吉田優利-9打差独走V ツアー通算4勝目

チーム・協会

【Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】

JLPGAツアー2025シーズン第2戦『Vポイント×SMBCレディスゴルフトーナメント』(賞金総額1億円、優勝賞金1800万円)大会最終日が3月23日、千葉県野田市・紫カントリークラブすみれコース(6668ヤード/パー72)で行われ、首位スタートの吉田優利が通算13アンダーで圧勝。ツアー通算4勝目をあげた。9打差の通算4アンダー、2位は菅楓華。

独走で吉田優利は約2年ぶりの優勝を飾った。名うての難コースとはいうものの、2位に9打差である。「このフィールドで、一番いいプレーをすることが目標でした」と、今大会を振り返った。

第2日、自己ベストタイの64をマーク。8バーディー、ノーボギーの内容は異次元のプレーといってよい。ムービングデーで8打のアドバンテージを得た。ショット、パッティングの精度ともに圧巻。

優勝して当然の状況を演出したものの、最終日を前に、「それほど、心地よいムードではなかった。でも、そんな感じだから、逆に集中力を最後まで続けることができたのでしょう」と言葉を区切り、「1、2番の連続バーディーが大きかった」。Vポイントを語っている。

とはいえ、反省も忘れない。「しっかりストロークしていれば、バーディーが決まったと感じるところが3つ。最終ホールはバーディーパットが、ちょっと弱かったです。もう少しアグレッシブにいきたかった。すごく悔しい」とも加えた。ただし、後半に入っての13番、手前から2メートル、続く14番で披露した手前5メートルの連続バーディーはお見事というしかない。

【Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】

「JLPGAツアーでは成績などを、ある程度イメージすることができた。ルーティンをつくることが容易だったと思う。しかし、USLPGAの場合、移動やコース、時差ボケなどがあって、なかなかルーティン通りにいかない。経験を積みながら、これなら仕方がないなぁ-そんな感じで楽観的な思考に徐々に変わっていった」。新たなスタイルで臨んだ25年、さっそく真価を発揮した。

自身がスポンサー契約する大会で、しかも地元Vを達成。「結果で恩返しができた」のひとことが、世界で戦うプロローグに聞こえた。
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