薬剤師が考える、人生に疲れたときのリフレッシュ方法
そんなとき、どうやってリフレッシュしたらいいのでしょうか。人生に疲れたと感じた時のおすすめのリフレッシュ方法を、あんしん漢方薬剤師・山形 ゆかりさんが紹介します。
【MELOS】
「人生に疲れた」ときのリフレッシュ方法
睡眠時間を確保する
前述の通り、睡眠の時間が短かったり質が悪かったりすると、からだが疲れて気分が落ち込みがちになります。あまり眠れていないという方は、睡眠時間を確保しましょう。
また、寝具やパジャマを肌触りのいい素材にしたり、寝室を暗くして眠りにつきやすい環境を整えたりすることも大切です。
仕事が忙しくて十分な睡眠時間を確保できないという方には、昼寝が効果的。昼寝をすることで眠気が軽減されるだけではなく、ストレスや疲労を軽減する効果もあるといわれています。疲れがたまっている方は、10~20分を目安に昼寝の時間を確保しましょう。
食事の内容を見直す
普段の食事を見直して、自分に必要な栄養素が足りているかチェックしましょう。
前述の通り、トリプトファンが不足していると睡眠の質が下がる恐れがあります。トリプトファンの摂取目安量は、成人の場合は体重1kgあたり4mgです。つまり、体重60kgの方は240mgのトリプトファンが必要となります。豚バラ肉は100gあたり160mg、納豆は100gあたり250mgのトリプトファンが含まれています。
食材から簡単に摂取できる栄養素ですので、意識的に摂りましょう。
【MELOS】
誰かに話を聞いてもらう
ストレスがたまっているときは、誰かに話を聞いてもらうだけでも効果的です。信頼できる人に自分の気持ちを吐露してストレスを解消しましょう。
「周りの人に悩みを言うのは苦手」という方は、SNSに投稿したり、紙に悩みを書き出して捨てたりするのも効果的です。自分の中だけで抱え込んでいるとストレスがたまっていくので、どこかでアウトプットしましょう。
パレートの法則を活用する
人間関係に悩んだときは、「パレートの法則」を思い出すのも効果的です。
【MELOS】
2:6:2の法則が役に立つ
そしてこのパレートの法則から派生した考え方が「2:6:2の法則」です。「働きアリのうち、必死に働いているのは2割のアリで、6割のアリは普通に働き、残り2割は怠けている」という説を聞いたことはないでしょうか。
必死に働いているアリだけを集めて新たな集団を作ったら、全てのアリが必死に働くと思いますよね。しかし、なぜか全体の2割は怠けるといわれています。つまり、必死に働くアリの割合も怠けるアリの割合も、変えることはできないのです。
この法則を人間関係に置き換えると、ストレスが緩和されるといわれています。
人間関係では「自分に対して好意的に思う人は2割、とくに何も思っていない人が6割、自分のことを嫌う人間は2割」と考えましょう。「自分が何をしても、どんなに努力しても2割の人から嫌われるのは仕方ない」と考えると、人間関係のトラブルがあったときも少しは気が楽になるのではないでしょうか。
逆に、「自分がどんなに失敗しても2割の人は好意を持ってくれる」と考えれば、少し救われた気持ちになれますよね。
周りの人にタスクを振り分ける
自分がキャパオーバーで悲観的になっているときは、自分の周りの人にタスクを振り分けましょう。
職場であれば、自分の苦手分野が得意な人に助けを求めましょう。残業が続いている場合は同僚に助けを求めたり、上司に仕事量の見直しを相談するのもおすすめです。
家庭であれば、配偶者や子どもに助けを求めましょう。役割分担を決めて、自分1人でタスクを抱え込まないようにすることが大切です。お金はかかりますが、家事代行やベビーシッター、ケアマネージャーなどに相談するのもおすすめですよ。
人生に疲れたらリフレッシュしよう!
※リンク先は外部サイトの場合があります
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ