悲願のドジャース地区優勝に潤む大谷翔平の瞳 「狙わせようかな」首位打者が再び射程圏内に
首位打者が再び射程圏内に
日本メディアに囲まれた大谷は、まず「きょう決められて、ホームで決められてよかった。最高です」と笑みを見せ、続けた。
「(シャンパンファイトは)ずっとやりたいなと思っていたので、きょうできてよかったというか、幸せな気持ちです」
ややあってクラブハウスの外で会見に応じた大谷。この一言が印象に残る。
「(シーズン終盤は)打ち方どうのこうのというより、気持ちの打席が多かった。そういう意味ではより集中して、試合に臨めた」
普段はデータを駆使し、自らの体の動きを球場に設置されたキナトラックスで解析し、微調整を繰り返す。また、打席でも塁上でも、相手のデータを叩き込み、理詰めで挑むタイプ。そんな大谷が、気持ちで向かっていった。大谷がまた一つ、次のステージに達した。
ナ・リーグの首位打者だったルイス・アラエス(パドレス)が、このドジャース3連戦では無安打。打率を.312まで下げた。一方の大谷は、この3連戦で11打数6安打と打ちまくり、打率を.305まで上げた。3試合で一気に8厘も詰めたことになる。
その数字を知らされたデイブ・ロバーツ監督は、試合後「土曜日は休ませようと思っていたけど、狙わせようかな」と、笑みを見せた。
※連載「週刊MLBレポート2024」は、今回をもちまして終了となります。ここまでお読みいただき、ありがとうございました。10月以降は、ドジャースを中心にポストシーズンの戦いを追う新連載「MLBポストシーズンレポート2024」の掲載を予定しています。こちらもお楽しみください。
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