前回大会を制した健大高崎のエース石垣に次ぐ存在は? 識者が選ぶセンバツの注目投手10選
奥村頼人(横浜/3年/左投)
無駄な動きのないフォームで制球力が高く、勝負どころではギアを上げて三振を奪えるのも持ち味。カーブ、チェンジアップなどの変化球で緩急をつけるのも上手い。クリーンアップを任されることが多い打撃のセンスも非凡だが、選抜ではエースナンバーの1番を背負う3年生として意地の投球を見せたい。
宮口龍斗(智弁和歌山/3年/右投)
185センチ・87キロの堂々とした体格で、躍動感あふれるフォームから繰り出すストレートはコンスタントに145キロを超える。大型でもリリースの器用さがあり、スライダー、カットボールなど速い変化球で空振りを奪えるのも魅力だ。立ち上がりの制球には課題が残るが、四死球で自滅するようなことはない。今大会でも抑えでの起用が予想されるが、その豪快なピッチングにぜひ注目してもらいたい。
久高颯(エナジックスポーツ/3年/左投)
171センチと上背はないものの、がっちりした体格で安定したフォームが目を引く。右打者に対しても左打者に対してもしっかりコーナーを突くことができ、テンポの良いピッチングを披露する。昨年秋の時点でストレートは130キロ台後半だったが、左投手らしくボールに角度があり、その数字から想像する以上に打者が差し込まれることが多い。初めての大舞台でも臆せずに安定した投球を見せてほしい。
池崎安侍朗(明徳義塾/3年/左投)
昨年秋の四国大会では3試合を1人で投げ抜くと、明治神宮大会でも横浜を相手に2失点完投(自責点1)。継投が多くなっているなかで、これだけ投げられる投手というのはある意味貴重だ。スピードは130キロ台中盤でも球持ちが良く、丁寧に低めを突いて打たせて取る投球が光る。選抜の初戦では連覇を狙う健大高崎が相手となるが、強力打線を封じ込める可能性は十分にある。
長崎蓮汰(滋賀学園/3年/右投)
細身でステップの幅も狭く見えるが、高い位置から腕が振れ、ボールの角度には素晴らしいものがある。小さいテイクバックで腕の振りが体から近く、左右のコントロールが安定。ここ一番でギアを上げられるのも持ち味だ。長身に見合うだけの筋力がついてくれば、まだまだスケールアップするだろう。選抜では出番のなかった昨年夏の悔しさを晴らす快投に期待したい。
(企画・編集/YOJI-GEN)