Approach R10から乗り換えるかも!? 人気アマが話題の弾道測定器「SC4」を使ってみた
【スポナビGolf】
ゴルファーであれば一度は弾道測定器が欲しいなと思った方も多いでしょう。しかし、いま挙げたものはすべて数十万円〜数百万円するものばかり。個人で所有するにはハードルが高すぎますよね……。
そんなアマチュアゴルファーに向けて、ここ最近、10万円以下の弾道測定器が人気を博しています。
代表的なもので言えばガーミン「Approach R10」ですよね。発売日から爆売れし、入手困難が続いていたほどです。そんな低価格帯の弾道測定器に新しい機種が登場しました!昨年末にボイスキャディから発売されたスイングキャディ 「SC4」です。
今回はオレンジマンがこの「SC4」を実際に使って「Approach R10」と使い比べてみました。
「SC4」はどんな測定器?
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レーダー式の利点は、スピン量やボール初速などのボールデータや、クラブ軌道、フェース向き、入射角といったクラブデータの両方が測定できること。一方のカメラ式の測定器は、高速カメラでクラブとボールの動きを正確に分析できることが利点となっています。
「SC4」の計測方法はレーダー式になっており、計測できるのは8項目になっています。
・飛距離(キャリー/トータル)
・スイングスピード
・ボールスピード
・打ち出し角(高さ・左右)
・打ち出し方向(左右)
・ミート率
・バックスピン量
・最高到達点
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本体裏の上部にあるボタンか、本体裏の下部についているリモコンで操作します。なかなか強力なマグネットでくっ付いているので落としたり無くしたりする心配はなさそうですね。
実際に使ってみた
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さらに、大きな特徴としてイコライザー機能(ボール補正)があることです。多くの練習場で使われているのがレンジボールですが、レンジボールは飛距離性能やスピン性能よりも耐久性を重視しているので、通常よりも飛距離は出ません。飛ばないボールで計測しても、なかなか正確な計測とはならず、自分が思っている飛距離より少なく計測されるので、あまりイメージがわきませんよね。しかし「SC4」のイコライザー機能を使えば項目別で、飛距離、スイングスピード、打ち出し角、ボールスピードに±10段階に細かく補正をかけることができます。この機能はかなり使える機能だなと感じました。
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実際の測定内容は合ってる?
飛距離に関しては、キャリーとトータルの2種類が表示可能で、同時に表示させることはできません。リモコンなどで切り替えが可能です。
プロゴルファーやトップアマの多くはトータル飛距離よりも、キャリーの飛距離を重視しています。お使いの際はキャリーを気にしてみるのもいいかもしれないですね。
測定結果は実際の飛距離よりも、やや多めに出てるかなと感じました。とはいえ、150yが160yになるほどの誤差ではなく、あくまでもやや多め?かなというところでした。
・スイングスピード
スイングスピードと表記していますが、ヘッドスピードと同様です。これまで数々の試打データと向き合ってきましたが、感覚的にもとても合っていて正確なデータだと感じました。
・ボールスピード
ボールスピードとありますが、初速ですね。こちらのデータもかなり正確に測れていると思います。後述しますが、「Approach R10」という弾道計測機と比較しても、大きなズレはなく比較しても最大で1m/s以内に収まっていました。YouTubeなどの検証を見てみてもボールスピードは、数百万円の測定器と比べても遜色ない測定ができているようですね。
・ミート率
ミート率は、ボールスピード÷ヘッドスピードで計算できます。ボールスピードもヘッドスピードも正確に測れているので、このミート率も信頼できる数値だと思います。ドライバーの場合1.4を超えると効率のいいナイスショットと言えるので、まず1.4を目指すといいですね。
・バックスピン量
今回の試打データを見ていて、一番疑問だったのがスピン量です。というのも全部が多めに出ている印象で、アイアンだとバラつきも出やすいですが、個人的な感覚としてドライバーのスピン量は3000rpmを超えることはあまりないと自負しています。ただ、計測していると簡単に3000rpmを超えることが何度もありました。自分で打っていて、綺麗なドローボールの中弾道が打てて、感覚的には2000〜2500rpmかな?という感覚でも結果は3000rpmを超える数値に。とはいえ、毎回ではなくそういう計測結果も出るという感じです。本体のアップデートもあるようなので、今後に期待したいところですね。
「Approach R10」と比較
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次にセッティングですが「Approach R10」は本体にディスプレイがないので、必ずスマホやタブレットなどと接続する必要があります。対して「SC4」は本体にディスプレイがあるので計測自体がかなり手軽に行えるのが特徴です。
とはいえ、一番気になるのは測定結果ですよね。結果的にいうと、やっぱりバラつきはかなりでます。特にスピン量はどちらも、んっ?と思うような結果が出ることもしばしば……。ただ、ボールスピードとヘッドスピードは毎回、近似値で表示されたので納得できる部分もあります。
飛距離は、7番アイアンで最大で10y以上のズレがありました。さらにドライバーになると20y以上ズレることも。これは「Approach R10」の計測が辛口なのが原因だと思います。飛距離の測定に関しては「SC4」の方が正確だと感じましたね。
測定結果について一番の違いは、測定できる項目数です。先述した通り「SC4」の測定項目は8項目です。対して「Approach R10」は倍以上の20項目(※1)になっています。
特徴としては「Approach R10」は、クラブやヘッドデータが測定できるところです。
(※1)「Approach R10」の計測20項目
・トータル飛距離
・キャリー飛距離
・トータル偏差角
・トータル偏差距離
・キャリー偏差角
・キャリー偏差距離
・クラブヘッドスピード
・ボールスピード
・打ち出し角
・クラブフェース
・クラブパス
・バックスピン
・サイドスピン
・スピン軸の傾き
・スピン量
・フェーストウパス
・アタックアングル
・スマッシュファクター
・最高到達点
この価格帯で、クラブパスや入射角まで測定できるのはなかなか珍しいのではないでしょうか。「SC4」はボールや弾道に、「アプローチR10」はさらにクラブやスイングにもフォーカスしていることがわかります。
シミュレーションゴルフもできる!
「SC4」は「E6 CONNECT」というアプリをダウンロードし月々定額を支払うことで利用可能になります。「Approach R10」はガーミン独自のシミュレーションゴルフや「E6 CONNECT」を含む他4種類のアプリから選ぶことができます。ただし、いずれも月額利用料がかかるので注意しましょう。
ラウンドでも使ってみた
ですが、先述したように設置の際に本体の角度がなかなか0表示にならず、そもそも起動しないことがありました。やっぱり実際の芝の上で使うよりある程度平坦な場所での使用がメインになりそうですね。
なんとか0で設置ができたのでさっそくドライバーで計測!ちなみにコースはフラットです。
自分の中でもなかなかいい当たりが出たので、さっそく結果を見ることに。
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実際にセカンド地点から振り返り、ティーイングエリアを計測してみると、300yには惜しくも届かず299yでした。数字で言えば5yのズレですが、正直いうとこれぐらいの飛距離だと誤差かなと納得しています(多めに出て気分はいいです笑)。その他は自分でも納得できる数値でした。
まとめ
これだけ正確に測れると、新しく買ったクラブとそれまで使っていたクラブの比較や、友人のクラブとの比較など、そういった使い方が手軽にできるのもいいところですよね。日々の練習の中で、今まで気にしていなかったことや、飛距離が落ちる原因など数字を見て分析しながら練習ができればライバルに一歩差をつけることができると思います。
これは欲しくなりますね...正直言って「Approach R10」からの買い替えを真剣に悩んでいます……(笑)
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