『甲子園優勝監督の失敗学』

センバツの失敗をいかした慶應・森林監督 初の夏・甲子園は1勝で満足も「甘くないな…」

大利実
アプリ限定

【写真は共同】

負けたときにしか人は変われない。失敗を経て頂点に辿り着いた名将たち

仙台育英・須江航監督も、慶應義塾・森林貴彦監督も、甲子園を制した誰しもが、忘れられない失敗を経験していた。そこから何を学び、克服して、日本一まで上り詰めたのか。初めて明かされる名将の失敗学とは? 『甲子園優勝監督の失敗学』(大利実著)から慶應義塾高の森林貴彦監督について記事を一部抜粋して公開します。

「どうだ?」の問いかけで本音を言える関係性を築く

 初めての夏の甲子園は2018年。第100回の記念大会で、神奈川に2枠が与えられた年だ。北神奈川に入った慶應義塾は、準々決勝で桐蔭学園(6対4)、準決勝で東海大相模(7対4)、決勝で桐光学園(7対5)と、難敵を接戦で下して、同じく記念大会だった2008年以来の甲子園出場を勝ち取った。

 4カ月前のセンバツでは、彦根東に悔しい逆転負けを喫していた。
  • 前へ
  • 1
  • 2
  • 次へ

1/2ページ

著者プロフィール

1977年生まれ、横浜市出身。大学卒業後、スポーツライター事務所を経て独立。中学軟式野球、高校野球を中心に取材・執筆。著書に『高校野球界の監督がここまで明かす! 走塁技術の極意』『中学野球部の教科書』(カンゼン)、構成本に『仙台育英 日本一からの招待』(須江航著/カンゼン)などがある。現在ベースボール専門メディアFull-Count(https://full-count.jp/)で、神奈川の高校野球にまつわるコラムを随時執筆中。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント