度重なるケガで一軍2試合の出場に終わった3年目。ロッテ松川虎生 悔しさをエネルギーに変え野球と向き合う日々
千葉ロッテマリーンズ 松川虎生捕手 【千葉ロッテマリーンズ提供】
ZOZOマリンスタジアムで行われている秋季練習。強い想いで汗を流す松川虎生捕手の姿がある。
「今シーズンは怪我ばかりで、悔しい一年になってしまいました。今はもう大丈夫。強い想いを胸に取り組んでいます」。10月20日に21歳になったばかりの若者は強い想いを口にした。
プロ1年目から一軍で活躍しているため錯覚しがちだが、思えば今年1月に成人式に出席したばかりの若者だ。1月7日、大阪府阪南市で行われていた「はたちの集い」のイベントに松川虎生捕手の姿があった。周囲よりも一回り大きな身体。スーツの上からでも鍛え抜かれた筋肉を持ち合わせていることは目視できる。だから会場に足を踏み入れると注目の的となった。色々な人に声を掛けられると満面の笑顔で応える。楽しそうな時間を過ごしていた。
「中学校の卒業式以来に再会した友達もいた。昔の話で盛り上がったりと、懐かしかったです。楽しかったです」と松川。
会は2時間ほどで終わったが、その後も会場の入り口付近で懐かしい友達たちと話し込んだ。もうすでに社会人として働いている友もいれば、大学生活を送っている友もいた。それぞれの道の色々な話を聞いた。話は尽きることはなかった。みんなが「応援しているよ」と言ってくれた。「いつも注目をしてみている」と声をかけてくれた。
「オフに地元に帰っても普通に歩いていますし、ショッピングセンターとかでも買い物とかをしていてもそこまで声をかけられることはないのですけど、今日は本当に色々な人に『応援しているよ』と声を掛けてもらえた。幼稚園の友達も、小学校、中学校時代に一緒に過ごした仲間も、みんな見てくれているのだと思うとすごく力が湧いた」と成人式イベントを終えて、嬉しそうに話をしてくれた。
ルーキーイヤーの22年は開幕戦で新人ながらスタメンマスクを被ると佐々木朗希投手とのバッテリーで完全試合を達成し脚光を浴び、76試合の出場。しかし、さらなる飛躍が期待された2年目は首脳陣の二軍でじっくり育てる方針もあり、わずか9試合の出場に留まった。「一軍で試合に出られなかったのは悔しかった」と歯を食いしばった。そして強い気持ちで迎えた3年目の今年だった。成人式のイベントを早々に切り上げると、実家で荷造りを行い、翌8日には自主トレのため愛媛県松山市にいた。それくらい3年目の今年に賭けていた。
しかし、残念ながら結果は残酷だった。度重なる足の肉離れに悩まされ、今シーズンは一軍で2試合の出場。4打数1安打に終わった。「終わってしまったことはもう振り返っても戻ってこない。何度も肉離れをしてしまったことは悔しいですけど、もう二度としないようにしっかりと身体を作って、ケアをしてやっていきたい。来年こそはの強い気持ちで今は前を向いている」と前を見据え、燃えている。
まだ21歳。大学生で言うと3年生だ。しかし、すでに誰もが経験をしていない栄光を経験し挫折も味わった。悩みや悔しさが人を成長させる。人は燃えることが大事だ。松川は燃えている。練習の日々。ただ野球と向き合う毎日。今度こそ、来年こそ。背番号「2」の2025年に注目だ。
千葉ロッテマリーンズ広報室 梶原紀章
「今シーズンは怪我ばかりで、悔しい一年になってしまいました。今はもう大丈夫。強い想いを胸に取り組んでいます」。10月20日に21歳になったばかりの若者は強い想いを口にした。
プロ1年目から一軍で活躍しているため錯覚しがちだが、思えば今年1月に成人式に出席したばかりの若者だ。1月7日、大阪府阪南市で行われていた「はたちの集い」のイベントに松川虎生捕手の姿があった。周囲よりも一回り大きな身体。スーツの上からでも鍛え抜かれた筋肉を持ち合わせていることは目視できる。だから会場に足を踏み入れると注目の的となった。色々な人に声を掛けられると満面の笑顔で応える。楽しそうな時間を過ごしていた。
「中学校の卒業式以来に再会した友達もいた。昔の話で盛り上がったりと、懐かしかったです。楽しかったです」と松川。
会は2時間ほどで終わったが、その後も会場の入り口付近で懐かしい友達たちと話し込んだ。もうすでに社会人として働いている友もいれば、大学生活を送っている友もいた。それぞれの道の色々な話を聞いた。話は尽きることはなかった。みんなが「応援しているよ」と言ってくれた。「いつも注目をしてみている」と声をかけてくれた。
「オフに地元に帰っても普通に歩いていますし、ショッピングセンターとかでも買い物とかをしていてもそこまで声をかけられることはないのですけど、今日は本当に色々な人に『応援しているよ』と声を掛けてもらえた。幼稚園の友達も、小学校、中学校時代に一緒に過ごした仲間も、みんな見てくれているのだと思うとすごく力が湧いた」と成人式イベントを終えて、嬉しそうに話をしてくれた。
ルーキーイヤーの22年は開幕戦で新人ながらスタメンマスクを被ると佐々木朗希投手とのバッテリーで完全試合を達成し脚光を浴び、76試合の出場。しかし、さらなる飛躍が期待された2年目は首脳陣の二軍でじっくり育てる方針もあり、わずか9試合の出場に留まった。「一軍で試合に出られなかったのは悔しかった」と歯を食いしばった。そして強い気持ちで迎えた3年目の今年だった。成人式のイベントを早々に切り上げると、実家で荷造りを行い、翌8日には自主トレのため愛媛県松山市にいた。それくらい3年目の今年に賭けていた。
しかし、残念ながら結果は残酷だった。度重なる足の肉離れに悩まされ、今シーズンは一軍で2試合の出場。4打数1安打に終わった。「終わってしまったことはもう振り返っても戻ってこない。何度も肉離れをしてしまったことは悔しいですけど、もう二度としないようにしっかりと身体を作って、ケアをしてやっていきたい。来年こそはの強い気持ちで今は前を向いている」と前を見据え、燃えている。
まだ21歳。大学生で言うと3年生だ。しかし、すでに誰もが経験をしていない栄光を経験し挫折も味わった。悩みや悔しさが人を成長させる。人は燃えることが大事だ。松川は燃えている。練習の日々。ただ野球と向き合う毎日。今度こそ、来年こそ。背番号「2」の2025年に注目だ。
千葉ロッテマリーンズ広報室 梶原紀章
千葉ロッテマリーンズ 松川虎生捕手 【千葉ロッテマリーンズ提供】
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