歴代最強選手層の日本女子が狙うは中国越えのみ 平均年齢20.2歳、若き日本男子はグループリーグから強敵に挑む
団体、個人通じて初の世界選手権出場となる張本美和 【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】
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歴代最強の選手層の日本女子。中心はパリ五輪代表の3人
エースとして期待される早田は、前回大会ではコンディションが整わず決勝を欠場。2年前から心技体智、すべての面で成長しており、今大会ではその実力を思う存分見せてほしい。平野は前回大会で代表を逃しており、今大会が2大会ぶりの世界選手権団体戦出場。伊藤との過酷なパリ五輪代表争いを制したことで、メンタルも上向きなはず。昨年7月のWTTでは海外勢に圧倒的な強さを誇る孫穎莎に勝利するなど、その突破力は健在。さらに成長したプレーでチームに勢いを与える。
そして15歳の張本は団体、個人通じて初の世界選手権出場。世界ランキングを16位まで上げており、実力はすでに世界でもトップクラス。中学生とは思えない落ち着いた試合運びも魅力だ。中学2年で世界選手権個人戦に初めて出場し、ベスト8まで勝ち上がった兄・智和のようなインパクトのある活躍に期待したい。
盤石のメンバーで6連覇に挑む中国
現・世界女王の孫穎莎が中国を牽引する 【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】
そして、決勝での対戦が予想される中国は盤石のメンバーで6連覇に挑む。前回大会、中国は全8試合で1マッチも落とさない完全優勝を達成。さらに全24マッチで落としたゲームもわずか2と、他を寄せ付けない強さを見せたが、今大会も同じメンバーでエントリー。東京五輪シングルス金メダリストの陳夢、2023年世界選手権個人戦優勝の孫穎莎、2021年世界選手権個人戦優勝の王曼昱と3人の世界女王が揃い、4・5番手の王芸迪と陳幸同も彼女たちに劣らない実力を持つ。各選手とも経験も豊富で、スキは見つからない。日本女子は過去4大会連続で中国と決勝で対戦し、すべてで敗戦と厚く高い壁に頂点を阻まれ続けている。このメンバーから3点を奪うのは容易いことではないが、今大会こそ悲願の中国越えなるか。