中居正広さんが語る阿部巨人 「ものすごく盛り上がる」復活を熱望する応援歌とは?

三和直樹

巨人の若手選手に受け継いで欲しいもの

現役時代は巨人の代打の切り札として活躍した矢野コーチの応援歌、受け継ぐ選手は果たして? 【写真は共同】

――中居さんが今年、注目している選手、期待している選手は誰になりますか?

中居 若い選手もたくさん出てきていますけど結局、菅野(智之)投手、坂本(勇人)選手に期待したいですね。菅野投手はここ数年、変化にもがいていたと思うんですけど、その中で今の年齢と体力、筋力に合ったベストフォーム、ピッチングを手に入れたような感じで復活しましたから。坂本選手も含めて、まだまだ頑張ってもらいたい。フレッシュな若手の活躍も楽しいですけど、いろんな苦労をしてきたベテランの働きというところにドラマがある。そういうドラマを見るのが、僕は好きなんです。

――そのベテランの頑張りというのは若手にも伝わりますよね。そうやって伝統が受け継がれていく。

中居 ですね。あと、僕的には応援歌かな。今、亀井(善行)コーチの応援歌を吉川(尚輝)選手が継いでいるんですけど、是非、矢野謙次コーチの応援歌を誰かが受け継いで欲しい。矢野コーチの応援歌ってものすごく盛り上がるんですよ。ジャイアンツの応援歌って、全体的にテンポとかメロディーとか、他の球団に比べて球場全体が盛り上がるものがあんまりない。でも矢野コーチの応援歌ってすごくカッコイイし、盛り上がる。好きなんですよね。今、若い野手がどんどん出てきているので、応援歌も是非、受け継いで欲しい。

「苦い思い出があるので…」

――巨人は交流戦最初のカードでパ・リーグで圧倒的な力を見せているソフトバンク(5月28日〜30日、東京ドーム)で対戦します。中居さんの注目ポイントは?

中居 う〜ん、最初の3連戦、しかも東京ドームなんでね、絶対に勝ちたいし、3連敗はダメですよね。パ・リーグ全体に言えることですけど、ソフトバンクもパワーピッチャーが多いんで、ジャイアンツ打線がどこまで打てるか。ジャイアンツの先発ピッチャーが誰になるかですけど……。とにかくホント、 3連敗だけは嫌ですね。ソフトバンクには以前、交流戦も全部負けて、日本シリーズも2年連続で4連敗してっていう苦い思い出があるので……、それだけは避けたいですね。

――巨人以外で注目しているチーム、気になるチームはありますか?

中居 中日かな。中田(翔)選手が加入したってこところで注目はしていたんですけど、去年から一気に変わった気がしますよね。元々、ピッチャー陣は揃っていますし。かと言って、中田選手がすごい打っているって訳でもないんですけど、打線の中に一つの核ができることで、全体がすごく変わるんだなって改めて思います。順位的には下にいますけど、今年のセ・リーグはまだまだ団子状態なので。今年の中日は、すごく面白いなと思いますね。

“お祭り感”のある交流戦

――改めて今年19回目となるセ・パ交流戦で、ファンの方にはどのような部分に注目してもらいたいでしょうか?

中居 交流戦って普段と違ってデータも少ないですし、選手のみなさんもそうですけど、特に首脳陣はすごく神経を遣うっていうことをよく聞きます。相性というのもあるでしょうし、交流戦のタイミングで調子が上がる選手、チームっていうのはありますし、その逆に落ちてしまう選手、チームもある。そういう意味でペナントレースの中で、流れを変えることができる大事な20日間なんだろうなと思います。

――ファンにとっても“お祭り感”の中で観戦が楽しみなのが交流戦だと思います。

中居 そうですよね。僕もこの5月から6月の梅雨に入る前の時期って過ごしやすくて好きなんですよね。すごく暑い訳でもないので、屋外での野球観戦がすごい気持ち良い時期だと思います。まぁ毎年、交流戦の終わりの方には梅雨入りしちゃうんですけど、それまでは外がおすすめですね。

――中居さん自身は、今年の交流戦をどのようにして楽しみたいですか?

中居 僕はもちろんジャイアンツを中心には見ると思いますけど、その勝敗だけじゃなくて、球団毎に応援の違いがあったりするので、普段は対戦しないチームとの応援合戦みたいなのものを見るのが好きなんですよね。ビジターになるとファンの数が少なくて、数的にはホーム「8」、ビジターが「2」みたいな割合になってしまったりしますけど、その「2」がすごい頑張って声を出したりして、そういうのも見ていて楽しい。なのでファンの応援には今年も注目したいですね。とにかく今年も熱い戦いを期待します!

セ・パ交流戦 最高の20日間を語ろう -中居正広×落合博満ー

【画像提供:DAZN】

●配信日:5月25日(土)
●MC :中居正広 解説:落合博満、五十嵐亮太、野口寿浩

●トークテーマ:
(1)「交流戦の戦い方は?」
(2)「交流戦の投手陣の組み立ては?」
(3)「交流戦 攻撃のポイントは?」
(4)「交流戦で最高対決は?」

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著者プロフィール

1979年1月1日生まれ。大阪府出身。学生時代からサッカー&近鉄ファン一筋。大学卒業後、スポーツ紙記者として、野球、サッカーを中心に、ラグビー、マラソンなど様々な競技を取材。野球専門誌『Baseball Times』の編集兼ライターを経て、現在はフリーランスとして、プロ野球、高校野球、サッカーなど幅広く執筆している。

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