自分が求めるやさしさに合う1本を選べる!キャロウェイ「エリート」アイアン3モデル比較

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キャロウェイから2025年最新シリーズ「エリート」が発売されました。そこでクラブフィッターの小倉勇人さんに、最新のエリートシリーズのアイアン3モデルをまとめて解説していただきました。

エリート アイアンの特徴

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キャロウェイのエリートシリーズから、新たに3モデルのアイアンが登場しました。AIフェースで進化を遂げてきたキャロウェイですが、今回はアイアンも大きな進化を遂げた印象です。

エリートアイアンは、スタンダードモデルを含む3モデルすべてが中空構造を採用しています。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

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3モデルのアイアンには、打点ミスを軽減するコントロールポイントが前作の10倍に増加した「Ai 10x FACE」が搭載されています。

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各モデルは専用設計されており、スタンダードモデルは幅広いゴルファーに対応しています。また、ヘッドスピードや打点のブレなど、タイプ別に専用フェースが設計されています。

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フェース面で寛容性を高めているためか、形状はキャロウェイらしい丸みを帯びたフォルムでありながら、適度にシャープで構えやすい形状になっています。

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ボディには、以前のモデルから採用されているスピードフレームを新設計して搭載しています。内部には、打感と不要な振動を制御する「ウレタン・マイクロスフィア」が注入されており、さらに「Ai 10x FACE」も搭載されています。

高度な技術が凝縮されたモデルでありながら、美しい外観も兼ね備えた、まさに全部入りのアイアンと言えるでしょう。

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実際に打ってみると、中空構造のため、やや人工的な打感を感じることもありますが、このモデルは自然な打感で、心地よい金属の感触があり、非常に快適に打つことができます。打点ミスへの強さ、美しい外観。まさに私が思い描いていた、究極のやさしいアイアンと言えるでしょう。

このモデルは、外観と性能が必ずしも一致しないため、評価は人によって分かれるかもしれません。しかし、この美しい形状からは想像できないほどの寛容性を、実際に打ってみれば実感していただけるはずです。

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実戦性能という点で特筆すべきは、メッキ仕上げで見えにくいのですが、「X FORGED」で好評だった面取りが施され、抜けの良さが向上している点でしょう。「トライレベル・ソール」という、リーディングエッジとトレーリングエッジの面取りにより、ヘッドスピードを損なうことなく振り抜けるソール形状を採用しています。これらは、キャロウェイが長年培ってきた技術がバランス良く凝縮された、まさにやさしいアイアンと言えるでしょう。

スタンダードなエリート アイアンは、7番アイアンで29°と、昨今のトレンドよりもややロフトが立っています。しかし、極端に上の番手で球が上がらないといった心配はありません。スタンダードなエリート アイアンは、非常にバランスの取れたアイアンに仕上がっていると感じます。

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エリート X アイアンの特徴

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スタンダードなエリートアイアンに対して、エリートX アイアンはドローバイアスの強いモデルです。つかまり具合は、スタンダードモデルよりもやや優れているように感じます。よりおおらかに、力強くボールを飛ばしてくれる、そんなイメージのアイアンです。

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ソールの厚みと面取り加工により、ダフリのミスに強く設計されています。

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私がおおらかと表現したのは、ヘッド形状についてです。美しい形状ではありますが、スタンダードモデルに比べてブレードがやや厚く、ヘッドも少し大きめで、安心感のあるデザインになっています。そのため、キャロウェイのやさしいアイアンというイメージをお持ちの方には、このモデルの方がしっくりくるかもしれません。

どうしてもシャープな形状だと、やさしさをイメージできない方もいらっしゃいます。そういった方には、分かりやすい形状の方が安心してスイングできるでしょう。この辺りは、実際に構えてみて、ご自身の好みに合う方を選んでいただくのが良いと思います。

このモデルは、つかまりすぎて使いにくいといったクラブではありません。あくまで、ややつかまりやすい程度のドローバイアスモデルですので、形状の好みで選んでいただいても問題ないでしょう。

エリート X アイアンのロフト設定は、7番アイアンで28°です。スタンダードモデルより1°だけロフトが立っています。

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ヘッドがやや厚めになっていることもあり、打ってみたところ、球の高さはほとんど変わりませんでした。ショットによっては、このモデルの方が高く上がったケースもありました。どちらのモデルも、良い意味で性能差が少ないと感じます。

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エリート MAX FAST アイアンの特徴

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日本人は、クラブの顔にこだわる傾向があります。MAX FASTは、シリーズの中で最も軽量でやさしいモデルですが、顔が非常にシャープです。スタンダードモデルとほとんど変わらない形状をしています。

非常に構えやすく、ソールも適切に面取りされており、専用設計のフェースも搭載されています。

打点が多少ずれても、楽に安定して飛ばせるアイアンに仕上がっています。

ロフトはXと同じで、7番アイアンで28°です。スタンダードモデルより1°立っています。

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おそらく、その分重心を低く設定しているのだと思います。なぜならば、実際に打ってみたところ、このモデルが最も球が上がったからです。ロフト設定から考えると、上の番手でも球が上がらないということはないでしょう。

ヘッドスピードを自身で十分に確保できない方や、美しい形状のアイアンでしっかりと打ちたい方に、このモデルは最適です。

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まとめ

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これまでの海外ブランドのアイアンは、アスリート向けのフェアウェイウッドやユーティリティとは対照的に、アイアンは急にやさしくなり、お助けモデルばかりという傾向がありました。

しかし、今回のスタンダードなエリートアイアンは、適切なシャフトを装着すれば、十分に実戦で使えると感じます。ただし、操作性に優れているわけではありません。美しい形状で、狙ったところに打ち出しやすいクラブですが、あくまでもやさしさと安定性を重視したモデルです。そのため、多少ばらついても、とにかく前に飛ばしたいという方には、やさしいと感じるでしょう。

私個人としては、余計な機能を省いたシンプルなアイアンの方が好みですが、このアイアンの顔は美しいです。いわゆるキャロウェイらしい顔で、昔の鋳造のXシリーズなどを彷彿とさせるフォルムです。

やさしいアイアンは、多くのゴルファーにとって重要です。しかし、やさしさの感じ方は人それぞれです。ご自身の求めるやさしさに合うかどうか、スタンダードモデル、X、MAX FASTを打ち比べて、最適な一本を見つけてください。

キャロウェイの人気アイアンをチェック

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※本記事はスポーツナビが独自で企画したものです。記事内の商品選定や評価はスポーツナビまたは出演者の方の判断にもとづいています。記事内で使用している商品画像はメーカーから画像・サンプルをお借りした上で使用、撮影しています。
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著者プロフィール

ゴルフメディアで活躍する識者たちが、人気のギアを徹底解説! ドライバーからアイアン、パターといったクラブ一式はもちろん、シューズやウェア、距離計など、ゴルファー必須のあらゆるギアをご紹介していきます。

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