躍動の雨 安田祐香が暫定首位スタート

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安田 祐香 【Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】

 JLPGAツアー2024シーズン第28戦『第51回ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント』(賞金総額7,000万円、優勝賞金1,260万円)が9月20日、宮城県利府町・利府ゴルフ倶楽部(6,638ヤード/パー72)で開幕した。しかし、雷雲接近でスタートが1時間45分遅れ。その影響で17時44分、競技はサスペンデッドとなった。1組3人が競技を21日へ持ち越し、7時10分から再開する。

 ホールアウトした選手では7アンダーの安田祐香が暫定首位。1打差の6アンダー、同2位タイに佐久間朱莉、渡邉彩香がつけている。ツアー史上初の2週連続大会連覇がかかる、注目の岩井明愛は3アンダー、同6位。
(天候:雨 気温:23.0℃ 風速:2.7m/s)
《グリーン=スティンプ:10フィート コンパクション:22.5mm》

 ほどよく力が抜けて、安田祐香は気がつけば、自己ベストタイの65をマークした。しかも、雨のラウンドでノーボギーは価値がある。ただし、最終9番は大ピンチ。10メートルのパーセーブにトライし、ものの見事にカップインさせた。難しいフックラインを、「ちょっと危なかった。そんな状況をつくってしまったことが、ちょっと心残り。だけど、ツキがあるいい日は、こういうパッティングが入る」。淡々と振り返った。

 スタート前から雨。「強い雨が降っていたし、ボギーを叩かないようなマネジメントを心がけた」という。安全第一でも、プラス材料があった。「雨で止まりやすい。グリーンを狙うショットを突っ込んでいけた」そうだ。

 この日は10番スタート。残り148ヤードの第2打を7Iで5メートルへ運んだ。しかも、このチャンスをモノにした。たとえ天気が悪くても、バーディースタートは気持ちがいい。

 「10番は、特に大きかったと思います。珍しい…」。ニッコリとほほ笑んだ。奇しくも前半、4つのバーディーはすべて7I。ラッキー7となった。加えて、13、15番=10メートル、17番が6メートルと、パッティングが素晴らしい。「きょうは2-3アンダーでプレーをできれば上デキだと思っていた。でも、15番のバーディーがまた、勢いが…。それ以降、自信をもってピンを狙えた相乗効果がありましたね」といい、「パッティングのタッチがすごくいいと感じる。カップを少しこえるぐらいでした」とも。後半、2バーディーを上積みして、暫定首位に立った。

安田 祐香 【Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】

 コースとの相性もいい。「なぜ、といわれると困るけど、コースに立つと、いい雰囲気に包まれる。すごくきれいなロケーションだし、グリーンが締まっている。好きです」と話した。一方で、「用具契約選手なら、みんなそうでしょう。ダンロップの大会でいいプレーを届けたい。クラブをPRできます」と、プロの使命を加えている。ゼクシオアンバサダーの肩書もあり、「あと2日間、残っているけど、もっと上へ。ずっと上位で戦いたい」と、ボルテージが上がった。

 第2日も天気予報では晴天は望めない。9月の雨を楽しむことも一興だ。(青木 政司)
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