2025センバツLIVE! 全32校アンケート分析

【健大高崎】史上4校目の連覇目指す王者が「リベンジ」したい相手(群馬県)

毎日新聞

センバツ出場が決まり、大会2連覇を目指して帽子を投げる健大高崎の選手たち 【手塚耕一郎撮影】

 第97回選抜高校野球大会が3月18日に開幕します。北海道から沖縄まで各地から出場する32校の選手・監督らを対象に主催者が実施したアンケートから、チームの魅力や今どきの球児事情を探りました。

冬場にキャンプ2回 チーム力を強化

 健大高崎野球部は2002年創部で、前回大会では群馬県勢初のセンバツ制覇を達成。3年連続8回目の今大会は史上4校目の連覇がかかっている。

 創部当初からチームを率いる青柳博文監督は各持ち場をコーチに一任する「分業制」を敷く。総勢10人のスタッフで投手、打撃、走塁・戦略、育成など各方面からサポートする。体づくりのトレーニングにも力を入れており、投手として東北福祉大、日本生命でプレーした塚原謙太郎コーチが指導を担っている。選手たちは冬場だけでなく、年間を通して体幹トレーニングや体の使い方を学び、パフォーマンス向上を図っている。昨年の12月末に沖縄・石垣島でキャンプを行い、2月には千葉県館山市でも実施した。オフシーズンも充実した練習環境で、着々とチーム強化を図っている。

 練習中は高須賀天丸選手が常にチームを盛り立て、言動や姿勢で引っ張ってきたという。周囲からの信頼は厚く、青柳監督も「練習を乗り越えるのに欠かせない男」と称する。陰で支える存在が連覇を目指すチームの原動力となっている。

横浜へのリベンジに燃える

大会前に主催者が健大高崎の選手25人に実施した「将来の夢」のアンケート調査結果 【毎日新聞】

 悔しさを糧に、次は勝利を――。主催者アンケートで、対戦したい相手として選手25人のうち15人が「横浜」を挙げた。昨秋の関東大会決勝で延長十回タイブレークの末にサヨナラ負けを喫しており、選手たちの心に深く刻まれている。秋季関東大会で158キロをマークしたエース右腕・石垣元気投手は、他校の多くの球児たちから「対戦したい相手」として名前を挙げられている。

 将来の夢は、「プロ野球選手」が12人と最多。昨年、石垣投手と「二枚看板」としてチームを優勝に導き、肘のけがからの復帰を目指す佐藤龍月投手は昨年と同じく「メジャーリーガー」と書いた。青柳監督も「驚異の回復」と目を見張り、打者として実戦復帰も果たした左腕は、大きな夢に向かって努力を続けている。

 趣味の質問では、映画や音楽鑑賞といった定番のほか、「スポーツ観戦」「銭湯・温泉」「ゲーム」「人間観察」などが複数人から挙がった。伊藤大地選手は「ラーメン屋巡り」。ショッピングやアニメなどの回答もあり、強豪校の選手たちの今どきの素顔が垣間見えた。お笑いコンビ「蛙亭」のイワクラさんが親戚という石田翔大選手は「笑うこと」が趣味。

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