【健大高崎】史上4校目の連覇目指す王者が「リベンジ」したい相手(群馬県)
あえて意識する「連覇」へ 剛腕軸に投手充実
投手陣は1年前の快進撃を支えた「二枚看板」のうち、右腕・石垣投手が順調に成長曲線を描く。速球は150キロを超える剛腕で、カットボールやスプリットなど変化球のキレも抜群だ。秋は4試合で26回を投げて防御率2.08。やや安定感を欠いたのは「フォームのばらつきがあったから」と反省して、冬場は制球力向上のため下半身強化に励んだ。
左のエースだった佐藤投手は昨年8月に肘の靱じん帯たい再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受け、今大会は外野手として登録された。ただ、秋の公式戦で5試合30回あまりを投げてわずか1失点の長身左腕・下重賢慎投手や、低めの制球が光る左腕・山田遼太投手らが控え、「投手王国」と呼べるほどの選手層を誇る。
昨年チームと遜色ない攻撃の「迫力」
新型コロナウイルスの感染拡大を機に、近年はチーム運営を見直している。全体練習を短縮して選手個人の自由時間を増やしたり、寮での携帯電話の使用を解禁したりと、選手の主体性に委ねる部分が大きくなった。青柳監督は「選手自ら考えて、自立してほしかった。『自分次第』というのは厳しい側面もあるが、皆が高い意識で野球と向き合えている」。連覇に向けて、死角や隙は見当たらない。