2024年上半期に人気を集めたウェッジはどれ?クラブフィッターが4モデルを厳選

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スポナビゴルフ編集部が、実店舗データ・インターネットの販売データなどを元に売れているウェッジを独自に調査!今回はクラブフィッターの小倉勇人さんに2024年上半期人気を集めたウェッジ4本の特徴や、試打した印象を解説していただきました。

タイトリスト「ボーケイ SM10 ウェッジ」

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まずは一番人気と言ってもいい「ボーケイ SM10 ウェッジ」です。これはウェッジ界の王者になったスピンミルドシリーズの最新ウェッジです。ボブ・ボーケイ氏が足しげく多くのプロの元に通って、ウェッジに必要なものや改善点など意見を直接聞きながらデータを蓄積して作ったウェッジシリーズです。

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最初のモデルを発売してからもプロにヒアリングを継続していき、その意見をどんどん新しいモデルに反映していって、ついに10代目のSM10が登場しました。

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すごいのはバリエーションの多さ、グラインドの数、ロフトバリエーションの数、仕上げの違い、シャフトの多さ、こういうところがきっちり数多く用意されている点です。どんなゴルファーにも極力添うようにラインナップが充実しています。

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こういう作り方のウェッジは、年ごとにそれぞれのプロの要望や流行りを毎年積み重ねて取り入れていくので、常に流行の最先端にいるウェッジなわけです。流行の最先端に触れたいならSM10を買えば間違いないというところがあります。

ダンロップ「クリーブランド RTX 6 ZIPCORE ウェッジ」

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2つめにピックアップしたのは「クリーブランド RTX 6 ZIPCORE ウェッジ」ですね。打ってみると非常に低く出て、スピンもかかるしコントロールもしやすいウェッジです。

松山英樹プロが使っているシリーズの1つではありますが、特に宣伝もあまりしてないんです。それでもいろんな人に多く注目されて売れている点からすると、やはり純粋に性能の高さが挙げられるでしょう。クリーブランドは古くはタイガー・ウッズが使用していて、長くウェッジのブランドとして認知されているところもあります。そういうブランディングの2つが大きく影響しているのかと思います。

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あともう1つはちょっと安いです。この性能でちょっと安いのは結構大きいと思いますね。

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本当に打ち比べるといいウェッジだと思うんです。ラインナップの数やそういうところに関しては、スピンミルドシリーズのボブ・ボーケイのこだわりのきめ細かさにはかなわないかもしれませんが、ウェッジ単体の性能としては非常に高いです。

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これはコストパフォーマンスの点で売れているのかなと。高性能でありながらリーズナブルなところが売れている理由だと思います。非常にいいウェッジです。

フォーティーン「DJ-6 ウェッジ」

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「DJ-6 ウェッジ」はツアープロに向けたモデルというよりは、アベレージゴルファーが結果の出しやすいウェッジとして設計されています。

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ダブルキャニオンソールというポコポコとしたソールになっていて、ちょっとダフっても刺さりづらい。ボールコントロールもある程度効くといういいとこ取りなのですが、どちらかというとアベレージゴルファー向け仕様のウェッジです。

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段差をつけずに上を厚くするシアターブレードによってスピン性能も高めています。アベレージ寄りですが、ツアープロ向けのウェッジの技術も注入されています。

よくできてる感はありますが、やはり「お助け要素」が少し入っているので、ツアープロに向けたウェッジのようにギュンギュンコントロールできるわけではありません。ある程度コントロールできて、ザックリとか、いわゆる赤点ショットをさせない。ちょっと珍しいウェッジと言っていいと思います。

やさしさに徹底しているわけではなくて、やさしい要素も持ちながらコントロール性能も少し高めたという、バランスを考えて作られたウェッジです。

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売れている理由もよく分かります。やはり毎回100点取るにはリスクがともなうわけです。そのリスクを軽減しつつ、100点は取れないまでも80〜90点が取りやすくなっている点では非常にいいウェッジかなと思います。

PING「s159 ウェッジ」

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PING「s159 ウェッジ」は2024年の3月に発売された新作ウェッジで販売期間が短いのですが、高い人気を得て非常に売れている1本です。

PINGの契約プロのヴィクトール・ホブランドが、このプロトタイプ(発売前のもの)を使って賞金王を取っています。

非常にコントロール性能が優れているウェッジで、意外とやさしいです。アベレージ向けのやさしさというよりは、コントロール性能を狙って結構リスキーな打ち方をしても大きなミスになりづらいというような、ちょっと不思議なやさしさがあるウェッジです。

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形状もプレーンでいろんな人が扱いやすいウェッジになっています。デザイン的にもシンプルで私は好きですね。

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後に少し柔らかいCCPが入っているので、打感もソフトな感じもあります。

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ツアープロ向けのモデルですが、SM10とは違った魅力があるウェッジです。

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2024年上半期人気のウェッジを紹介しましたが、長く売れているものから発売したばかりなのに人気を集めているモデルまで、幅広いラインナップかなと思います。ただ、そのなかでも人気を集めているのは、コントロール性能の高いアスリートモデルです。

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その中で孤軍奮闘しているのが、フォーティーンの「DJ-6 ウェッジ」です。それでもコントロール性能を考えたやさしさのウェッジになっています。うまく打ったときにスピンがギュッと入るやつとか、そういったチャレンジングなウェッジの方が人気なのかと思います。

反面そういったモデルに少しずつですが、ミスに強いやさしさも入ってきている気がします。スピン性能を高めるために重心を高めたりするけど、いたずらに重心だけを高くするのでなく、芯に当てやすい最適な重心にコントロールしているとか。ただスピン量を高めて、技術的なものは打ち手に任せるウェッジではなくなってきている感じがあります。

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古いウェッジはやはり古いボールに合わせて設計されている可能性があるので、最新のモデルほど新しいボールに合わせて設計されているところもあります。スピンコントロールやミスへの強さは、新しいモデルの方があると打ってみて感じました。

ウェッジは消耗品なので古いものを長く使っている人はそれほどいないと思いますが、性能を追求するのであれば、最新のモデルを選ぶと良いでしょう。比較的新しく設計されたモデルの方が間違いないと思います。

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※本記事はスポーツナビが独自で企画したものです。記事内の商品選定や評価はスポーツナビまたは出演者の方の判断にもとづいています。記事内で使用している商品画像はメーカーから画像・サンプルをお借りした上で使用、撮影しています。
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著者プロフィール

ゴルフメディアで活躍する識者たちが、人気のギアを徹底解説! ドライバーからアイアン、パターといったクラブ一式はもちろん、シューズやウェア、距離計など、ゴルファー必須のあらゆるギアをご紹介していきます。

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