体操・岡慎之助が個人総合で金メダル「航平さんのように勝ち続けたい」 連覇逃した橋本大輝「心を動かすものをもらえた」

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男子個人総合で金メダルを獲得した岡慎之助。安定した演技を見せ、追いすがる中国勢を退けた 【Photo by Naomi Baker/Getty Images】

 パリ五輪の体操男子個人総合決勝が現地時間7月31日に行われ、86.832点をマークした岡慎之助が金メダルを獲得した。岡はつり輪こそ13.866点だったものの、平行棒で15.100点と高得点をマーク。他の種目も14点台でまとめ、中国勢を振り切った。岡は団体総合に続き2つ目の金メダル獲得。連覇を狙った橋本大輝はあん馬でのミスが響き、84.598点で6位だった。日本勢は、2012年のロンドン五輪で内村航平が優勝して以降、男子個人総合で4連覇となった。

 現地情報を伝える、LINEオープンチャット「スポナビ 現地取材情報」では、試合後の岡と橋本、水鳥寿思監督のコメントを掲載。

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岡「緊張を噛み締めながら楽しんで演技ができた」

決勝に向けては「準備してきたものがあったので自信があった」と、緊張を楽しみながら演技に臨んでいた 【Photo by Naomi Baker/Getty Images】

――金メダルおめでとうございます。演技を振り返って。

 目標にしていた団体と個人で(金メダル獲得を)達成できて嬉しい。

――どんな気持ちで、最終演技者の張博恒選手(中国)の得点を見ていたか?

 点数の表示が出るまでずっと勝ちたいと思って見ていた。点数の計算が全然できなくて(2位の張選手が何点以下だったら金メダルか)わからなかったので「勝ちたい」になっちゃっていた。

――得点の表示が出て、金メダル確定した瞬間はどんな気持ちだったか?

 やっと勝てたなと。

――表彰台の真ん中から見た光景は?

 怪我をしてからきついトレーニングもあったけど、パリというのが自分の中で軸としてあり、それがあったからここまで来られた。1つ強くなったなと。

――以前は緊張しやすいところもあったが、そういう中で決勝はどういうメンタルで挑んだか?

 緊張をすごい噛み締めながら楽しんで演技ができた。準備してきたものがあったので自信があった。

――橋本選手からは何か声を掛けられたか?

「やったな!おめでとう!」という言葉をもらった。橋本選手に勝ちたいと思っていたので1つの課題をクリアしたかな。

――先日の団体で金メダル獲得したがお祝いはできたか?

 いや、まだ。もうすぐ(31日の)個人総合もあるから気持ち切り替えて準備していた。

――世界チャンピオンという目標を達成して今後は?

 これからもチャレンジ精神だけは忘れずに。でもやっぱり(内村)航平さんがやってきたように勝ち続けられるように頑張っていきたい。

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