一方、日本、イラン、カタールと反対の山で人気を集めているのが、グループステージで日本を下しD組1位通過したイラクの5.3倍。「優勝予想（開幕期）」のオッズ27.6倍との比較からも分かるように、全チームの中で最も評価が上昇している。また、イラクがいるブロックには「優勝予想（開幕期）」で1ケタオッズだった強豪国がいない点も人気を押し上げている一因か。順当なら準々決勝でイラクと対戦する可能性があるUAE（64位）も16.9倍とダークホース的な支持を集めている。

　そのイラクとは対照的に人気を落としているのが韓国だ。「優勝予想（開幕期）」では日本に次ぐ3.6倍の2番人気と高い支持だったが、27日22時01分時点での「優勝予想（ベスト16）」オッズは6.6倍の7番人気にまでダウン。日本代表と同じく「歴代最強」の前評判ながらふたを開けてみれば1勝2分けと強さをアピールできなかったグループステージの影響はもちろんあるかと思うが、合わせて人気を落とす原因となっているのは決勝トーナメントの組み合わせだろう。初戦はいきなり中東の強豪サウジアラビア、ここを勝ったとしても準々決勝の相手はV候補の一角オーストラリアの可能性が高いという超激戦ブロックとなっている。

　ただ、このトーナメントの山の影響は韓国同様にサウジアラビア、オーストラリアにも及んでいるはずだが、この2国は「優勝予想（開幕期）」のオッズと比べてそこまで大きな変化はない。韓国だけ人気が下落傾向という数字の動きになっている。

　さあ、各国のオッズと人気を見てどのような感想を持っただろうか。自分の予想通りという人もいれば、ギャップがあった人もいるだろう。あるいは「美味しいオッズの国を発見した！」という人もいるはずだ。ぜひWINNERの優勝予想に投票して、アジアカップを最後まで楽しんでほしい。

　インターネットでの投票締め切りは28日（日）20時20分。なお、投票数の推移によってここに挙げたオッズの数字から大きく変動している可能性があるため、実際にくじを購入する際には投票サイトのオッズをしっかりと確認するようにしよう。

(文・森永淳洋)