ロッテ石垣島キャンプ日記 2月2日編

千葉ロッテマリーンズ
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【井口資仁監督】

 振って振って振りまくる。2月2日、メイン球場では若手野手が貪欲にバットを振っていた。途中、スコールのような雨が押し寄せるも練習は止むことはない。雨が降っていることすら気がつかないぐらいの熱量。ひたすら打ち続けフルスイングを繰り返した。その光景に井口資仁監督は懐かしい光景を思い出していた。

 「いつも小久保さんと松中さんはキャンプで日が暮れるまで打っていた。いつも競うかのように打っていた。その光景は今も記憶に焼き付いている」

 若手選手が妥協なくスイングをする横にいるのが今年の春季キャンプで招聘された松中信彦臨時打撃コーチだった。指揮官のホークス時代のチームメートでもある。「とにかく練習量が凄い人だった。技術はもちろん、そういった部分も選手たちに教えて欲しいと思っていた」とオファーをした理由を語る。

 まだホークスがダイエーホークスだった時代。小久保氏(現 ホークスヘッドコーチ)と松中臨時打撃コーチはいつも競うように全体練習後に特打を行っていた。2人で刺激し合い、相乗効果が生まれた。指揮官もまた城島健司氏(現 ホークス球団会長付特別アドバイザー)と競うように練習をした。競う相手、ライバルがいてレベルアップをした。その土台に誰にも負けない練習量があった。

 「メインで打って、その後は室内で打って。だいぶ振り込んでいるな」。井口監督はニヤリと笑い球場を後にした。若手が松中臨時打撃コーチの熱血指導の下、打ち込む姿を見ていたい気持ちをあえて押さえ込んだ。明日もまた朝から妥協なき練習が待っている。一晩で成長を見せる若者たち。井口監督の狙い通りのキャンプ2日目となった。

千葉ロッテマリーンズ広報室 梶原紀章
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