ブレイキン初代女王AMI“夢見心地な金” テレビ解説のKENTARAWは五輪初舞台に感動&熱狂

田中凌平

“いつものブレイキン”を見せられたパリ五輪

五輪初採用となったブレイキンだったが、会場の雰囲気はいつもの大会と変わらぬ熱狂ぶりだった 【写真は共同】

 今回は初めて五輪でブレイキンのバトルが行われましたが、いつものカルチャーのバトルのような雰囲気も感じました。AMI選手が金メダルを獲ったあとに「夢を見ているようだ」と語り、翌日も「まだ実感がない」と言っていました。五輪という特別な舞台で国を代表するプレッシャーを感じつつも、顔が知れているメンバーでバトルをできたことが要因だと思います。カルチャーのバトルと五輪で異なるところは、ブレイキンを知らないたくさんの人が見てくれたことです。パリ五輪をきっかけにブレイキンに興味を持ってくれる人が増えると嬉しいですね。

 私は今大会でテレビ中継の解説を担当しました。お話をいただいた際に、「ブレイキンで虎視眈々と技の解説をするのはちょっと違うな」と思ったんです。見ている人たちにも楽しんでもらうために、イベントのMCと解説の中間のような視点で伝えられたらいいなと。少しMCに寄り過ぎてしまった場面はありましたが、ブレイキンの雰囲気を感じて、これからも注目していただけたら嬉しいです。

白井健太朗(しらい・けんたろう)/KENTARAW

【本人提供】

1987年生まれ。山口県出身。THE FLOORRIORZ、TAKE NOTICEのメンバーとして、世界のさまざまなダンスバトルで華々しい活躍を見せてきたブレイカー。THE FLOORRIORZでは2015~17年にブレイキンの世界大会「Battle Of The Year」で前人未到の3連覇を成し遂げた。現在はB-BOYとしての活動に加え、日本ダンススポーツ連盟のブレイクダンス本部事務局長としてブレイキンの幅広い普及にも尽力している。

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著者プロフィール

東京都出身。フリーライター。ラグジュアリーブランドでの5年間の接客経験と英語力を活かし、数多くの著名人や海外アスリートに取材を行う。野球とゴルフを中心にスポーツ領域を幅広く対応。明治大学在学中にはプロゴルフトーナメントの運営に携わり、海外の有名選手もサポートしてきた。野球では国内のみならず、MLBの注目選手を観るために現地へ赴くことも。大学の短期留学中に教授からの指示を守らず、ヤンキー・スタジアムにイチローを観に行って怒られたのはいい思い出。

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