2024プロ野球・スポーツナビ週間MVP

データで選ぶ「交流戦MVP」 セ野手は助っ人勢が上位独占、“本家MVP”の水谷を上回ったのは?

データスタジアム株式会社

交流戦初優勝に貢献した楽天の左腕がトップ

 パ・リーグの投手では、防御率0.39の好成績を残した早川隆久(楽天)が1位に輝いた。2位には高い奪三振能力を発揮した種市篤暉(ロッテ)、3位には2度の先発で存在感を見せた曽谷龍平(オリックス)がランクインした。

【データ提供:データスタジアム】

1位 早川 隆久(楽天)
 6月14日の広島戦では延長10回まで投げて白星こそつかなかったものの、自己最多となる11個の三振を奪い、相手打線を無失点に封じた。期間中は3試合の先発で計23イニングを投げ、自責点は1のみと抜群の安定感を発揮。球団創設20年目での交流戦初優勝に大きく貢献した。

2位 種市 篤暉(ロッテ)
 6月5日の巨人戦で8回無失点の好投を披露。6回には無死一二塁のピンチを背負うも、後続を断って得点を与えず。今季最多となる124球の力投を見せ、4勝目をマークした。交流戦は全3登板でクオリティースタートを記録。リーグ2位の26奪三振を記録するなど、持ち味を発揮した。

3位 曽谷 龍平(オリックス)
 6月2日の中日戦で7回4安打無失点の好投を披露すると、11日の阪神戦では毎回の12奪三振を記録し、6回を無失点に封じた。交流戦は2試合の登板にとどまったものの、計13イニングを投げて得点を許さず。与えた四死球もゼロと2年目左腕が開花の兆しを見せている。

ブレークを果たした日本ハムの若手外野手が1位に

 パ・リーグの野手では、現役ドラフトで移籍の水谷瞬(日本ハム)がトップ。2位には持ち前の打撃技術で打線をけん引した近藤健介(ソフトバンク)、3位に18試合で25安打をマークした万波中正(日本ハム)がランクインした。

【データ提供:データスタジアム】

1位 水谷 瞬(日本ハム)
 5月29日の交流戦初戦で自身初の猛打賞を記録すると、そこから15試合連続でヒットを記録。18試合で28本の安打を積み重ね、交流戦歴代最高となる打率.438をマークした。特に得点圏では13打数8安打と勝負強さを発揮し、チームトップの13打点を挙げた。

2位 近藤 健介(ソフトバンク)
 交流戦はいずれもチームトップとなる打率.356、出塁率.465をマーク。12球団トップタイの14打点を記録するなど、打線をけん引する活躍を見せた。6月2日の広島戦では2回裏に先制ソロを放つと、同点で迎えた延長10回にはこの日2本目の本塁打となる2ランでチームを勝利に導いた。

3位 万波 中正(日本ハム)
 交流戦は単打を上回る13本の長打を放つなど、持ち前のパワーを存分に発揮。6月12日の中日戦で初回に3ランを放つ活躍を見せると、翌日の試合では2本の二塁打を放ちチームのカード勝ち越しに貢献した。6月に入ってからは打率.344とバットで好調が続いている。

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日本で唯一のスポーツデータ専門会社。 野球、サッカー、ラグビー等の試合データ分析・配信、ソフト開発などを手掛ける。

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