロサッカーリーグです。プリメイラ・リーガ(またはリーガ・NOS)とも呼ばれる1部リーグは1934年に開設され、現在18クラブで構成されています。

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