松山英樹は過去最高の状態でオーガスタへ 佐藤信人プロが予想するグリーンジャケットの大本命は?
松山英樹(写真)は過去最高の状態でマスターズに臨めると太鼓判を押す佐藤信人プロ。3年ぶり2度目のVなるか? 【Photo by Jared C. Tilton/Getty Images】
大本命のシェフラーに松山、LIVゴルフ組が絡む
世界ランキング1位のスコッティ・シェフラー(写真)に、松山、マキロイ、LIVゴルフのジョン・ラームやダスティン・ジョンソンらが優勝争いに絡むと佐藤信人プロは予想する 【Photo by Jamie Squire/Getty Images】
やはり日本人としては松山英樹選手の活躍です。今年で13回目のマスターズ出場となる松山選手ですが、今シーズンの状態は今までで最も良い状態だと思います。優勝した2021年よりもショットの調子は良い。松山選手はPGAツアー11年目になりますが、毎年シーズン最初のピークを4月の「マスターズ」に合わせています。1月1週に今季のPGAツアーが開幕して、2月の「ザ・ジェネシス招待」で優勝して、3月の準メジャー「ザ・プレーヤーズ選手権」で6位に入りました。そしてマスターズ前週の「バレロテキサスオープン」でも3日目に『66』を出して7位タイ。今年は過去最高の流れでマスターズを迎えられていると思います。
――米国でも優勝候補の1人にも挙げられています。
実はマスターズの歴代優勝者のほとんどが1月から3月のPGAツアーか欧州ツアー(DPワールドツアー)で優勝しているので、そういう意味では今年の松山選手が優勝候補に挙げられるのは当然です。PGAツアーのフェデックスカップランキングでも3位につけています。
――今年のマスターズで優勝候補の本命は?
大本命は世界ランキング1位のスコッティ・シェフラーでしょう。ほとんどのゴルフ解説者が彼を優勝候補の筆頭に挙げています。3月にPGAツアーで2勝をしていて、今シーズンは賞金ランキングでもフェデックスカップランキングでも1位を独走しています。2022年にマスターズで優勝しているのでマスターズの勝ち方も知っています。今シーズンは一時期のタイガー・ウッズを彷彿させる強さを感じます。
――昨年のマスターズではLIVゴルフの選手達も活躍しました。
今年も間違いなくLIVゴルフの選手は優勝争いに絡んでくると思います。昨年は2位タイにブルックス・ケプカ、フィル・ミケルソンが入って、4位タイにパトリック・リードが入りました。そして昨年の「マスターズ」で優勝したジョン・ラームがLIVゴルフに移籍しているので、昨年優勝争いをした選手のほとんどがLIVにいます。
――LIVゴルフの選手が大会を盛り上げてくれる?
PGAツアーとLIVゴルフは統合に向けて動き出してはいますが、現状では分断された状況です。そういう意味では「マスターズ」は今年はじめて世界ランキングトップ3のスコッティ・シェフラー、ローリー・マキロイ、ジョン・ラームが揃った試合になる。それも、見どころの一つです。LIVゴルフにはジョン・ラームだけではなく、ダスティン・ジョンソン、フィル・ミケルソン、パトリック・リード、セルヒオ・ガルシア、シャール・シュワーチェルなど歴代のマスターズチャンピオンが揃っています。