「構えの段階でいい未来があまり見えない」 大谷翔平自身が分析する、8月の打撃低迷の原因
三冠王はどうなる?
8月17日のカージナルス戦の5回、38号本塁打を放つ大谷翔平。日本人選手ではじめて、メジャー全30球団から本塁打を記録した 【写真は共同】
「普通の選手とは、やはり違う」
その前日(8月17日)、右翼を守っていた彼の頭上を大谷の打球角度21度というライナーが超えていった。滞空時間はわずか3.6秒。まともに反応する間もなく、右中間のカージナルスブルペンに打球が飛び込んだ。
「スイングはスムーズだし、アグレッシブ。彼のスランプなんて、本当のスランプじゃないよ」
大谷は8月18日も、前日のリプレイを見るかのような低い弾道の本塁打を放った。しかし、他の打席では凡退し、ミスショットも目立った。その度に、まだスイング軌道、タイミングのズレがあるのか、浮かない表情を見せた。
霧がかった視界は、どう晴れていくのか。三冠王が射程圏にあるうちに抜け出せるのか。それはそれで、見どころとなる。