元JRA騎手・佐藤哲三&厩務員の娘・優希乃が徹底展望 GI級メンバー集結の佐賀記念イチオシはこの馬だ!

スポーツナビ

JBC初開催で注目を集めている佐賀競馬、2024年最初のビッグレース・佐賀記念を元JRA騎手の佐藤哲三さん、父がユキノビジンの厩務員で話題を集めた優希乃さんが徹底展望! 【提供:佐賀県競馬組合】

 今週末3連休の最終日である2月12日(月・振休)、佐賀競馬場ではJRA所属馬と地方所属馬が対決するダートグレード競走、JpnIII佐賀記念(2000m)が行われる。今年は佐賀競馬場で初めてダート競馬の祭典・JBC競走(クラシック、レディスクラシック、スプリント)が11月4日に開催されるとあって、クラシックと同条件で実施される佐賀記念は絶好の前哨戦。その意味合いもあってか、JRAからは武豊騎手のノットゥルノ、川田将雅騎手のグランブリッジ、南関東からは米国GI・2着のマンダリンヒーロー、そして地元・佐賀からは昨年の3歳年度代表馬ブレイブアモーレなど、例年以上に豪華なメンバーが集結した。

「Road to JBC」の開幕戦とも言える佐賀記念を制し、いち早くダート日本一の座へ名乗りを挙げるのはどの馬か。スポーツナビでは、佐賀競馬公式YouTubeチャンネルで好評配信中の番組『てっちゃんのSAGAリベンジャーズ』のメインMCである元JRA騎手でGIレース11勝の佐藤哲三さん、父がユキノビジン(1993年桜花賞2着、オークス2着)の担当厩務員だったという優希乃さんにインタビュー。佐賀記念出走予定馬の実力分析、展望、さらに佐賀競馬の魅力、馬券攻略法などを直撃した。(取材日:2月3日)

日本一平和な予想番組、食もお客さんも温かい佐賀競馬

――本日はよろしくお願いします。哲三さん、優希乃さんがメインMCを務める『てっちゃんのSAGAリベンジャーズ』もシーズン3の終盤となりました。まず佐賀記念の展望に行く前に、佐賀競馬の魅力や面白さについて教えてください。

哲三 佐賀競馬で楽しいところは『SAGAリベンジャーズ』の配信で言いますと、チャット欄で番組を見ていただいているファンの皆さんとワイワイ、ワチャワチャできるところですよね。

優希乃 そうですね。それこそ佐賀競馬のオフィシャルさんもすごく協力してくれますし、競馬場自体が「地元感あふれる」と言いますか、みんなやさしいです(笑)。すごくいい雰囲気だなと思います。

哲三 いい雰囲気で、たくさんの方に楽しんでいただけるような配信であればいいなという思いはみんな一緒だと思います。その中で3年目をもうやり終える頃になりますが、その中でかなりうれしかったことは「日本一、平和な配信」と言ってもらえたことですね。

優希乃 はい(笑)。全国的に見ると佐賀は遠いという人もたくさんいると思いますから、九州にはちょっと行けないという方もチャット欄に集まっていただいて、みんなでワイワイ、ゆるーく競馬を楽しむということをコンセプトとして配信していますよね。

哲三 『SAGAリベンジャーズ』という番組名ですが、始めるにあたって「最後に佐賀で馬券を取り返すぞ!」という雰囲気の番組にしようとは一切思わなかったんです。結果的に馬券で勝つことになればいいなとは思いますが、それよりも日本で一番西側にある佐賀競馬場に北海道の人も東北の人も新潟の人も、全国から遊びに来ていただいているような雰囲気を出したいという思いで始めました。それが僕と副総長(優希乃さん)の思いでもありますし、出演者の皆さんもその思いに沿って協力していただいています。番組が3年継続するにあたって、そうした雰囲気は作れているのかなと思っていますので、本当に毎週チャット欄の皆さんと馬券を楽しんで、程よく遊んでいるよなぁという雰囲気ですよね。

優希乃 あとは佐賀競馬場に哲三さんと一緒に行かせていただく機会も多いのですが、その時にご飯が美味しいということをチャット欄で共有していますよね(笑)

哲三 そうそう。

優希乃 「今日はこれを食べたんだけど、めちゃくちゃ美味しくてさ。佐賀競馬場に行ったら食べてみて!」って。チャット欄の皆さんとは友だちみたいな感じですよね。

哲三 美味しいものを食べたら、やっぱり友だちに紹介したくなりますよね。そういう感じで伝えていきたいですし、佐賀競馬場さんの推しの一つというところでも自信を持って言えるところかなと思いますね。

――やっぱり「食」「グルメ」は各地方競馬場の大きな特色でもありますよね。

哲三 そうですね。特に佐賀競馬場さんは各店舗で特徴のあるお店が多いんですよ。園田のマグロ丼、盛岡のジャンボ焼き鳥など、その競馬場に行ったら推しのお店はいっぱいあるので一概に佐賀だけがすごいと伝えてはダメなのかもしれないですが、それでも自信を持って各店舗がお安くて美味しいメニューを出していると思いますね。

優希乃 カフェとかも充実しています。映えと地元のご飯の両立、それそこ超大盛の定食があって、哲三さんと私の二人でシェアしても食べきれない量の定食が700円で出てくるところもあるんです(笑)。まだまだ制覇できないくらいに店舗がたくさんあって、そうした「食」に関するところも佐賀競馬さんの売りですよね。

――お二人の話から佐賀競馬のアットホームな雰囲気がすごく伝わってきています。

哲三 はい、もうそんな感じです。

優希乃 おじちゃん、おばちゃんがすごく話しかけてきてくれますし、今はもう各競馬場で少なくなってきていると思うのですけど、馬券も券売所でお姉さんたちが手渡ししてくれるんですよ。自動券売機もありますが、佐賀競馬場さんには手渡しの券売所ありますので、そういう場所でコミュニケーションがとれて、みんな温かい(笑)。お客さんも「哲三さ~ん!」「優希乃さ~ん!」って、めっちゃ声かけてくれます(笑)。すごくいい場所です。

時計以上にスピードを感じられるところが魅力

――いい競馬場ですね、もう今から行きたくなってきました。一方、レースそのものの魅力はどうでしょうか?

哲三 僕が毎回アピールしているのは、スピード自体は他場のお馬さんよりもないのかもしれないですが、その分、小回りでブレーキを踏むことが少ない競馬場だと個人的には思っていますので、押せ押せになっているような競馬が多いのかなと思いますね。つまり、JRAの直線が長い競馬場で計ったように差し切ろうと思ったら、計ったように差し切れなくて負けてしまう、圏内に来られないというような馬券を買っているファンからしたら悔しい思いがあまりない。もちろん、差し届かない競馬は佐賀でもありますよ。でも、みんなが早く動いているので「もうちょっと早く動いてよ」と思うような競馬は少ないかなと思います。ですから、ラップタイムを計ると実はそうでもないかもしれないですが、見ている分には逆にスピードを感じられるところが佐賀競馬の好きなところですね。

優希乃 私も哲三さんと同じように感じていますし、それがまた佐賀競馬の難しさでもあるのかなと思っています。馬場が変わりやすいということもあって、展開を読んでも「あれ、違う?」みたいな(笑)

哲三 そうですよね。

優希乃 佐賀競馬はいろいろな表情を変えると言いますか、それこそまとまった雨が降った瞬間に前が残らなくなったとか、そういう難しさもありつつ展開予想も楽しいんですよね。あとは哲三さんが言うようにレースはずっとおっつけているみたいなところがあるので、もう「がんばれ、がんばれ!」って応援しています。そういう迫力のあるレースがすごい魅力だなと思っていますし、現地に行くと直線がめちゃくちゃ近いんです。それは佐賀に限らず地方競馬ならではだと思いますが、足音がめっちゃ聞こえますし、「あ、今日は不良馬場だな」というグチャグチャの音が聞こえてきたり、そういうところが佐賀のいいところだなぁと思います。

哲三&優希乃の佐賀競馬必勝法は?

佐藤哲三さん(右から2人目)と優希乃さん(右)、毎回ゆるい雰囲気で配信されている 【提供:佐賀県競馬組合】

――では、今までお話いただいたことも含めて、哲三さん、優希乃さんの「佐賀競馬の馬券必勝法」みたいなアドバイスをいただいていいでしょうか?

哲三 うーん、何かコレ!というのは難しいんですけど、(苦笑)、僕が一番勝っているのはインの砂が深い時かなと思いますね。パサパサの良馬場で外枠がよく来ている時。もしくは3番手ぐらいの馬がそのまま押し切って勝つようなレース展開の時は、だいたい僕は馬券で勝っているかなという印象です。

 逆に難しいなと思う時は、急に雨が降ってきたりして今までテンからフルスロットルで行っていたような馬が、例えば1300、1400mのレースでスタート切ったらすぐにポジションを取ってスローに落とす展開になると、もうあとは運次第になってくる。そうなると馬券は外れていくかなと思います。でも、それは展開次第ということになるのでパドックの評価とはまた変わってくるじゃないですか。いちおう、パドックでの推し馬を中心とした馬券の買い目で『SAGAリベンジャーズ』の配信をやらせてもらっているのですが、今言ったような難しい場面になるともうジ・エンドです(苦笑)。

優希乃 (笑)。

哲三 愚痴で言うと、もうパドックも見たくないとなってしまうんですけど(笑)、でもそれで逆に当たったりすることもあるので、それはそれで人生と一緒で難しいなぁと。そうした反省点も踏まえて明日の配信、次の配信をどうしようかなぁと考えてきた中で3年も続けさせてもらっているので、そうした点の修正も早くできてきたのかなと最近は思ったりもしていますね。

優希乃 なるほど。一方の私はもう哲三さん頼りです!(笑)。

哲三 (笑)。

優希乃 哲三さんが配信の時にパドックを見てくださって、そこから自己流と言いますか、哲三さんといっしょにおしゃべりしながら「確かにこの馬が気になるとおっしゃっていたな」という穴目のお馬さんをワイドでちょっと買ってみると、ドハマリすることとか結構あります。また、哲三さんがこの順番で組み立てている場合はたいてい当たるという時が多々ありますので、私はそういう感じで馬券を買っています(笑)。

――例えば哲三さんがこういうことを言っている馬はだいたい走るなというポイントはあるのでしょうか?

優希乃 基本的には、視聴者の皆さんには出演者さんの馬券を参考にしていただきたいと思っているので買い目を早めに出しているのですが、哲三さんがボソッと「この返し馬、気になるな」とか言うことあるんですよ。

哲三 そうそう、馬券を買った後にね。

優希乃 はい、「あ、この馬いいかも」とかボソッと言う時があるんです。そういう時は私も厚めに買い足しておくか……と思ったりしますね(笑)

哲三 買い足そうか、と言って結局買わなかった馬が来たりするよね。

優希乃 そう! そうなんですよね(笑)。でも、そういうボソッと哲三さんがたまに言う時があるので、それをさらに参考にするとハマるパターンが多いですね。

哲三 あとは、僕が作ったパドックの「列」をそのまま3連複で買うとだいたい当たってるよね。

優希乃 はい、まさにそうなんです。哲三さんはパドックの評価を「1列目」「2列目」「3列目」という順番で言ってくださるのですが、哲三さんは馬券がちょっと外れちゃった時によく「パドックの順番で買っとけよなぁ」と自分で突っ込んでいるので(笑)

哲三 そのままでええやん、ってやつですね(笑)

優希乃 そうそう(笑)。そういうレースも多いですよね。ですので、そうした哲三さんのボソッと言ったコメントとかパドックの列がすごく参考になります。

哲三 最初のうちは「スタッフさん、僕が言ったパドックの列そのままの馬券を買っておいてください」って言っていたこともありましたからね(笑)。よく馬券の買い目の方を注目されるんですけど、それってまた違った視点で考えていますから、シンプルにパドックを見た評価の方が……という言い方もあまり良くないのかもしれないですが、そっちの方が率はいいのかなとも思いますね。

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