男子400個メ銀・松下知之のスパートの秘訣 競泳日本10代の躍動を星奈津美が解説
7位で悔し涙も、今後の飛躍に期待の平井
スタート直後の失速で、決勝で思うようなレースプランを遂行できなかった平井。ただ、急成長中の17歳の未来は明るい 【写真は共同】
平井選手は昨シーズンから大会ごとに自己ベストを更新する活躍を見せていたので、本当にその成長ぶりには驚かされました。なので、今回も「メダルに手が届くかも」と期待しましたが、決勝ではちょっとしたアクシデントもあり、表彰台には手が届きませんでした。蹴伸びの姿勢が上手く組めずに失速することは誰にでもあることなので、飛び込んですぐの失速は本当に不運と言えます。
ただ、五輪の3本のレースすべてで緊張の色は見えませんでしたし、すごく楽しんでいるように思えました。そして、常に見ているところや目指している目標が明確であり、口を開けば常に「自己ベスト!メダル!」と高い志を示してくれます。また、レース後のインタビューでは悔し涙を流しながらも、「将来的には世界記録を出したい」という大きな野望を口にしていて驚きました。それでいて17歳ということもあり、今後が楽しみで仕方ありませんね。
女子バタフライ100メートルでは、惜しくも準決勝で敗退してしまった池江璃花子選手(横浜ゴム)も早々に2028年のロサンゼルス五輪を目指すことを表明しました。平井選手は、池江選手の日本記録更新を目指してるだけに、2人が切磋琢磨してさらなる高みを目指してほしいですね。
星奈津美(ほし・なつみ)
【株式会社RIGHTS.】