【独占】元東京ヴェルディ・藤本寛也、特別インタビュー(3)。ポルトガルリーグで衝撃を受けた選手とは?

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【©LigaPortugal】

 2020年夏にJ2の東京ヴェルディからポルトガル1部リーグのジル・ヴィセンテへ移籍した藤本寛也は、チームの主力選手の1人として活躍を続けている。特別インタビューのパート(3)では、ポルトガルリーグの魅力や衝撃を受けた選手、チームについて聞いた(インタビューは2021年3月中旬に収録)。

<<特別インタビュー パート(1)&パート(2)は関連リンクをチェック>>

――ポルトガルリーグで対戦して印象に残っている選手はいますか?

「何人かいます。1人はボアヴィスタの10番(アンヘル・ゴメス)ですね。あの選手はまず個人の技術がズバ抜けていて、すごく頭がいいと感じました。本当に『No.10』という感じの選手で、自分も好きなタイプです。ポルトガルリーグらしい個の技術に優れているだけでなく、頭を使ったプレーができる選手だと思いました。

同じボアヴィスタの左サイドバックの選手(リカルド・マンガス)もすごかったです。自分がマッチアップした選手なんですけど、やってみて嫌だった印象があります。最近よくゴールも決めていて、個人的に注目している選手です。

あとはやっぱり、ポルトの選手はすごくレベルが高いと思いました。正直、スポルティングCPとベンフィカ、スポルティング・ブラガよりもポルトが一番、やっていても見ていても力の差を感じさせられました。プレーや質、戦術もズバ抜けているかなと思います。もちろん王者の雰囲気というか、堂々としていて、勝者のメンタリティも感じます。勝ち方を知っているような……自分たちの流れではなくても、結局は自分たちがゴールを奪って、試合が終わってみれば2-0とか3-0とかで勝っている雰囲気やイメージがある。自分もああいうチームでプレーしてみたい思いがあります」

藤本寛也は昨シーズン王者のポルトの強さに衝撃を受け、憧れている 【©LigaPortugal】

――ポルトガルリーグでプレーする他の日本人選手たちの活躍ぶりはどうご覧になっていますか?

「他の日本人選手たちの試合出場やゴール、アシストをしているかどうかはチェックするようにしています。基本的に試合にも出ているし、結果も出しているので刺激になるので、自分としてもありがたく感じています」

――ポルトガルリーグには日本人選手が増えてきているだけでなく、欧州の中でもステップアップリーグとみなされています。選手の目線でポルトガルサッカーの魅力をどう感じていますか?

「やっぱりポルトガルリーグの面白さは、スピード感のある試合が多いことです。激しい試合も多いので、その中で自分が揉まれていると実感しながらプレーできています。見ている人たちにとってもスピードや強度の高い試合は面白いと思うので、そこが一番の魅力です」

――日本ではジル・ヴィセンテも含めてポルトガルリーグの試合をなかなか見ることはできませんが、東京ヴェルディやJリーグを始め、日本から応援してくれているサッカーファンの皆さんにメッセージをお願いします。

「僕のプレーや結果を確認するのは難しいと思いますが、自分もその中でできる限りのことはやって、存在価値を日本の見てくれている人たちにニュースとして届けられるように、残りの試合も頑張っていこうと思っています。応援してもらえたらありがたいです」

藤本寛也はジル・ヴィセンテで奮闘を続ける 【©LigaPortugal】

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藤本寛也(ふじもと・かんや)
1999年7月1日生まれ、山梨県出身。ジュニア時代から東京ヴェルディに所属し、ジュニアユースやユースを経て2018年にトップチーム昇格。プロ1年目からヴェルディの主力選手として活躍し、2019年にはU-20日本代表としてFIFA U-20ワールドカップにも出場した。2020年8月からポルトガル1部のジル・ヴィセンテへ期限付き移籍。技術レベルの高さや視野の広さが光る左利きの攻撃的MF。Jリーグ通算49試合出場4得点。ポルトガル1部通算25試合1得点(※成績は2021年5月12日現在)。
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著者プロフィール

ポルトガル・リーグはポルトガルのプロサッカーリーグです。プリメイラ・リーガ(またはリーガ・NOS)とも呼ばれる1部リーグは1934年に開設され、現在18クラブで構成されています。

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