男子出場校・戦力ランキング

インターハイを制した東山（上）とU18日清食品トップリーグを制した福岡大学附属大濠（下）が中心だ（写真：バスケットボールキング／伊藤大允）

　福岡市で開催されたインターハイを制したのは東山。念願の高校タイトルを初めてタイトルを獲得した東山だが、U18日清食品トップリーグでは福岡第一、福岡大学附属大濠、八王子学園八王子に敗れて4位に終わった。大会を終えた大澤徹也コーチは「追われる立場も初めてだったので」と苦笑い。それでも世代を代表する司令塔の瀬川琉久、持ち前の得点感覚に加え、ゲームコントロールに成長を見せる佐藤凪、さらにルーキーの中村颯斗も夏以降に得意の3ポイントシュートに磨きをかけてきた。夏からの成長をウインターカップで披露する時が来たと言える。

　U18日清食品トップリーグを制したのは福岡大学附属大濠。「3回目の出場でやっと優勝できました」と片峯聡太コーチは笑顔を見せた。日本代表に選出された渡邉伶音を筆頭に下級生から主力として活躍してきた湧川裕斗、髙田将吾が最上級生になり、勝負の年。地元開催のインターハイでは苦杯をなめたが、下級生を中心にU18日清食品トップリーグで経験を積んだことでベンチの層は確実に厚くなっている。

　インターハイで初めて全国決勝の舞台を踏んだ美濃加茂、全国大会上位進出の常連であり、ウインターカップの優勝経験を持つ福岡第一と開志国際の3チームにもチャンスがあるだろう。これらは留学生を擁するチームだが、チームの浮沈を握るのはガード陣。美濃加茂は後藤宙、関健朗、福岡第一は宮本聡と耀のツインズ、開志国際は清水脩真と平良宗龍が活躍すれば、優勝候補とも互角以上の戦いを見せてくれるだろう。

　その他では藤枝明誠、八王子学園八王子、北陸、日本航空は侮れない存在だ。さらにインターハイには出場できなかったが、名門の洛南も冬に向けて牙を研いてきた。もちろん、ここに挙げた以外でも大会期間中に大きく成長するチームが出てくるのがウインターカップの特徴。それだけに12月23日から始まる熱戦から目が離せない。

（文＝バスケットボールキング編集部）