宇都宮のD.J・ニュービルが3回目の月間MVP受賞 チームケミストリーの深まりを感じる2シーズン目、宇都宮ライフも充実
3度目の受賞に笑顔を見せるニュービル 【(C) B.LEAGUE】
アメリカ出身で現在32歳のニュービルは193cm・96kgの体格を誇るポイントガード兼シューティングガード。ヨーロッパやオーストラリア、ニュージーランドを中心にプロのキャリアを積み、2021年に来日。2021-22から大阪エヴェッサでプレーすると、2023-24シーズンに宇都宮に移籍。ニュービルは同賞を2024年2月度、3月度にも受賞(2カ月連続は史上初)しており、今回が3度目の受賞となる。
開幕節こそ千葉ジェッツに連敗したものの、その後10月12日から11月10日まで12連勝を記録し、千葉Jとの東地区首位争いを演じている宇都宮。ニュービルは在籍2シーズン目をプレーするが、司令塔兼スコアラーとしてチームの勝利に貢献し続けている。そんなニュービルにチームの状況、宇都宮ライフについても話を聞いた。
チームメイトとの信頼が深まっている宇都宮での2シーズン目
チームケミストリーの構築が進む中、宇都宮2季目をプレー 【(C) B.LEAGUE】
昨年、2度月間MVPを受賞しましたが、毎回、選考委員会の皆さんに自分のパフォーマンスを認めてもらえることは、すごくうれしいですし、貴重なことだと思っています。ただ自分がMVPを受賞できるということは、チームが好調だからという一面もあると思いますので、チームメイトにも感謝しなければいけないですね。
――11月、第2節からの連勝はストップしましたが5勝1敗の好成績でした。強豪チームとの対戦もありましたが、振り返ってみてどのような感想をお持ちですか。
その期間を振り返ると、チームとしてとてもハードにプレーしていましたし、すごく良いパフォーマンスが発揮できたと思います。それらができた理由は、昨シーズンからほとんど同じメンバーと継続してプレーができているから。積み上げた自信がありますし、ケミストリーの深まりにもつながっていますね。すべてが良い方向に向かっていたと言えます。
ほぼ同じメンバーで次のシーズンに臨めることでさらにケミストリーが深まり、チームメイトともより高い信頼のもとでプレーができています。2シーズン目はより気持ちよく、なじんだ感じでプレーできていることは確かにあると思いますね。
――ヘッドコーチをケビン・ブラスウェル氏が務めるようになりました。主力メンバーがほぼ同じですが、ヘッドコーチが替わったことによる変化は?
ブラスウェルコーチはアソシエイトコーチからの昇格なので、全く新しいチームになるという感じではありません。昨季からあった良い点を残しながら、もっと良くなる点に磨きをかけていますね。特にオフェンス面では、より効率の良いバスケットボールができるようになっているので、順調にチーム強化が進んでいると言えるでしょう。
――宇都宮にはもう一人のエース、比江島慎選手がいます。比江島選手とのボールシェア、コンビネーションについてはどうでしょうか。
本当に彼は素晴らしい選手です。フェイクショットを決められますし、大事な局面で正しい判断が常にできます。それだけに相手チームから厳しいマークにあっていますが、自分以外にそのような選手がコートにいることはとても貴重な経験ですし、一緒にプレーできることを楽しんでいます。
比江島選手とのプレーを楽しんでいるという 【(C) B.LEAGUE】
良いパフォーマンスができていたと思います。ただ自分はそこまで自分のスタッツついて、細かくチェックする方ではありません。チームが勝つことが最優先で、すべてをそれにフォーカスしてプレーをしています。ただ、確かに数字を見ればチームの勝利に良い貢献ができたのではないかと思いますね。今後もこのようなパフォーマンスを続けられるように、準備していきたいです。
――相変わらず外角からビックショットを決めている印象があります。今シーズンも手応えがありますか。
熱心なファンだけでなく、初めて観戦されたお客さんなどが、そういったビックショットや試合の重要な局面でシュートを決めることに、すごくびっくりされるかもしれません。ただこれはチームメイトや、普段から自分を見ている人たちなら特段驚かないかもしれないですね。なぜなら毎日自分がハードに練習している結果とわかっているからです。だからこそチームメイトは自信を持って、大事な局面でも自分にパスしてくれると思いますし、自分も普段の練習どおりシュートを打つことができるのです。日々の積み重ねが重要な場面でシュートを決め切る結果につながっていると思います。