――それではお待たせいたしました。ここからは佐賀記念のお話をお伺いしたいと思います。今年は何といってもJBCが佐賀競馬で初めて開催されますので、佐賀記念が例年以上に重要な位置づけのレースにもなると思います。まず、佐賀でJBCが初開催されることについてはどのように思っていますか？

哲三　僕は配信を始めて1年半ぐらい経った時に、JBCが来るようになればいいなという話を佐賀競馬場さんともしたんですよね。JBCが来るように僕らも頑張って配信していきたいし、誘致できるようにいろいろな話をしていきたいと思っていたところ、実際に決まったと聞いた時には「早っ！」って思いました。

優希乃　（笑）

哲三　「もう来たの？ すごい！」って（笑）。鳥肌ものでしたね。それですぐに副総長に「見た？」って連絡して。

優希乃　そうそう。哲三さんと電話でお話したんですよね。「え、え、うそ？」って（笑）。だから今、佐賀は全国から注目されている競馬場だと思いますので、よりいっそう配信で盛り上げて行けたらと思っています。

――佐賀記念は秋の大一番に向けた「Road to JBC」第一弾のレースということにもなると思います。現時点（2月3日）での出走予定馬をご覧になってどのような印象でしょうか？

哲三　そうですね、ユタカさん（武豊）、ユウガ（川田将雅）が来てくれるということでまず、お客さんがたくさん来てくれるだろうなと思います。JRAのグランブリッジ、ノットゥルノは南関東やGIでもしっかり結果を出している馬ですし、兵庫のアラジンバローズも強いですよね。高知の馬がいないのがちょっと寂しいですが、佐賀の馬もブレイブアモーレ、ヒストリーメイカー、タガノファジョーロは力のある馬ですので、なんとか一矢報いてくれないかなと思っています。狙える馬がたくさん出ているのですごく楽しみですね。

――現時点で哲三さんが思う有力馬の1番手、2番手あたりとなると、どの馬になるでしょうか？

哲三　グランブリッジかなぁ。ノットゥルノにも行きたいところですが、ケイアイパープルがどんな感じかも気になりますよね。

優希乃　2022年の佐賀記念の勝ち馬ですもんね。

哲三　佐賀競馬場ってタフな馬場でもありますので、JRAでちょっとスピード負けしていても佐賀で走れば復活するというパターンも多いです。なので、ケイアイパープルとノットゥルノのどちかが崩れる馬券を買うか、それともグランブリッジ含めた3頭で行くかはまだ分からないですが、今の時点ではこの3頭が中心になるかなと思っています。

優希乃　私もグランブリッジと思っています。またノットゥルノ、ケイアイパープルももちろん注目していますが、一方でやっぱり毎週佐賀競馬を見させていただいている中でタガノファジョーロ、ヒストリーメイカーが勝つところを見てきましたし、ブレイブアモーレは去年の3歳牡馬の年度代表馬にも選ばれた馬ですので、これら佐賀所属のお馬さんに1つでも上の着順に来てほしいなと思っています。

哲三　マンダリンヒーローに吉原さんが乗ってくるというのもすごいですよね。これも十分に上位の着順がありますよ。例年にも増してライバルが多い分、馬券も難しくなるから大変ですけど（苦笑）、面白いレースになるのは間違いなさそうですね。

優希乃　いやあ、どうなるんでしょう。

哲三　去年が福永祐一くんの騎手生活で最後の重賞レース勝利になったと思うのですが、あれから1年か、早いなぁと思いますね。

――哲三さんが表彰式後にこれから調教師に転身する福永さんにネクタイをプレゼントされたんですよね。

哲三　はい、そうですね。それから1年で今年JBCがありますし、そこを目標に各地から遠征してきているでしょうから、例えば園田に帰った後に佐賀はどうだったという話を各陣営が話すのかなと思うと、JBCが佐賀で開催されるということはやっぱり良いことなんだなと思います。

――JBCに向けて佐賀競馬場はどのようなコース、馬場だろうかと確かめるという意味合いも遠征馬の陣営にはあるのでしょうか？

哲三　そうですね。コーナーがどんな感じなのかというところも南関東はじめ各地区のジョッキーの皆さんは見るでしょうし、やはり今年JBCが開催されるということで、例年以上に全国各地のジョッキー、調教師の皆さんが佐賀競馬場のことを見るのだろうなということは思いますね。

――佐賀競馬場の2000mはコーナーが6回になりますが、初めて経験する馬にとっては難しいコースになるのでしょうか？

哲三　いや、意外とシンプルかなと思います。むしろ1750、1800mの方が難しいのかなと思います。

優希乃　そうなんですね。

哲三　大井で言うと1800か2000かで少しイメージが変わるじゃないですか。なので、流れにしっかりと乗った強い馬が勝つのかなと思いますね。同じ佐賀でも1400mで行われる夏のサマーチャンピオンは展開のマギレがあると思うのですが、2000mの佐賀記念はガチの力勝負になりがちかなぁという印象です。

――今の哲三さんのお話は競馬ファン皆さんにとってすごく有益な情報になったと思います。

哲三　あくまで僕のイメージですよ。これが千八だったらちょっと難しくなりそうですけど、二千ですと最初のコーナーまでが長いのでやっぱりブレーキングをすぐにかけない馬の方が良かったりする。それって力があれば先にポジションを取れたりしますので、そういう意味ではノットゥルノが怖いなとも思いますね。

――それでは最後に、哲三さんには改めて佐賀記念と当日配信の『ＳＡＧＡリベンジャーズ』の見どころを、そして優希乃さんにとっても2月12日の佐賀競馬では大きな見せ場があるとお聞きしていますので、それぞれお話いただければと思います。

哲三　はい。佐賀記念では有名なお馬さんが遠征で来ていただき、またジョッキーさんもネームバリューのある方がたくさん来て、佐賀のジョッキーさんが迎え撃つという形になると思いますので、本当に楽しくてワクワクするレースになるのではないかと思っています。また、2000ｍと距離が長いので佐賀競馬場の馬場も長い時間見ていただけると思いますので、そういうところで秋のJBCも連想していただければなと思います。

　配信の方では僕がパドックを見て、馬券の方は副総長がしっかり当ててくれると思いますので（笑）、出演者の皆さんと盛り上がっていきたいですね。あとは、ビッグサプライズもあると思いますので……小ビッグくらいで「なんじゃ、そら」となるかもしれませんが（笑）、楽しみにしていただけたらなと思います。本当に皆さんに楽しんでいただきたいですね。

優希乃　佐賀記念の日はもちろん競馬が楽しみで競馬場や配信に来たいただける方がほとんどだと思うのですが、現地の方では佐賀競馬発のアイドルグループ『UMATENA』がプレデビューを飾り、楽曲を歌ってくださるイベントもありますのでファンの皆さんに楽しんでいただけたらと思います。

　あと、私事ではあるのですが、佐賀競馬さんから「佐賀記念の日に誘導馬に乗ってください」というお話をいただきまして、練習の様子が佐賀競馬さんのYouTubeチャンネルの方に上がっています。たぶん当日はガチガチに緊張すると思うのですが（笑）、哲三さんとその日にゲスト出演してくださるオリンピアンの林伸伍選手から乗り方や心得などいろいろと教わりましたので、皆さまぜひカメラを構えていただいて、たくさん写真に収めていただけたらと思います。誘導馬に乗るのはすごい夢でしたし、「人生でもうないでしょ」と思っていた夢だったので、噛みしめて乗りたいですね。ぜひ当日は佐賀記念の馬券を当てていただきつつ、誘導馬にも注目していただいて佐賀記念を楽しんでいただけたらと思います。

哲三　あとはアレですね、もう一人のゲストが純子さんですので。

優希乃　そうそう、純子さん！

――細江純子さんですね。

哲三　もう皆さんご存じの通りだと思いますので、皆さん、楽しんでいただけたらと思います。

――佐賀記念に負けず劣らずの豪華メンバーで当日の配信が楽しみですね。ちなみに優希乃さんの騎乗スタイルは、GIジョッキーの哲三さんからご覧になっていかがでしょうか？

哲三　僕は厳しいですからね、まだまだだと思います（笑）。

優希乃　（笑）

哲三　まあ、いいんじゃない、って感じですかね。調教師さんとかには褒めていただいていましたけどね。

優希乃　まあまあまあ、そうですね（笑）。

哲三　まあまあまあ、そこはね、師匠としてそこまではまだ言えないですよね。

優希乃　はい、哲三さんは師匠ですから。でも本番は師匠に「まあ、良かったんじゃない」ってくらい褒めていただけるように頑張ります（笑）。

――はい、それでは本日はありがとうございました。2月12日は優希乃さんの誘導馬騎乗も楽しみにしておりますし、配信では哲三さんがボソッと話した穴馬のコメントを聞き逃さないようにして馬券を頑張りたいと思います。

哲三　音量を大きくして、結構ちゃんと聞かなきゃダメですよ（笑）。ありがとうございました。

優希乃　ありがとうございました（笑）