国内メーカーからも続々発売!2024年上半期に注目を集めたドライバーを語る

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ゴルフライターの鶴原弘高さん、クラブフィッターの小倉勇人さん、ティーチングプロの石井良介さんに、2024年上半期に発売され、注目を集めたドライバーについて語っていただきました。今回は国内メーカーから発売された最新ドライバー3モデルについて。最新ドライバーの購入を迷っている方、ぜひチェックしてみてください。

国内メーカーから注目ドライバーが続々発売!

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小倉:ブリヂストン「B3 MAX」、ミズノ「ST-MAX 230」、グローブライド「オノフ ドライバー AKA」と日本のメーカーからもドライバーが発売されましたね。それぞれを打った印象はいかがでしたか。

鶴原:ブリヂストンは前のB1・B2から結構ぴょんと良くなった感じがしています。B3は9.5°と10.5°でヘッド性能がちょっと違うんですよね。

9.5°はまだコースでは使ってないんですけど、練習場で打った感じはすごく良かったです。ギア計測もしたけど、オフセンターに強く曲がりづらい。コブラ「ダークスピードX」とか、キャロウェイ「パラダイム Ai SMOKE MAX」とちょうど並ぶくらいの特性にはなっていますね。だから僕はすごく好きなタイプ。ちょっと曲がりづらくてオフセンターヒットに強く低スピンが打てる。ただ、10.5°を僕が使うとちょっと球が上がっちゃうし、ちょっとだけ左に行く。9.5°は全然行けちゃいます。

石井:古江プロが使ってるのがB3 MAXでしょ?

小倉:B3 MAXの9.5°です。

鶴原:シャフトを変えたらヘッドスピードが速い人でも行けちゃいますからね。

小倉:9.5°と10.5°は形はそれぞれ同じだと聞いてるんですけど、中のウェイトの位置が全然違いますよね。

鶴原:見た目は全然同じで、パッと見分からないくらいです。MAX Dもあるのですが、MAX Dもすごく似ている。だからどれを構えても、9.5°も10.5°も違和感がない同じように見えるけど、つかまりと飛び方がちょっと変わる。

小倉:カーボンモノコック仕様ですね。全部うしろがカーボンで。

鶴原:前作はちょっとスピンが多かったんですよ。今どきこのスピン量出されてもと正直僕は思っていたんです。カーボンモノコックにしている意味がある?っていうくらいの感じだったから。それが今回これが出て、やっとこのカーボンモノコックの良さが出たんだなと思いました。

小倉:これでアスリート向けのもう少し設計でB1・B2によった構造も面白いかなと思った。

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小倉:「オノフ ドライバー AKA」も新モデルが出ましたね。

石井:重心の位置が変えられるようになりました。

小倉:今回スライド式が付いて、グリップエンドからのウェイトも変えられて、バランスも変えられたりというシステムを採用しています。クラブフィッターとしてはすごくありがたい。非常にやっていて面白いんですよね。総重量があってもヘッドが重いと振り遅れるお客さんがやっぱりいるんですよ。そういう人達に少しカウンターウェイト気味にして、クラブ総重量を落とさないでバランスを落としてあげると、意外とミート率が上がったりするので、非常にこのシステムは続けていって欲しいなと思います。

メーカー自体でアジャスト能力を高めてくれるクラブは増えてはいるけど、クラブ全体の重心位置まで変えられるのは多分まだオノフしかない。これがもう少し浸透してもらえば嬉しいなとクラブフィッターとしては思っています。

鶴原:オノフAKAのユーザーは、多分自分でリシャフトしない人達だと思う。

小倉:シャフト自体ももともとグローブライドというカーボン技術を非常に持っているメーカーですからね。

鶴原:技術を持っているし、メーカーでちゃんと用意してくれているから。グリップも特殊でしょ。

小倉:グリップに止めるタイプなので。

鶴原:だから成り立つのかなと思いますね。

石井:オノフさんは当たりのクラブを作り続けているなと思いますね。ドライバーもそうですし、アイアンもそうですし。僕もオノフ KUROを2世代続けて持っていますけど、何だかんだ他のメーカーと比べても全然数字上の遜色はない。

小倉:見た目も凝ってますしね。カッコいいクラブですので。

石井:飽きの来ない感じの作り方をしてくれていますよね。

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鶴原:ミズノ「ST-MAX 230」も発売されましたね。コアテックチャンバーが今回ヒール側に広がったんですよ。攻めた感じになりましたけどね。

小倉:これももともとあったXとZの中間+ちょっとやさしくしたというようなポジショニングで出てきましたね。

鶴原:僕、Xを打つとかなり結果がいいんですけど。Zはちょっとつかまえづらい。ミズノファンのユーザーからするとXでも難しいと言われていたみたいです。それで今回、MAXというヘッドも大きくて慣性モーメントの大きいのをつくりました、という話です。ミズノもやっていることは他のメーカーと同じなんですよ。大きくするけど振りづらくないようにする。あと球が右に逃げすぎないようにする。というのが設計思想に今回入っている。だから向いているところは各メーカー同じかなという感じがします。

石井:他メーカーをベンチマークして作っているなという気が打っていてします。

鶴原:もちろん、どのメーカーもここ数年PINGが快進撃を続けていて、MAXの大きいヘッドで曲がりづらいというのが市場でも人気を集めていますからね。
石井:これだけやさしいといわれるモデルがあると、選ぶ方としてはある意味大変かもしれない。でも、選ぶ楽しさがある。しかも、迷っているうちに下半期にも新しいドライバーが発売されます。

鶴原:待ってたらいつまでも待たなきゃいけないから、欲しいときが買いどきです。

小倉:間違いないです。すでに気持ちが固まっているドライバーがあればぜひ購入してみてはいかがでしょうか。

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※本記事はスポーツナビが独自で企画したものです。記事内の商品選定や評価はスポーツナビまたは出演者の方の判断にもとづいています。記事内で使用している商品画像はメーカーから画像・サンプルをお借りした上で使用、撮影しています。
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ゴルフメディアで活躍する識者たちが、人気のギアを徹底解説! ドライバーからアイアン、パターといったクラブ一式はもちろん、シューズやウェア、距離計など、ゴルファー必須のあらゆるギアをご紹介していきます。

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