岡田龍生監督が「スパルタ式指導」を改めた謹慎処分 面談と組織の充実で履正社を強豪に
【写真は共同】
仙台育英・須江航監督も、慶應義塾・森林貴彦監督も、甲子園を制した誰しもが、忘れられない失敗を経験していた。そこから何を学び、克服して、日本一まで上り詰めたのか。初めて明かされる名将の失敗学とは? 『甲子園優勝監督の失敗学』(大利実著)から履正社高で長年指導をした現・東洋大姫路高の岡田龍生監督について記事を一部抜粋して公開します。
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「監督と選手」「監督と保護者」の二者面談を取り入れる
今までの指導を変えなければいけない。では、どうすればいいか――。
「選手とも親とも、積極的に会話をして、コミュニケーションを増やす。それしか考えつきませんでした。投書をした保護者が誰なのか未だにわかっていませんが、おそらくは、試合に使ってもらえないことで、何かしらの不満があったのだと思います。たとえばですけど、おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さんが見に来た練習試合で、我が子が起用されないとなったときに、『うちのはまだ力不足やな』と思う人もいれば、『何で? うちの子はやればできるのに、監督は何を考えているんや!』と思う人もいるわけです。どう思われるかはそれぞれの考えがあって当然なので、大事なのは、こちらがちゃんと説明をすること。『お子さんは今こんな練習を頑張っていて、こういう状況なんですよ』と伝えることができれば、親からそんなに大きな不満は出てこない。そんなことを考えるようになりました」
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